男の人が憎いんです。

相談者名
麻衣
いつも役立つコラムや講座をありがとうございます。トゲトゲしいタイトルで申し訳ありませんが…よろしくお願い致します。最近、男に対して強烈な怒りが湧くんです。根っからの男嫌いでは決してなく、むしろ常に恋愛していたい、常に彼氏がいてほしいタイプでした。振り返ると、中学時代は人気があったり魅力的な男子に好かれていて、自信もあり幸せでした。ところが、高校で大好きな彼氏にフラれてから一転。この10年間、好きな人や魅力的な人には一切振り向かれず、私に寄ってくる人は、普通の女子なら相手にしないような、だめんずばかりになりました。どんどん自信を失い、この人を断ったら一生誰とも付き合えない…と、だめんずを好きになる努力をしました。彼らは学生なのに学校に行かない(留年を私に隠す)、私が鬱病になった時、私のことを「この人病んでて疲れる」とSNSにアップする(私が見てると知らずに)、私のパニック障害の発作が出てもセックスを求める、酒癖が悪く人に迷惑をかける、身体目当ての男数人、デートをドタキャンされ私が怒ると音信普通になる、など。。とうとう最後の彼には殴られ蹴られました。彼を酷く裏切った元カノが私に似てるらしく、私といると元カノへの怒りが湧くそうで。殴らせることで彼に溜まった怒りが出るから良いことだ!と思い込もうとしましたが、私の鬱が悪化し、最後は会う気力も出ず無理矢理別れました。顔に痣ができて初めて、今まで気づかないフリしてた「だめんずしか寄せ付けない程、価値ない私」を認めざるを得なくなりました。私は男に大事にされないんだ、中学時代素敵な男子に好かれてた自分はもういなくて、鬱やパニック障害を患うような今の私は、男の道具にしかなれないんだ、と。昔は純粋に好きだった男子という存在が、今では通りすがりの知らない男さえ憎いです。力を示せば女を従えられる、セックスでは女の身体を利用し自分の性欲を発散する(愛あるセックスが存在するのも知ってますが…)女性の心を全然理解しない、私のことを「こんな可愛い子と付き合ってる俺すごいだろ?」とプライドを満たす道具にする(男は私の外見しか褒めない)、都合が悪くなると殻に篭る…など。怒りが湧きだすと止まらず、楽しいものだったはずの恋愛に、嫌悪感しかありません。どうしたら、過去の男達を許せるのでしょうか。感情的に書いてしまいましたが、、アドバイスを頂けると幸いです。
カウンセラー
佐藤まゆみ
はじめまして、麻衣さん。
ご相談の回答をさせていただく、佐藤まゆみと申します。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

麻衣さんのご相談内容を、何度も何度も読み返してみました。
そうすると、なぜか本来の麻衣さんが持っている輝きのようなものを感じたんです
よ。
とてもつらい、苦しい内容ではあるのですが、女性としての“華”を感じました。

なぜそう思ったのか、書かせて頂きますね。

>根っからの男嫌いでは決してなく、むしろ常に恋愛していたい、常に彼氏がいてほ
しいタイプでした。
>振り返ると、中学時代は人気があったり魅力的な男子に好かれていて、自信もあり
幸せでした。

この部分、素晴らしいですね。
麻衣さん自身が自分の価値を認めて、きっといつも楽しそうにしていたんだと思いま
す。
笑顔と自信にあふれた人は、周りの人をも明るく照らします。
麻衣さんが感じた【幸せ】を、皆におすそ分けしてあげていたことになっていたんで
しょうね。

この【幸せ】のおすそ分けは、麻衣さんの中にある【愛】だと言い換えることが出来
るのですが、この【愛】は人に分けてあげたら減ってしまったでしょうか?
違いますね。増えていたはずです。
幸せは幸せを呼び、愛は愛を呼びますから、分けてあげるとドンドン増えていきま
す。
だから、人に沢山の愛を与えられる人は人気者、ということになります。

>ところが、高校で大好きな彼氏にフラれてから一転。
>この10年間、好きな人や魅力的な人には一切振り向かれず、私に寄ってくる人は、
普通の女子なら相手にしないような、だめんずばかりになりました。

どうやら、麻衣さん最大のターニングポイントはここにありそうです。
中学時代からの、愛に溢れた麻衣さんが高校で付き合っていた大好きな彼氏。
その人にフラれてしまったとありますが、何があって、どういうことからフラれてし
まったんでしょうね。
もし、直接お話できる機会があるなら、その部分をもっと詳しくお聞きしてみたいで
す。
なぜなら、高校生と言う10代後半の年頃は、心も体も成長が著しく変化の多い時だか
らです。
それ故に、物ごとのとらえ方を誤解していた可能性があるような気がするのです。

彼氏は本当に麻衣さんのことが嫌いになったから、振ったのでしょうか?
彼の方の理由が何であったかは、よく解りませんが、どうやら麻衣さんは「彼氏が私
を振ったのは、私に魅力がなかったからだ。」と決めつけてしまったみたいですね。
これが一番の大きな誤解のようですよ。

人にはそれぞれ、立っているステージがあります。
高校の時の彼氏と知り合って仲が良かった時には、きっとその彼と麻衣さんは同じス
テージに立っていたのでしょう。
けれど、状況や環境により自分が変化すれば、立っているステージも変わり、お付き
合いする人間関係も変わっていきます。
その結果お別れする人も出てくるのですが、どちらが良いとか悪いとかの問題ではあ
りません。
新しいステージには、またその時のあなたに相応しい新しい出会いがあるはずです。

>この10年間、好きな人や魅力的な人には一切振り向かれず、私に寄ってくる人は、
普通の女子なら相手にしないような、だめんずばかりになりました。

今の麻衣さんは、自分を「ダメな価値のない人間」だと誤解しているので、本来は
“愛の溢れる輝かしい自分“のステージにいるはずなのに、あなたとは全く違うだめ
んずと同じ場所に居ようとしていたようですよ。
麻衣さんの好きな人や魅力的な人は、あなたのことを「良いな~。」と思って近づこ
うとしても、麻衣さん自身が「どうせこんな私なんて・・・。」と、自分の立ち位置を
見失っているので、かなりの違和感を感じていたのではないでしょうか。

これでは、「本当の自分の価値」と「誤解している自分」に大きな差があるので、人
間関係がうまくいかなかったのは、ある意味当然だったかもしれません。

これだけは、はっきり言えます。
麻衣さんの中学時代に持っていた魅力は、決して失われた訳ではありません。

>どうしたら、過去の男達を許せるのでしょうか。

過去のだめんずたちの数々の仕打ちを許すことを考えておられる麻衣さんは、とても
心根の優しい方ですね。
でもその前に、やっていただきたいなと思うことがあります。
どうか、「自分には魅力がない」という誤解を解いてください。
本当に魅力のある自分の価値に、気付いてもらいたいのです。
それだけで、あなたの笑顔と自信がよみがえってくるはずです。
恋愛が素晴らしいものであることを知っている、愛あるセックスが存在することを
知っている麻衣さんですもの。
自分の価値を素直に認めることが出来た時、お互いを尊重し合えるベストパートナー
との出会いがあることでしょう。

麻衣さん本来の輝きに気付いてくださることを、心から願っています。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

1957年生まれのシニア世代。 自身の豊富な人生経験を生かした、自分らしく生きていくためのサポートが好評を得る。 得意ジャンルは、対人関係・自己啓発・恋愛。 “何かを始めるのに遅すぎることはない”の言葉通り、いくつになっても新しい人生を切り開いていけることを、身をもって実践している。