相談者名 | アサイ |
私はなぜか男の人は浮気をするもの、結婚しても風俗に行くもの、という考えが離れません。過去の彼氏には振られはしたものの、浮気をされて別れたというのではありません。また父親が浮気や風俗に通っていたということでもありません。なのに、なぜかその概念がぬぐえないのです。 ただ、自分の身に起こったことではないのですが、周りの主婦さんやインターネットやテレビ、雑誌などでそのような話を嫌でも耳にするのでそれが原因かもしれません。 彼がいても浮気をするに決まっている、と相手を信じることができず、嫉妬深くなったり連絡がないと不安になり、それをぶつけてうまくいかないことも多くありました。恋愛をするとそんな心配で疲れてしまうし、結婚なんて風俗に行かれたりすることを考えるととてもじゃないけどできません。今では男性恐怖症というか嫌悪症で、男の人を見ても気持ち悪いとしか感じません。23歳ですがすでに結婚はあきらめているし出家(しゅっけ)したい気分なのです。ここまで嫌いになった男性をこれから先好きになれるのでしょうか?男の人がAVやポルノを見ることすら嫌悪があるのにとても一生一緒に暮らしていく気がしません。こんな私に解決法はありますか? | |
カウンセラー | 下村ひろみ |
アサイさん、ご相談をお寄せいただきありがとうございます。 担当させていただきます下村ひろみと申します。どうぞよろしくお願いいたします。 男性に対して恐怖症という位に嫌悪感を感じておられるのですね。 結婚や恋愛は今考えられないとしても、世の中の男性に対して嫌悪感を持っているとすれば社会生活さえも苦痛に感じられるかも知れませんね。 男性は浮気するもの、結婚しても風俗に行くものという概念があるのですね。 インターネットやメディアからその情報をキャッチして「ほら、やっぱりそうなんだ」と確信されたのではないでしょうか。 どの情報をキャッチするかって実は私たちそれぞれが選択しているんですよね。「世の中って○○だわ」とか「男性は△△だよね」っていうのは100人いれば、100通りの思い込みがあり、それぞれが信じたい情報を選んでいるんですね。 じゃあ、アサイさんの概念はいつ出来たのでしょうか? 一般的には性に関して知識を持つのは思春期です。 これは大人への成長プロセスなのですが、この変化により自分を汚いもののように扱い始めます。 そして異性の目というのを非常に気にし始めます。異性にどう見られているかが気になり、周りの女性と自分を比べては自分の悪い所を見つけ、劣等感や嫌悪感を感じるということを繰り返しやってしまいます。 自分のダメな所をいっぱい見つけるとどうなるかというと、「こんな私が愛されるはずがない」と当然思ってしまいます。自分の事を「愛されない存在」だと思いこむ分だけ「こんな私を愛せる男性なんていない」と更に思い込んでしまいます。 これが自己嫌悪という感情です。 「男性は浮気する。風俗に行く」という心理の裏側に「こんな私を愛してくれる男性などいない」と信じている部分ってありませんか? 一見するとアサイさんのお悩みは男性に対する不信感のようなんですが、実際は本当に信頼していないのはアサイさんご自身の魅力であり「私が男性に愛される」ということなんです。 これはもちろん大きな誤解なんですよ。愛されるべき存在だからこそ彼がアサイさんに魅力を感じてお付き合いすることになったのです。 しかし私は男性に愛される存在だと信じられない分だけ彼に対して「こんな私なんて愛さないでしょ」って態度で振舞ってしまうんですよね。 要するに自分を愛させないんです。 そしてアサイさんは彼に愛が伝わるように表現していましたか? 男性に対する嫌悪感を解消する方法はまずアサイさんが自分に対する嫌悪感を失くすことなんですね。 思春期はとてもデリケートな時期で大変傷つき易いものです。 自分への誤解が解けたら、次は男性への誤解を解くことに向き合えると思います。 そしてこのようなお悩みを持たれるアサイさんご自身に今、大人の女になることへの葛藤が生まれているのではないでしょうか。 アサイさんにとって大人の女ってどんな感じがしますか? もしあるとすればそこを解決してみることもお勧めします。 どんなイメージや自己概念を持っていてもそれは自分で作ったものです。 1人で自分を見つめるのはとても不安な感じがすると思います。 少しでもアサイさんの解決のヒントになれば幸いです。 下村ひろみ |