相談者名 | 旅猫 |
はじめまして、私は大学の4回生です。 いつも、自分の答えや意見を否定されると「私のこの気持ちは本当は嘘なんだ。だから伝わらないんだ」と自分を嘘つきにするところがあります。 つい昨日、卒業制作の中間発表がありましたが「最初から作り直し」といわれてしまいました。 理由は「あなたが本当にこれが好きなのかわからない。伝わってこない」 「君が本当にいいものを作りたいんだったら、私のところに相談に来たはずなのに、一度も無かった」というもの。 私は、本当に好きだからこのテーマでこれを作ったのに。それにこういうのは幾らしんどくても、1人で耐えてやるものだ。と考えていました。 なのに、発表をするたびに「本当に好きなんですよね?」と聞かれ、そのたびに「あれ?」と思ってしまいます。実はこの癖には理由があります。 私は小学生の時から競泳をやっていましたが、その時のコーチがとても厳しかったのです。何度も「もう嫌です。やめたいです」といっても、親を含めた大人は「一時の感情」としか受け取りません。 あるとき、スランプに陥りました。 苦しい練習に耐えたのに、速く泳げず叩かれて、怒鳴られてばかり。すぐそばで年上の男の子が蹴られているのを 次は自分 と泣きながら見てました。この競泳のために友達と遊ぶ時間がとれずいじめに会い、それは中学卒業まで続き、長い間うつでした。(専門の診断は受けてません) やっとの思いでやめることが出来たのは、その鬼コーチが辞めたときです。 私はその時「他のことが忙しい」と嘘をついて辞めたんです。しばらく夢でコーチに怒られる夢を見ましたが、その嘘は決して高い代償ではありませんでした。 おかげで不眠と食の細さが改善され、いじめこそ続くものの、自由な時間が手に入りました。 それからチョコチョコ自分にも嘘をついて、自分を良い方向に向かせる方法を覚えました。それが皮肉にも「一時の感情」でした。どんなに先が見えないしんどさでも「これは一時的なものだから大丈夫」と騙し騙し頑張って、中学卒業まで過ごしました。今も「今だけだから」その時嫌でも「本当は好きなはずでしょ?」と言い聞かせています。それが今になって本当に、ホントのところはどうなんだろう?となってしまいます。 | |
カウンセラー | 木村祥典 |
旅猫さん、はじめまして。カウンセラーの木村祥典と申します。 ご相談ありがとうございます。 ご相談内容を拝見して、旅猫さんはどちらかというと怒らないタイプの方なの 怒り自体を感じることが少なかったり、怒りは感じるけれど、それを表現する しかしながら、世の中に怒らない人というのはいません。 そして、これは旅猫さんにとって思い当たる所がないかもしれませんが、旅猫 「卒業制作、最初からやり直し」と言われて。 そんなふうに言う相手の人に怒っている部分はありませんか? そして、「最初からやり直し」と言わせるような卒業制作しか作れない自分に 怒りの感情をを持つことや表現することを自分に許可することができ、それを 怒りの感情を持つことは悪いことではありません。 旅猫さんが自分の怒りを尊重してあげることができるようになる分だけ、人の そうして、怒りの感情を適切に取り扱えるようになることを目標にしてみるこ 以上、参考になりましたら幸いです。 ご相談ありがとうございました。 |