相談者名 | ゆき |
様々な相談事例を見ていて涙がでてきました。カウンセラーの皆様は人の役にたって立派ですね。 私は30歳、結婚5年でもうすぐ3歳の息子がいます。現在は海外で暮らしています。親に心配かけたくないし、近くに相談できる人がいないので聞いてください。 私はいつも無気力・自分には価値がない・死にたくなる・人のせいにする・やつあたりする・買い物をしまくる・すぐキレて怒鳴り散らす・夫にもっと感謝してほしい・不満ばかり口にする・何をするにも面倒・朝起きられない・人を信頼できない・自慢したくなる気持ちでいっぱいです。 こんなこと止めなければ、もっとあらゆることに感謝しなければと思うのですが行動できません。何かキッカケを探しています。 原因と思われるのは (1)出産を機に許したつもりですが、2人姉弟の私だけ父に暴力を振るわれ、母に私の陰口や祖母の悪口を言われ続けたこと。入院を繰り返す弟の世話を共働きでしなければならなかったのは大変だったからストレスをぶつけられたのかも。寂しかった私は風邪を引くと両親に『私は大丈夫だよ』と手紙を書いていました。幼かった私が書いた字を見ると今でも涙がこみ上げます。 (2)と夫に『お前はおかしい。精神病院に行け』と言われたこと。 (3)夫に管理されていること。ゴミ箱の中まで私が何を食べたか調べられました。何を買ったか必ずチェックされます。調理方法まで口をだし、いつもダメだしをしてきます。 (4)夫がお金の管理を全てしていて私は信頼されていないと感じます。意見を言っても必ず反論されると思い自己防衛のためか怒ってしまいます。 (5)出産後夫が息子だけをかわいがるようになったと感じます。とても寂しいと告げましたがそんなことないと言われます。実際家事や育児を良く手伝ってくれます。 どうしたら満たされるのでしょうか? | |
カウンセラー | 黒石久美子 |
ゆきさん、こんにちは。 ご相談をお寄せいただきありがとうございます。 事例集を熱心にお読みくださっているのですね。どうもありがとうございます。 ゆきさんは、 ・自分には価値がない と伝えてくださったことから、自分の価値を十分感じることができず 自分に価値がないと感じるとき、自分を信頼できず、その感覚を持ちながら人と関わろうとすると、人も自分と同じように信頼できない、と感じられたりします。 ・無気力 と伝えてくださったことから、上に書きましたような無価値感によって、ゆきさんの「何かをしたいと思う気持ち」や「何かを表現しようとする意欲」や、「魅力」などが抑え付けられて、抑圧感が強くなっているのではないかと感じました。抑圧感というのは、外に出ようとする思いや感情などが、何らかの心理的な理由で抑えつけられて外に出られないときに感じる感覚です。 ・すぐキレて怒鳴り散らす というようなことで、感情などを外に強く表現してしまうことがあります。 ・不満ばかり口にする というような態度をとることがあります。 また、表に出せない感情などは、エネルギーがありますので、それが内側にたまっていることで、自分自身を責めたり、傷つけたりてしまうことも多いようです。ひどくなると、 ・死にたくなる こともあるようです。 ・夫にもっと感謝してほしい と感じていらっしゃるゆきさんは、今、愛されたい、満たされたい、と強く感じていらっしゃるのですね。 そこで、今のゆきさんには、ゆきさん自身の中にある価値や魅力に気付いていただくことが大切になってくると思います。 また、自分自身を責めているキツい感覚をゆるゆるにゆるめて、つまり自分を許して、その代わりに自分を愛していくことが、ゆきさんを満たしてくれると思います。 > こんなこと止めなければ、もっとあらゆることに感謝しなければと思うのですが行動できません。何かキッカケを探しています。 そうですね。まず、自分自身に感謝するというのはいかがですか? そして、そんなにもがんばってきた自分自身を、まだ責めていたことを 自分自身に「愛してるよ。大好き。」と、何度でも言ってあげてほしいのです。 原因と思われると伝えてくださったことの多くも、もしかしたら、ゆきさんの感じていらっしゃる無価値感が根っこにあって起きていることなのかもしれませんね。 ゆきさんが、ご自分の価値や能力や魅力を十分に感じていらっしゃれば、ご主人に何を言われてもそれほど動じることなく、会話を続けたり、関わったりして、二人の間の行き違いやトラブルを解決することもできるのではないでしょうか。 では、ゆきさんの無価値感はどこからきたのでしょう。 ご両親は、ゆきさんも書いてくださったとおり、ご両親なりに精一杯生きていらっしゃったのでしょう。その中で、ストレスを感じ、ぶつけてしまうこともあったのかもしれません。 ただ、ゆきさんが、子どもの頃に受けた暴力や陰口によって、自分自身に価値がないように感じてしまい、それでも愛されるためには、耐え難いことも受け入れる必要があると信じてしまっていたとしたら、 風邪を引いて寂しいときにさえ、『私は大丈夫だよ』とご両親にお手紙を書かれたのですね。 でも、このようなパターンを持っていますと、なぜか、耐え難いことを強いるような人が、上司、お友達、パートナーに多い、というような現実がつくられていくことがあります。 そのような関係の中では、ゆきさんもご主人ものびのびと幸せを感じられないのではないでしょうか。 『愛される自分=○○〇〇〇自分』という、新しい、望ましい、思い込みのパターンを新しく選んで、決めて、信じていくことで、思い込みのパターンは変えることができます。 信じていくときには、「私は〇〇〇〇〇よ。」と、何度でも自分自身に語りかけてあげる方法が役に立つかと思いますので、よろしかったらお試しくださいね。 ゆきさんが満たされていく、最初の一歩となるような、お話とご提案をさせていただきました。 ゆきさんのこれからの変化を応援し、お幸せをお祈りしています。 |