幸せになることができない。

相談者名
 こんにちは、事例集など、度々参考にさせてもらっています。
私は22歳の社会人です。
私の悩みは友人ができない、彼と一緒にいても楽しめない事です。
友人は0人ではないのですが、休日に出かけたり、頻繁に連絡を取り合う人はいません。
出かけても心が疲れてしまいます。
でも、友人が人と楽しそうにしているのを聞くとものすごく羨ましくなり、自分もそうなりたい!と趣味のイベントに参加するのですが、人に声をかけるときに首が絞まるような感じと孤独感に耐えられずにすぐに帰ってしまいます。
原因はおそらく
(1)自分を受け入れてもらえないことがあり、人に合わせてばかりいたので自己を表現の仕方を忘れてしまった。
(2)兄弟に除け者にされたことが多々あり孤独が当たり前と感じてしまう。
(3)幼い頃から裏切られたり、いじめられたり、面と向かって何度も「嫌い!」と言われたことがあるので人が恐い。
(4)声をかけても失敗に終わったり、連絡先を聞けても何を話せばいいか分からず音信不通になってしまう。
(5)誘っても断られるのが恐い。
(5)なぜか何事も熱中しないようにするため、深い話ができにくい。

彼といても楽しくないのは(1)昔、ものすごく好きな人がいたが一方的に振られ、2度とその辛さを味わいたくない為、壁を作ってしまう。
(2)彼の気持ちが信じれない。
(3)心の底から気持ちを言えない自分が悔しい。
また、彼に申し訳ないと考えてしまう。
(4)些細な喧嘩でもものすごく動揺して疲れてしまう。
(5)言いたいことが言えない。
彼の好みに合わせてしまう。
(6)以前に私が情緒不安定になり、彼も「そんな君を見てるのは辛い。
」と言われ振られたことがあるので、いつも元気でいないと振られてしまうという恐怖感がある。
(7)沈黙の時間が多くなる=破局寸前と考えてしまうため、沈黙が恐い。
(8)私には彼しかいないと考えてしまう。

思いつく限り書き出してみたのですが、どう努力をすればこれらのことが改善していけるのか見当がつきません。
最近では「あいつのせいで苦しんでいる。
」などと人を恨む気持ちも出てきて苦しいです。
アドバイスをお願いします。

カウンセラー
高橋賢一
こんにちは。
カウンセラーの高橋賢一です。
ご相談ありがとうございます。

友人ができないことと、彼といても楽しめないことについて悩まれているのですね。
どうやってこの状況を打破したらいいのか分からない時は、本当にしんどいですよね。

燕さんの「友達がほしい」「仲良くしたい」との強い思いが伝わってきました。
今まで何度も何度もチャレンジしてきたことはとても素晴らしいことだと思います。

だけど、失敗が続いたり、裏切られたり、否定されたりして挫折感が度重なるうちに、
燕さん自身の自己評価がどんどん下がってしまったのではないかと思います。
そして、その昔の辛い経験から、自尊心や自信を失ってしまったことが、
彼との関係にも影響を及ぼしているのではないかと思います。

自己評価が低いと自分が愛されるということを信じられなかったり、
自分の存在は迷惑なのではないかと思ってしまったりします。

ですから、彼がどんなに燕さんのことを愛してくれていたとしても、
燕さん自身が、心のどこかで、「私は彼に愛される価値がない」と感じていたならば
「彼の気持ちが信じられない」としても無理はないと思います。

しかしそれでも彼のことが好きで一緒にいたい場合、
彼に嫌われたくないので、彼にとても気を使ってしまいます。
そうすると、次第に彼と一緒の時間が楽しむためというよりも
ただ気を使うためだけの時間に変わってしまい、
とても疲れてしまいます。

逆に自己評価が高いと「自分自身には愛される価値がある。」と思えます。
燕さんが、自己評価を回復していくこと、言葉を変えれば、
傷ついた感情を癒してもっと自分を好きになっていくこと、
そういったことが対人関係に自信を取り戻すことにもつながります。

過去の傷ついた感情を癒していくには、客観的に自分を見つめなおす方法は有効です。
そのためにカウンセリングはとても役立ちますので利用してみるのもよいと思います。
またカウンセリング中にセラピーを使って直接感情を解放して癒していく方法も
効果的です。

自分を好きになるための方法はいろいろありますが、
実は燕さんがご自身で書かれていたことの中にもヒントがあります。

燕さんはこう書いて下さいました。
>最近では「あいつのせいで苦しんでいる。」
>などと人を恨む気持ちも出てきて苦しいです。

そうなんです。
燕さんだけでなく私たちは皆、人を攻撃したり、恨んだりすると、
とても苦しくて、そんな自分のことを嫌いになってしまいます。
逆に私たちは、誰かに優しくしてあげたり、誰かに感謝したりしている時には、
そんな自分のことが、少し好きになっているのです。

ですから、まずは簡単にできるエクササイズとして、
誰かに優しくしてあげたり、
「ありがとう」と感謝の言葉を伝えたりする、
そんなことから試してみて下さい。

ちょっと勇気を出す必要はありますが、本当に簡単なことからでいいんです。
たとえば、電車やバスで席を譲るとか、
レストランを出るときに「おいしかったです」と言うとか。

そういったことを少しずつしていくことで、
私たちは「優しくしている自分」のことが少しずつ好きになります
何も完璧に自分のことを好きになろうとする必要は無いんです。
今よりも少しだけ、自分のことを好きになる。
それを少しずつ積み重ねていくことが、実はよりよい人間関係を築く近道になるのです。

少しずつ進んでいきましょうね。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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