自分を変えたいです

相談者名
けんた
26才の男です。

何か新しいことを始めるのが苦手です。例えば今まで行ったことのない場所に行く、新しい趣味を始めるために何かを買うなどのことでもすごく緊張してしまって、やり始めるのに時間がかかりますし、何だかんだと理由をつけて結局やらないで終わることもしょっちゅうです。学生時代はアルバイトの応募の電話でも緊張してしまって、結局あまりアルバイトもしていませんでした。

誰かと一緒だとそれほど緊張しないのですが、自分一人だと緊張しがちです。また、問い合わせなどもメールではあまり緊張しませんが、電話だとすごく緊張してしまいます。

今、転職を考えていますが、このままだと問い合わせの電話すらできないような気がしてすごくこわいです。

こんな自分を変えたいと思っていますが、どうしたらいいのかが分からないのでこちらにメールをしました。何かアドバイスがあればよろしくお願いします。

カウンセラー
近藤あきとし
けんたさん はじめまして。
近藤あきとしと申します。
今回はご相談をお寄せくださいましてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

> 何か新しいことを始めるのが苦手です。例えば今まで行ったことのない場所に行く、新しい趣味を
始めるために何かを買うなどのことでもすごく緊張してしまって、やり始めるのに時間がかかります
し、何だかんだと理由をつけて結局やらないで終わることもしょっちゅうです。学生時代はアルバイ
トの応募の電話でも緊張してしまって、結局あまりアルバイトもしていませんでした。

新しいことにチャレンジするのに、いつも躊躇してしまったり、緊張してとても時間が
かかってしまったり、結局やらなかったりする・・・でもそんな自分を変えていきたい
なんとかしたい、そんな思いが伝わってきます。

もしかしたらずっと長い間けんたさんが悩んでこられたことではなかったですか?
これまでにやってみたいこと、新しく始めてみたいこと、今と違う所へ行ってみたいと
思ったことはきっと何度もあったのだと思います。
そしてチャレンジすることが出来た場合も、出来なかった場合もその得られた結果には
心から満足できたことはあまり無かったのではないでしょうか。

私たちの心の中では「変化していきたい、もっと成長していきたい」という
欲求と「今のままでいたい、この場所を変わらずとどまっていたい」という
欲求とが同時に存在しています。

今のままでいたいというのは、ある意味生きていく上で欠かせないものであって、
この先にどんな危険があるかもしれないのに、やみくもに進み続けていったら
事故に会ってしまった、なんてことを回避する為には必要な要素なんですね。

しかしそれ以外に変化することを避けたり妨げているものがあるように感じる時、
それは心が「恐れ」を感じている時なんです。

> 誰かと一緒だとそれほど緊張しないのですが、自分一人だと緊張しがちです。また、問い合わせな
どもメールではあまり緊張しませんが、電話だとすごく緊張してしまいます。
>
> 今、転職を考えていますが、このままだと問い合わせの電話すらできないような気がしてすごくこ
わいです。

チャレンジしようとすると「大丈夫かな」「上手く出来ないんじゃ・・・」という言葉が
頭に浮かんで、不安と緊張で身動きがとれないような感じになりますよね。

今までのことを思い出して、またああなってしまうと思うと余計にしんどいですし、
これじゃいけない、と思って思考を働かせて色々と考えてみても、思ったほどには
落ち着けなかったりしますよね。

それはどうしてかというと、私たちは頭で理解していることと
心で感じていることというのはそれぞれ別々に捉えているからなんです。

仮にけんたさんが、転職の面接でどれだけ完ぺきに理論を構築して行ったとしても、
心で感じている「恐れ」をほったらかしにしておいては、怖いと感じる感情は
そのままな訳ですし見ないようにする分だけ意識してしまって、余計に怖さは
増してしまうことになります。そうすると完ぺきな理論も言葉が上滑りして
上手くしゃべれない、ということも考えられるんですね。

そこでけんたさんに提案させて頂きたいことがあります。
それは、けんたさんの中の「恐れ」の部分と向き合ってみませんか?ということです。

それってどうするの?と思われるかもしれませんが、
「僕は何が怖いのだろう?」ということを心に問いかけてみて欲しいんです。
すると、

否定されるのが怖い・拒絶されるのが怖い・自信が無いのが人にバレるのが怖い・
バカにされるのが怖い・孤独になるのが怖い・・・

様々な「恐れ」の理由が心に浮かんでくると思います。

私たちは過去の経験によって感じた感情を未来に映し出すということを無意識のうちに
やっています。
子供のころにいじめられていたとしたら、新しい友達をつくるのに少し躊躇してしまうと
思いませんか?またいじめられるんじゃないか、と考えると不安になってしまいます。
それが「恐れ」になっていくんです。

けんたさんの「恐れ」の理由がいったいどんな過去の経験からなのかを見ていくと、
ひょっとすると辛い出来事や心の痛みを伴う体験があったことに気付くかもしれません。
しかし自分のありのままの心と向き合っていくことが、変化していける自分になる為に
最も必要なことだと思います。心の痛みも感じていくことで癒されていきますし、
まずは自分自身で気付くこと、それが大切なんですね。

恐れというのは先ほど過去の感情を未来に映し出していると言いましたが、
ということはまだ来ていない未来をイメージの中で怖がっているとも言えるんですね。
実態が無いものを恐れているのですから、暗闇で背後にお化けがいるんじゃないかと
「恐れ」を感じているのと同じかも知れません。

じゃあそんな時はどうしたら「恐れ」から解放されるかというと、ガバっと振り返って
お化けを見てみることですよね。「恐れ」の正体を知ってみたら意外なほど拍子抜け
してしまうものです。

こうして自分の心と向き合うことをしていくだけで、これまでよりも自分自身のことを
知ることが出来るんです。それが積み重なって余裕になり、自信に繋がっていくんですね。

もし自分ではどうしたらいいか分からなかったら、いつでも相談して下さいね。
初回無料の電話カウンセリングで詳しくお話を聞かせていただければ、
より具体的な提案が出来ると思います。

けんたさんが自信を持ってチャレンジ出来るように、そしてなりたい自分になれるように
お手伝いをさせて下さいね。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。