変わりたいのに変われない

相談者名
iijima
こんにちは。ご相談させて頂きます。
私は、このブログ?とかを見て、両親のことや、自分の子供時代のことを、考えて、いままでは許せないと思ってた両親のことを、いまでは許せると思えるようになりました。感謝もしています。
しかし、まだ、心は穴が空いたままです。
それどころか、気づかないようにしていた前よりももっと、自分の惨めさを感じるようになりました。
電車の中で、かわいがられてる子供とか、「お父さんとお母さんが大好き」とか家族と仲のいい友達を見てると嫉妬を覚えて、私にはない物を持ってるのをうらやましく思います。
そして、やはり恋人にそれを求めて、幻想を追ってしまう自分がいます。
どんなにしても子供時代はやり直す事ができないし、両親に対して、理解して、愛情を感じても、満たされなかった過去は変えられません。
いままで我慢してた感情を、思い出してしまっただけに、もっと生きづらくなってしまった気もします。消していたのにはやはり訳があったんだと思いました。私はどうしたら変われるのですか?
カウンセラー
宮本恵
iijimaさん、こんにちは。
今回、担当をさせていただきます宮本恵と申します。
どうぞ、よろしくお願い致します。

今までは、許せなかったことを許せると思えるようになったのはとても素晴らしいこ
とですね。
iijimaさんがチャレンジを続けこられた成果だと思います。
そして、変わりたいという意欲を持たれていることも素晴らしいです。

一般的には、カウンセリングを受けられる方にとって、ご両親への許しは最大の難関
だと思うんですね。
ですから、それに取り組まれたこと、そして、許しせると感じられるようになったこ
とは、すごい偉業なんです。
そんな中、その難関をクリア出来ると思ったのに、それで得られるものが心に空いた
穴、惨めさや嫉妬だとしたら、とても嫌だと思いますし、落胆さえ覚えてしまうので
はないでしょうか。

iijimaさんがおっしゃるように、自分の中にあった感情を消していたのには訳があっ
たのだと思います。
感じたくはない感情だったでしょうし、それらの感情を一つ一つ感じていたら、
iijimaさん自身やってはいけなかった状況だったのかもしれませんね。
じゃあ、今、出てきている我慢してきた感情たちを感じる意味があるのだろうか?と
いう疑問や先の見えない不安感など出てくるかもしれません。
今は、感情の蓋が開き始めているのだと思います。
これは、好転反応であり、プロセスの一つなんです。
ですから、iijimaさんは変われないのではなくて変化の途中なんです。
今まで、感じなかった羨ましさと感じることも、大きな一歩だと思います。
羨ましさを感じることは、今までないものとしてきた欲しいという感情を認め始めた
兆候ではないでしょうか。
完全に諦めている人は、羨ましさすら感じないんですよね。

心という入れ物の中に、我慢や存在を消すという形で押し込められた感情たちは、押
し込められただけであり、心の中に存在し続けるんですよね。
今は、その押し込められた感情たちがその存在をじわじわと主張している時期なんだ
と思うんです。
そうすると惨めさや嫉妬を感じるのは誰だって嫌ですから、感じないようにもう一度
押し込めたくなります。
しかし、感情を感じてあげるほど解放されていきます。

iijimaさんが押し込めてきた感情は何ですか?

惨めさかもしれないし。
かわいがって欲しかったかもしれない。
仲のいい家族が欲しかったのかもしれない。

例え、満たされなかった思いでさえも、その一つ一つ認めてあげること、感じてあげ
ることが心の入れ物から感情を取り出してあげることに繋がります。
ここを認めてあげないと、欲しいものが欲しいとは言えなくなってしまいます。
そうすると心という入れ物の中から、押し込められた感情たちはなくなり落ち着きは
じめます。
心に空き容量が増えていくんです。
嫌な感情を認めることはしんどいし、勇気が要ります。
しんどいときは一人でやろうとしないとしないでくださいね。

心の空いたところに、iijimaさんは何をいれたいですか?
ぜひ、思い巡らせて見てくださいね。

ご相談、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。