行動的なのに依存症？

私は自力で道を切り開いていくタイプだと思います。
目標を立ててそれを達成するのも大好きです。
子どもの頃から集中力は割とあるので、仕事（たまにする程度ですが）
と家事、趣味はうまく並行できています。

そういう前向きで向上心の強い自分は好きなんですが・・・。

一方、占い依存でもあります。占いに頼らなくてもちゃんと
自分で進んできているのに、毎日ネットで無料占いをして、
月に１回くらい有料での占いもしています。

鑑定料は3000円前後なので家計に響くほどの影響はないのですが、
鑑定してもらったからといって自分に大きな変化があるわけでもなく・・・。占い師によって当たり外れがあることもわかっています。

冷静な自分が「占いは時間の無駄、お金の無駄」と心でぼやいています。

夫との両親とも仲良く同居していて、優しくて働き者の夫がいて、
長年の夢だった仕事を得ることが出来て、子育ても一段落
しました。それは私が恵まれていたこともあるし、自分で努力して
得た部分もあると思います。

行動し、結果を生むのが好きな自分が、あてにならない占いにどうして
依存してしまうのか・・・。根本的なところで私は自信がないんでしょうか？どうか良いアドバイスをお願いします。

占いに依存する傾向があることが気になるのですね。

これは、私がご相談内容を拝見して受けた印象なのですが、ヤマザキさんは、
占いに限らず、依存をすること自体に抵抗があるのかもしれませんね。

ヤマザキさんのように、目標を立てて自分の力で道を切り開いて達成していか
れるタイプの方の多くは、「”自分の力で”何とかしていく」という、自立的
なやり方を使われます。

それ自体は悪いことでも何でもないのですが、自立的なやり方で進めていくに
あたって、自分に厳しく接することがあります。
「休みたいなぁ」と思っても我慢したり、「しんどいからやめたいなぁ」と思
っても、「ダメダメ！」とやめることを自分に禁止したり、といったように、
半ば禁欲的に前に進んでいくのです。
「甘える」「頼る」といった「依存」というのもその中に含まれていることが
少なくありません。

まずは、ヤマザキさんの心の中に、依存を嫌っていたり禁止していたりする部
分があるかどうかをチェックしてみることをお勧めいたします。

次に、できればこれはヤマザキさんにお伺いしてみたい部分なのですが、占い
をやっている時、どんな気分でいることが多いのでしょうか？

自分の将来に不安が一杯で、拠り所を求めてすがるような気持ちで占いを使っ
ているのか？
それとも、「今月の運勢はどんな感じなのかな～？ワクワク♪」と、気軽に気
楽に使っているのか？

もし、前者のために占いに依存することが気になっているのなら、ヤマザキさ
んの心の中にある不安や怖れの感情を癒していくことが必要になると思われま
す。

そして、後者のような気分で使う占いに依存することが気になっているのだと
したら、ヤマザキさんは、「自分にもっと『楽しみ』を与えましょうね」とい
うことなのかもしれませんね。

占いというのは、未来に対しての保証があるわけではありませんよね。
そういう意味では、時間やお金の無駄かもしれません。
効率や意義を追究していくと、意味のない不必要なものなのかもしれませんが、
それが、ヤマザキさんにとって楽しかったりいい気分になれるものならば、
時間やお金を投資する価値は十分にあると思います。
（これは、あくまで私個人の意見に過ぎないんですけどね。）

例えば、人間は生きていくためにごはんを食べますよね。

生命を維持するのに必要な栄養素というのがあって、必要量分摂取していれば、
生きていけます。

必要な栄養素全てをサプリメントで摂れば、効率もいいですし、時間もかかり
ません。

でも、楽しくないんですよね。

世の中にはとてもたくさんの食材や、飲食店が溢れています。
食事のために念入りに準備したり、遠くへ出かけたり、2時間も3時間も時間を
かけて食事をしたりしますよね。

それは、楽しいからなんですよね。

「どうせ食べたらウンコになって出るだけ」には違いないのですが、口に入れ
てからトイレに行くまでの間にある楽しみというのは、サプリメントだけの時
の比ではありません。

美食家と呼ばれる人達は、ただごはんを食べるだけのことに、とてもたくさん
の情熱と時間とお金をかけます。

無駄かもしれないし、かえって体に負担がかかることもあるかもしれないけど、
それが楽しくて幸せなんですよね。

ヤマザキさんにとって、占いも、それ以外のものでも、一見無駄で必要のない
もの中にある楽しみや幸せをもっと受け取れて味わえるといいですね。

今回ご紹介した以外にも、様々な角度からアプローチすることができます。
また、私とは別のカウンセラーに相談してみることでも、新たな切り口や糸口
が見つかることと思いますので、よかったら、一度カウンセリングを使ってみ
てくださいね。

ご相談ありがとうございました。