相談者名 | 曇天 |
両親のケンカと私のことで相談しました。 私は子供の頃から両親のケンカが嫌でした。 ケンカなんて誰も嫌でしょうが、子供の頃の私は本当に嫌でした。 子供ころは両親がケンカしているときは、じっと黙って(夜なら)布団に隠れて寝たフリして耐える、(昼間なら)その場に黙り込んで座って嵐が過ぎるのを待っていました。それが原因かは分かりませんが、反抗期がない子になりました。 でも、私も20歳を超え、いろいろ考えるようになり、両親がケンカすることにもイライラするようになりました。 ですが、自分の性格なのでしょうか、本当なら両親にいろいろ言えばいいのでしょうが、どうしても親の顔色と自分の心のことを考えてなにも言えなくなってしまうのです。 なにか言えば、逆に「親の間のことなんだから口出ししないの。」と言われたこともあります。 ですが、娘ですからなにか言いたくもなってしまいます。 大学に通っているころにあったことなのですが、両親が休みが出来たとかで県外に一人暮らしをしていた私の部屋に遊びに来たときも両親がケンカしたんです。 そのとき、なにを思いつめたのか、いろいろ考えすぎて抱え込み過ぎたのか、両親が泊まりに来た日の夜に部屋で倒れたのです。 運がよかったことにその時は、大事には至りませんでしたが、診察した先生曰く、ストレスを溜めすぎたことによる自律神経の乱れから来ためまいだと言われました。 それからは、先生に処方して頂いた漢方薬を飲むようにしています。 こんな私ですが、両親にはきちんと自分の気持ちを伝えたほうがいいのでしょうか。それとも両親のケンカです。何も言わずにいたほうがいいのでしょうか。 相談内容がわかりずらかったらすみません。 どうかよろしくお願いします。 | |
カウンセラー | 三枝みき |
曇天さん、こんにちは。初めまして。 今回、曇天さんのご相談を担当させていただきます、三枝みきと申します。 どうぞよろしくお願い致します。曇天さんはご両親のケンカについて、ずっと小さいころから心を痛めて来られたのですね。 昼でも夜でも、ただ黙って嵐が過ぎるのを待っていたなんて、本当に怖かったでしょうし、辛かったでしょうね。 それなのにずっとご両親のことを思いやり、気遣って来られたこと、曇天さんはとってもご家族思いで、愛情深い、心の優しいお嬢さんだと思います。 それではこれから、そんな曇天さんが毎日を心安らかに、ご両親とももっとうまくやっていけるように、また曇り空ではなく雲一つない青空のような清々しい気持ちで過ごしていけますよう、一緒に考えていきましょうね。 さて、私たちはどんな人でも大なり小なり、心で感じることを普段から抑え込んでいることが多いです。 曇天さんの子ども時代、「両親のケンカが嫌だ」と感じていた気持ちはきっと、曇天さんが思っている以上に大きいものだったのでしょうね。 大学時代に倒れてしまったのは、もしかしたらそういうことだったのではないでしょうか。 幼い子どもにとっては、家庭が世界のすべてです。 だとしたら、私は曇天さんにはぜひ、その心の傷を癒していくことを一番に始めて欲しいなと思います。 そして、少しずつ心が元気になってきたてから、ご両親のことは考えてみたほうがいいと思います。 なぜかというとーー私もそうなのですがーー、親はどうしても子どもに対してはものすごく大きな罪悪感を持っていたりします。 ですからまずはご自身が元気になること、心の傷を癒していくこと、そうしてから改めて、ご両親に素直な気持ちを伝えることにチャレンジしてみてください。 そうしてもうひとつ、ご両親とご自分の間に、大人の距離感を作っていくことが出来るといいですね。 「お母さんはお母さん、お父さんはお父さん、私は私」 そんなふうに心から思えるようになれたとき、曇天さんは今までの生き辛さや、ご両親へのイライラや怒りなどを手放して、自由に生きることが出来るでしょう。 以上、長文をお読みいただき、ありがとうございました。 三枝 みき |