3年前の春、私の下の子が、高校に入学しました。
絵がとても好きな子で、芸術科のある公立の高校に進学しました。
片道1時間半かけての、通学でしたが、なんとかこの春、卒業することが出来ました。
子育てをしていると、沢山の喜びの場面を、体験することが出来ます。
子供が、赤ちゃんの頃は、笑うだけで、親として、とても嬉しく思い、それだけで、心が満たされたりします。
私には、二人子供がいますので、沢山の喜びを、体験させてもらえました。
特に、下の子の、高校の卒業式は、物凄い喜びを、感じさせてもらえる事ができました。
卒業式では、卒業生を代表して、答辞を読みますよね。
その答辞の、内容に私は、すごく感銘しました。
まず、答辞の中で、自分の、お母さんに対する、感謝を述べていました。
答辞を読まれた生徒は、生徒会役員として活動しており、友達と意見の食い違いで、自分が役員である事を、とても悔いた時があったそうです。
その時に、凹んでお母さんに、愚痴をこぼすこともあったそうです。
その生徒のお母さんは、「私は、あなたの味方だからね」と常に、励ましてくれて、とても感謝していると、話していました。
答辞を、述べている生徒は、卒業生の代表ですよね。
お母さんに感謝する「ありがとう」という言葉は、卒業生の、すべてのお母さんに、向けた言葉でもあると思います。
多くのお母さん方が、胸が熱くなり、喜んでいるそんな、空気を私は、感じていました。
肩を震わせて泣いている、ハンカチで涙をふいている姿が、あちこちで、見受けられました。
鼻水と涙と感動と、とっても素敵な瞬間にいる自分、寒くて窮屈な空間が、瞬く間に、素晴らしい空間に、早変わりでした。
私自身も、胸が熱くなり、心がとても満たされました。
答辞の中で、もう一つ、感銘を受けた部分があります。
それは、高校生活で、起こった沢山の出来事に対して、「環境が悪いわけでもなく、自分の思い一つで、変化していくものなんだ」と、話していたところです。
友達が悪いわけでもなく、先生が悪いわけでもなく、自分自身の思い一つで、物事の有様が、変化していったという事です。
心理学の言葉に「アカウンタビリティ」という言葉があります。
簡単に要約すると、自己責任です。
それは、私達に、起こることの全ては、私達の選択の結果であり、他の誰かの責任ではない、という考え方です。
例えば、仕事が上手くいかない、友達と喧嘩してまって、辛い状況である、自分で、その出来事を、起こしているということです。
アップル社の創業者、スティーブ・ジョブスが、スタンフォード大学で、卒業生向けにスピーチを、されているのを、動画にあがってたので、引き込まれるように、私は見入った時がありました。
創業者であるにも関わらず、スティーブは、アップル社を、解雇になった話を、していました。
解雇されて、しばらくは、呆然自失となり、失意の日々を過ごしましたが、ある日、仕事が好きで愛していると、自分自身、気が付いたそうです。
解雇された事は、とても最良の事であったと、自分自身、思うことができた、と話していました。
自分が解雇になり、絶望して、それでも自分は、仕事がやはり、好きで愛しているとう気づき、学びがあったということです。
それは、スティーブにとって、最高の学びだったのではないでしょうか?
解雇されて、絶望しなければ、仕事に対する、愛を見いだせなかったのかもしれません。
もう少し、掘り下げていくと、スティーブは、仕事に対する愛を、気が付くために、解雇される事を、自分に仕向けたのかもしれませんね。
「アカウンタビリティ」は自己責任という意味ですが、自分の責任であるという事は、他人のせいでは、ないという事です。
仕事が上手くいかないのが、自己責任なら、違うアプローチを思案する事を、あなた自身が出来る、という事です。
自分の思いを、変化させていくという事です。
子供の、卒業式での答辞の中での話「環境が悪いわけではなく、自分の思い一つで変化していく」まさにアカウンタビリティに気づき、学びがあったということですよね。
私も、心理学を学ぶまでは、他者を責めるか、自分の環境ばかりを責めていました。
しかし、自分の物事のとらえ方を、変化させていく事により、生きづらさが、かなり軽減していきました。
例えば、「大変だね」と友達が、心配して言ってくれている言葉も、以前は、物凄く馬鹿にされた気分に、なっていました。
でも、見方を変えれば、私を、思いやりの心で、友達はみてくれていると、そう思えるようになったんですね。
私達は、物事がスムーズに進まない時、とても憤りや、悲しみを感じたりします。
そこで自分の見方、視点を変える事により、違った感情を抱くことが、できるのではないでしょうか?
子供も、高校を卒業し、巣立ちの時となりました。
沢山の喜びを、与えてくれた、子供に感謝です。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。