相談者名 | ののこ |
今年6年生になる息子がいます。 小さいときから内弁慶で外よりも家で遊ぶ方が好きな子でした。 新しい環境に馴染むのが苦手なようで、毎年新学期になると情緒不安定になります。 2年生くらいまでは夜泣きが酷く、ようやくなくなったと思ったら今度はチック症状が出始めました。 スクールカウンセラーに相談したり小児科で検査もしてもらいましたが、大した改善には至らず。酷いときはチック症状が3つほど出ていました。 今は目の症状が出たり出なかったりで、周りにも同じような症状の友達がいてたのでお母さんと相談したりしてきました。その子も内向的な性格らしいです。最近では本人も自分の性格を分かっていて、学校で頑張っている分放課後は誰とも遊ばず1人毎日ゲームばかり。 それがストレス発散だとは分かっていてもやはり心配になります。 来年は中学生。コミュニケーション能力もあまりない息子がやっていけるのか心配です。 私も同じような性格なので余計気になるのかも知れません。 内弁慶は生まれ持った性格だからどうしようもないのでしょうか? | |
カウンセラー | 三枝みき |
ののこさん、こんにちは。初めまして。 今回、ののこさんのご相談を担当させていただきます、三枝みきと申します。 どうぞよろしくお願い致します。ののこさんは、小学校6年生の息子さんのことでお悩みなのですね。 小さいころの息子さんのご様子を書いて下さっていますが、息子さんはもちろんのこと、見守っているののこさんはどれほど辛かったことだろうと思います。 母親にとっては自分自身のことよりも、子どもが辛い思いをしているのを見る方が辛いものですものね。 本当に大変な中、息子さんもののこさんも頑張って来られましたね。 まずはご自身をたくさん褒めて、労わってあげて下さいね。 * それではこれから、ののこさんと息子さんが少しでも楽になれるよう、ご一緒に考えていきましょうね。 ののこさんが息子さんの状況を「なんとか少しでも改善させてあげたい」、と思われるのはもっともだと思います。 どういうことかと言いますと、まず「改善」という言葉は、もともとの状態が「悪い」とか「間違っている」からこそ使われる言葉ですよね。 でも「変えなければならない」「変えたほうがいい」と思うようなものであれば、それは「悪いもの」「いけないもの」とののこさんご自身が判断し、「内弁慶な性格」を「否定」していることになるのではないかと思います。 もちろん、私はそれが「悪い」と言っているのではありません。 でも私自身、心理学を学び始めてよく思うのが、「自己肯定が出来ていれば、大概のことはうまく行くものだなあ」ということです。 それに、子どもはいつだって親にありのままの自分を愛して欲しい、認めて欲しいと感じるもののようです。 私事ですが、長女が小さいころ、私は長女の内向的なところが心配で、何とか友達を作って欲しくて、毎日のように彼女に言っていました。 もちろん、ののこさんが昔の私みたいに、息子さんにプレッシャーをかけているとは私は思いません。 つまり逆説的ではありますが、息子さんの状況を楽にしてあげたいのであれば、彼のありのままを肯定してあげること、彼の欠点ではなく長所を探してたくさん褒めてあげる、伸ばしてあげることが一番なのですね。 褒めてあげるとだんだん自信がついてきますよね。 コミュニケーションはそうなってからでも練習できますし、コツさえ覚えれば大人になってからでも練習次第で達人になれます。 最後になりますが、もしよかったらののこさんご自身がコミュニケーションを楽しめるようになってみるのはいかがでしょうか? それに、お母さんが元気で幸せそうだと、子どもはそれだけで幸せを感じるものなんです。 * 以上、長文をお読みいただき、ありがとうございました。 ののこさんがご家族と、毎日を元気に楽しく過ごしていけますよう、心より応援していますね。 三枝 みき |