どこか自信が持てないときは・・・
今回は「自信が持てない人の心理」について解説させて頂きます。
自信が持てない人は自分に対して厳しい目をお持ちです。ご自身を低く評価している分、それを補おうと頑張る方が多いのです。
でも、せっかく努力し成果を上げても、「まだまだ頑張らないといけない」「自分には何かが足りない」という思いに駆られ、満足できません。そのような状態が続けば、どんなに頑張り屋の人でも気力が失せ、努力するのが馬鹿らしくなってしまいます。
今回の心理学講座がそのような方たちに自信をつけて頂く何かヒントになれたなら嬉しいです。
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●自信が持てない原因
この文章を読んでいる方で自信がある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
多くの方は自信がないのではないでしょうか。
もしも「ある」という方にとってはこの記事はあまり興味がないかもしれません。
でも、あなたの周りにいる自信のない人のために最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
多くの方が自信がないと思っているように(勝手に決めつけてすいません^^)あなただけではなく、自信のない方は多いのです。
なぜ、自信を持てないのでしょう?
・大人の厳しい目
赤ちゃんの頃、私達はある意味、王様です。身の回りの世話を親(周りの大人)がすべてしてくれたのではないでしょうか。
おっぱい(母乳)を飲ませ、おむつを替え、ぐっすり眠るようにあやしてくれました。あなたに付きっきりで接してくれたでしょう。
でも、数年経つと躾(しつけ)が始まります。
親:「自分のことは自分でしなさい」
子どもの頃のあなた:「今までなんでもしてくれたのに、なんで急に何もしてくれなくなったのだろう?」
その時、あなたは親が急に冷血人間になったように感じたでしょう。
もちろん、本当は冷たくなったのではなく、あなたが大人になってから困らないよう、「自立できるようにという親心」からなのですが、子どもの頃のあなたは突き放されたように感じたでしょう。
その躾も親によって度合いが異なり、何か出来た時に褒める親もいれば、何かが出来ても「今度は○○しなさい」と要求し続ける親もいるでしょう。
どちらが理想かは分かりませんが、幼少期にあまり褒めてもらえなかった人は大人になってから、なかなか自信を持てない傾向にあるようです。
一生懸命頑張って何かを習得しても褒めてもらえない=自分はいつも何かが足りない
そのようなマインドが植え付けられていくのです。
●いつも、足りないという思い
たとえば、あなたのテストの結果が70点でその結果が悔しくて一生懸命勉強し、次のテストで90点を取ったとしましょう。
すると…
70点から90点=20点UPですよね。
でも、いつも自分には何かが足りない思っている方はこのように考えます。
「まだ、90点か。100点まであと10点足りないな」
90点=マイナス10点
一生懸命頑張って20点もアップしたのに気持ちはマイナス10点。
それでは楽しくないし、更に頑張ろうという意欲も薄れますよね。
そのようにマイナスに考える癖がついているので、成功体験よりも失敗したことを覚えているのです。
すると、順調に物事が進んでいても上手くいくことに慣れていないため、怖くなり、心のどこかで「いずれ、失敗するだろう」と上手くいかない未来を信頼してしまうのです。
そのように不安に苛まれ、迷いながら行動するので失敗し、自信をなくすという悪循環にハマるのです。
●失敗してみよう
そんなあなたに提案したいのは、「どんどん失敗してみましょう」ということ。
決して投げやりな提案ではなく、それくらいの気持ちでいたほうが「あなたらしくいられる」からです。
「もうこれ以上、自信を失いたくない。だから、絶対に失敗できない」「何でも完璧にこなそう」と思うほど、私達は緊張し、普段以上の行動ができません。
でも、「失敗してもいい」と思えた時、伸び伸びと過ごせ、思いきりその瞬間に集中できるようになります。
今するべきことに意識を集中するので、失敗を怖れなくなります。
すると、失敗する確率は低くなるし、仮に失敗しても人生を棒に振るようなことはないと楽観的になれるのです。
●楽しむ
なかなか自信を持てない人は、子どもの頃にあなたに厳しくした大人の目を通して自分を見ているのです。
今は独立し、自由な身なのに厳しい目で自身を監視しているのです。
その監視の目を解きましょう。
それには「楽しむこと」です。
自由な気持ちになって、あなたの好きなことをしてみましょう。
楽しむことに抵抗がある方は、まずはご自身にこう語りかけましょう。
「ちゃんとしよう」ではなく「楽しもう」と。
そう語りかけるだけで次第に意識が変わってきます。
楽しんでいいのです。
そして、出来たことを数えましょう。
私は今まで数千時間カウンセリングをさせて頂いていますが、このように考えています。
1本カウンセリングを終えたら、プラス1点。
仮に3,000本カウンセリングを行ったら3,000点。もちろん、カウンセリングを終えた後に反省することはありますが、それでもすべてかけがえのない経験。だからプラス1点というように。
すると、自分が成長しているように思え楽しくなり、学ぶ意欲が湧いてくるのです。
●あなたはそのままで100点
もしも、あなたの自身への評価が30点だったとしましょう。30点は決して高い点数ではありませんね。
でも、私はそのような自己評価の低い方へこうお伝えしています。
「ならば、あなたは130点の方ですね」と。
なぜなら、あなたが生きているだけ、そこにいるだけで100点だから。
あなたが無理をして頑張らなくても、そのままのあなたでも100点なのです。
だから、たとえ自己評価が30点でも「100点+30点=130点」
あなたはいつでもどんな時でも、100点満点以上の人なのです。
そう思ったら、少し自信がつきませんか?
明るい気持ちになりませんか?
今のあなたをあなた自身が認めてあげてくださいね。
(完)