相談者名 | ナオ |
初めまして。ナオと申します。 私は幼少期に寂しかった家庭環境があり、子供の頃からいつも何かしら繋がりを求め不安を抱えていました。 キッカケは小学校5年生の時にあります。 今は家庭を持ち、友達との距離も少しづつ保てるようになったのですが… 自分なりの対処策としては、意識して2人きりではなく大人数と関わるようにしたり、交友関係を広げたりしています。 | |
カウンセラー | 嶽きよみ |
ナオさん、はじめまして。嶽きよみ と申します。 今回、担当させていただきます。よろしくお願いいたします。 ナオさんが書いてくださった、「必要とされたい、求められたい」という思いは、ナオさんだけではなく、わたしも含め誰しも心の中では望んでいることだと思います。 でも、その思いが強くなりすぎると、とても苦しいですよね。 ナオさんは、きっと長い間、そんなご自分に向き合ったり悩んだりしながら、対処法を見つけてなんとか少しずつ乗りこえてこられたんですね。 今回ご相談くださったのは、もうそろそろ卒業したい、という思いで書いてくださったとのことですが、ほんとうにそういうタイミングが来ていらっしゃるのだと思います。 少しでもそのきっかけやヒントになればと思って書かせていただきますね。 >自分なりの対処策としては、意識して2人きりではなく大人数と関わるようにしたり、交友関係を広げたりしています。 まず、ナオさんがされていた対処ですが、これも大変役に立つ方法だと思います。 「依存」という言葉が出ましたが、依存は、一人の人に依存の対象が限られると、大変苦しい関係性になる場合があります。共依存という関係です。 ナオさんの場合は、そこまでの強い依存ではないとしても、大人数と関わったり交友関係が増えることは、ナオさんにとってもよいことなのではないかと思いますし、おそらくナオさんも努力してそれが出来るようになられたのではないかと思います。 だからこそ、ナオさん自身も次のステップをという思いが出てこられたのだと思います。 そして、次は、自分を愛する、とか、自分の価値を感じる、とか、そういう自己愛の部分がひとつのヒントになるのではないかと思いました。 誰かから必要とされたい、という思いは、誰にでもある、と最初に書きました。 その状態になっているときは、誰かに求められることが必須となるため、それが死活問題のように切実に感じます。 ですから、自分がそもそもマイナス地点にいるのではなく、少なくともゼロ地点にいると感じられるようになること。 ナオさんは、「自立するために」と書いてくださっていますが、自立というのは、誰にも依存せずひとり孤高に生きるという意味ではありません。 必要なときは頼ったり、逆に、誰かの依存を受け入れたり、ということが自由にできる状態のことです。 ですから、けっして自分の依存を排除する、ということを目標にはしないでくださいね。 >キッカケは小学校5年生の時にあります。唯一の親友にある日を境に裏切られ無視をされ、傷つき、毎日泣き喚き…一時期過食障害になるほどショックが大きい出来事でした。 心が無防備な時期のこういう経験は、傷も深く、人生においても大きな影響を与えることが少なくありませんよね。 裏切った親友に対して、今は どういう感情をお持ちでしょうか。 もしかしたら、思い出すとその時の辛い感情が出てくるかもしれません。 「卒業」という言葉で考えた時、卒業できた時、というのは、そのすべてを許せたときではないかと思います。 まずは、裏切られた自分を許し、価値を取り戻すことが大切です。 それができたとき、裏切った親友を許すことが簡単になるかもしれません。 自分の価値を感じられるようになると、誰かから必要とされることや求められることは、自分が存在するための必須ではなく、ご褒美のようになります。 >未だに親しい友達に対して嫉妬心や寂しさを感じる事があります。 そんなナオさんにどれだけ近づけたか、というのは、友人に価値を伝えてみることで少し知ることが出来るかもしれません。 もし、誰かの価値を認めたり褒めたりすると、心がチクッと痛いならば、まだ痛みが残っているということかもしれません。 そういうときは、もっと自分の価値を認める必要があるということです。 親しい友だちに対して嫉妬心を感じるのは、友達の良いところを見つけることができている、ということ。それは人としても友人としても素晴らしいことです。 ただ、その友人のいいところと自分のダメだと思っているところを比べるから嫉妬になっているだけなんですね。 寂しさというのは、どういう寂しさでしょうか。 なかなか返事が来ないと自分が軽く見られていると感じてしまうパターンを持つ人も寂しさを感じることが多くなります。 つまり、ナオさんがその寂しさから抜け出すには、少し能動的な部分を増やすことがヒントになるかもしれません。 例えば、友人をもっと好きになることを楽しめたり、自分自身を表現したりすることなどかもしれません。 これからナオさんが次のステップに進んでいくための今回のまとめとして、 ●だれかに必要とされたり求められたりしない自分にOKを出すこと このあたりのことから進めてみてはいかがでしょうか。 過去の経験については、セラピーが有効なことが多いので、そちらもよろしければお試しいただけるといいかもしれません。 本日はご相談ありがとうございました。 |