カウンセリングサービスの、高塚早苗です。
暖かい日が多くなり、春の日差しと共に、当たり前のように、月日が、過ぎていきます。
皆様は、バトンリレーというと、どのような事が、思い浮かびますか?
多くの方は、陸上競技花形、リレーメドレーでの、バトンの受け渡しを、思い浮かべるのではないでしょうか?
今日は、少し趣が、違う話となります。
8年前、東日本大震災が、ありました。
今も尚、不便な生活をされている方、心の痛みを、抱えている方、心より、お見舞い申し上げます。
私は、千葉県に住んでおります。
私の地域も、東北の方ほどではありませんが、千葉県の中では、被害が、割と多くありました。
私は、自宅に戻るには、橋を幾つか、渡らなければなりません。
橋は、辛うじて通行が出来、隆起している道路、陥没している道路を、どうにか、避けながら、自宅に向かう事ができました。
私は、自宅に戻る前に、学校で避難している、子供を、迎えに行く事に、しました。
まずは、中学生の娘を、迎えに行きました。
迎えに行くと、寒空での中、校庭での、避難状態でした。
子供を、車に乗せ、子供は、安心したのか、涙を、流し始めました。
「怖かったぁ、、、」と子供は、ぽつりと、涙声で、話しました。
私も、無事に会えた事に、とてもほっとした記憶を、今でも覚えております。
迎えに行った時、最初に目にした光景は、校庭の隅で、輪になっている、子供達の姿でした。
私は、何故、輪になっていたのか、何故、外に、避難していたのか、子供に、聞いてみました。
体育館は、揺れが激しく、外での避難になり、少しでも寒さを、しのぐために、男子生徒達や、先生が、輪になり、輪の中に、居たとの事でした。
子供が、車に乗った時、薄着だったので、どうして何だろうと、不思議に思い、聞いてみました。
「残っている人に、ウインドブレーカーや、セーターは、置いていくように、先生に言われたから、薄着なんだよ」と、子供は話してくれました。
慌てるあまり、校舎内にいた子供たちは、着の身着のまま、避難した生徒がいて、薄着の生徒が、いたとの事です。
家族が、早く迎えに来た生徒の、ウインドブレーカーや、セーターを、残っている生徒に渡していく、暖かさのバトンリレーのような事を、していたようです。
恐怖に感じる、寒空の中、少しでも寒さを、しのぐための、ウインドブレーカーや、セーター。
その話を、子供から聞いて、私は、胸が熱くなりました。
校舎も、亀裂が入り、校舎内から、空が見えていたそうです。
その後、立て直し前に、亀裂が、入った校舎を、私は、見る事があり、地震の大きさを、痛感しました。
校舎内に、残っていた子供も、先生の尽力のお蔭で、無事、救出され、けが人が、一人もなく、みんな、家路につく事が出来ました。
私は、子供や先生が、輪になっている姿、ウインドブレーカーや、セーターの話は、思い出すと、心が、暖かい気持ちになります。
地震の恐怖もありますが、人の温もり、思いやる心を、思い出すのです。
災害が起きると、様々な、出来事が、置きます。
災害は、ピンチの状態でもありますが、家族の絆が、深まる出来事にもなります。
震災の時、普段、遠慮がちな夫も、職場から、非常食を、もって帰ってきてくれたりしました。
そして、水が通るまでの期間、水の有難みを、痛感しましたし、電気や、ガスなどもそうでした。
普段何気なく、当たり前にしている事が、出来なくなる事が、災害でもあります。
人は、感情の選択を、自分でしています。
出来る事なら、人の暖かさ、温もりを、感じながら、過ごして生きたいですね。
最後まで、お読みくださり、ありがとうございました。