パートナーに理想の親を投影してしまうケースがあります。親子関係の親密感が満たされなかった方に起こりやすいケースです。
理想の親を投影してしまうとパートナーのことは大切な存在であり、愛しているのですが、浮気をしてしまうということが起こることがあるのです。
今回も浮気は道徳的に良いこと、悪いこと論は横において、どんな心の動きが浮気を作るのかについて触れていきます。
パートナーに理想の親象を求めてしまうことがあります。
これは親子関係で親密感が満たされていない方に多いのですが、無意識的にパートナーに理想の親像を投影して、パートナーから親に貰えなかったものを貰おうとします。
例えば、親との関係で怒られてばかりいて居場所がないご家庭で育つと、怒らず受け止めてくれるパートナーを見つけ、子どもの頃欲しかった居場所という感覚をパートナーとの関係で貰おうとします。そしてパートナーに理想の親像を投影します。
すると、ある問題が生じることがあります。
パートナーに異性というのを感じにくいのです。
女性だったら彼に男を感じにくくなります。
男性だったら彼女に女を感じにくくなります。
すると、
相手に男を感じられないと自分の女性としての部分が満たされにくくなります。
相手に女を感じられないと自分の男性としての部分が満たされにくくなります。
セックスなんかはわかりやすい一つです。
相手に異性を感じにくいのでセクシャルなモードになりにくい、
セックスをしてもつまらなさを感じるといったことが起こります。
中にはパートナーは好きなんだけど、セックスをするのは抵抗感があるといった現象が起こる人もいます。
これは、
頭ではパートナーとは思っているのですが、心理的には理想の親と見ているので、相手に異性を感じにくいんですね。
ましてや、親とセックスをしたいとも思いませんものね。
すると、またまたある問題が起こります。
理想の親像を投影して子ども時代に手に入らなかったものを手に入れるのですが、パートナーに女として愛されている(男として愛されている)を感じることが不足してきます。
そうすると、不足原則から男を感じられ女の部分満たされる人(女を感じられ男の部分満たされる人)と浮気をするということが起きるのです
浮気をするのですが、パートナーのことは大切な存在であり、別れたいと思っているわけでもないので、このケースの浮気をしたご本人としては混乱をしてしまうことがあります。
このケースの場合は、どちらと付き合うのかを選ぶということが難しくなる人が多いです。
パートナーと別れて浮気相手と一緒になると、パートナーから貰えていた子ども時代に満たされていないものが不足するし、
浮気相手と別れてパートナーにしぼると女(男)としての自分が満たしていたものが不足するということが起こるので、
どちらかを選ぶということが難しく感じます。
でも、
この解決策は、
どちらを選ぶということではないんです。
なぜなら、
どちらかを選ぶと、不足感から違う相手との浮気が始まるということが起こるからです。
そのようなケースが多々あるのですね。
解決策としては、
パートナーに理想の親象を求めてしまうことから、パートナーに異性を感じないようになり自分の女(男)としての部分が満たされないと感じるようになったわけですから、パートナーに理想の親像を求めすぎないようにしていくことがいるのです。
そうするには、どうしたらいいのか?
それは、
親子関係で親密感が満たされていなかった思いを言葉にして吐き出して、その悲しさ、寂しさ、孤独感、不安感などを外に解放していくことなんですね。
そうすると、解放されて心が癒やされると、パートナーに理想の親像を投影しなくなり、パートナーとの関係で女(男)としての部分が満たされるようになり、不足原則からの浮気が起きなくなるのです。
>>>『浮気の心理(4)~不足原則は至らなさの証拠ではありません~』へ続く