●クライアントさんに教えてもらうこと
カウンセリングで大変なご経験をされてきたクライアントさんから、
「あの経験があったから、手を差し出してくれる人のことを感謝できる自分になれたと思う」
「あの体験がなかったら私は一生人に文句ばっかり言っていた人間になっていたと思う。変わるきっかけになれてよかった」
などなど、大変な経験だったにもかかわらず、そこに意味を見出したり、感謝をしたり、肯定的な体験としてその出来事を語ってくださる方とお会いすることがあります。
『こんな辛い体験をこんな見方ができるなんてこの人すごいなぁ』
『この体験に感謝できるポイントを見出せれるって、この人すばらしいなぁ』
などなどと思いながらお話を聞かせてもらっていたりします。
そのようなクライアントさんのお話から、物事の見方は切り取り方によって、否定的な出来事になったり、何かを学べる出来事になったり、意味がある出来事になったりと、色んな出来事として変わるということを教えてもらったりします。
●同じ出来事でも切り取り方によって結果は変わる
同じ出来事でも切り取り方によって捉え方が変わることがあります。
例えば、
デートに出かけようと張り切ってオシャレをしたとします。
デートのお相手に良い印象を持ってもらいたいと思い、あなたが1番すばらしく見えるお洋服を2時間かけて選んでデートに向かおうとするんです。
出かけようとして家の前を出た瞬間に、目の前に車が通ったとします。
その車が水たまりの泥をはね、あなたの服にかかったとします。
あなたの服は上から下までドロドロ。
その時に、
「せっかく気合を入れてコーディネートしたのに・・・・今日は最悪の日だ」
と思う人もいるでしょう。
でも、同じ出来事で、
「まぁ、家を出てすぐのところで良かった。これが駅前で泥をはねられていたらデートに間に合わないとこだった。帰って急いでお着替えしよう」
というような捉え方をする人もいるんですよね。
同じ出来事でも、切り取り方によって“最悪”という結果になることもできるし、“良かった”という捉え方にすることもできたりします。
物事って切り取り方によって、捉え方が違ってくるんですね。
ということは・・・
切り取り方によって、あなたの身に起こることで変えることができる物事もあるということでもありますね。
●あなたの切り取り方は?
人に感謝ができることが増える切り取り方
人が自分を助けてくれる物語になる切り取り方
度は自分を助けてくれない物語なる切り取り方
自分が被害者になる切り取り方
自分が加害者になる切り取り方
自分は価値がない人間だと解釈する切り取り方
世の中には愛がたくさんあると言う切り取り方
物事をどう見るかという、物事の切り取り方の傾向は人それぞれ違います。
どれが良い、誰が悪いというわけではなく、人それぞれその傾向が違うわけです。
あなたはどんな切り取り方の傾向がありますか?
自分の物事の切り取り方の傾向を知っておくと良いと思います。
例えば、
会社の人たちから役立たずと思われているんだろうな・・・というようなことを思った人がいたとします。
そういう人が自分の物事の切り取り方の傾向を知っていたとします。
そうすると、
「自分は価値がない人間だという切り取り方をする傾向があるから、そんな風に思ってしまっているだけで、本当は違うかもしれない」
と、思い直すきっかけになれる事もありますから。
そして、
「違う切り取り方ができないか考えてみよう」
と思い直すことだってできます。
もし仮にあなた身にネガティブなことがあった時に、切り取り方を変えることでちょっと違う捉え方にならないかを試してみるのもい良いかもしれませんね。
あなたの身に起こったことが違う捉え方に変わるかもしれませんね。