嫉妬心はあなたがサボっているところをおしえてくれている?! 〜ネガティブ感情を味方につけてランクアップしましょう〜

嫉妬感情に苦しんでいるときは、あなたが人生で本当にやるべきことをやろうとしていないのです。

嫉妬感情は自分がやりたいことをやっていないときに感じる感情です。自分を過小評価し、「私が私であること」をサボっているのかもしれないと思って、自分が本当に欲しいものややりたいことは何なのか見直してみましょう。嫉妬を感じているときこそランクアップの絶好のチャンスです。

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嫉妬感情とつきあうには「知性」が必要

嫉妬感情って辛いですよね。ヤキモチ、羨ましい、妬ましい、、、。そんなドロドロした感情が渦巻いて、窒息しそうなほど苦しくなったり、じっとしていられないほど落ち着きがなくなったりします。

「あの人ほど美しかったら、いったいどれだけ私はちやほやされてラッキーかしら!」。
「あの人のように頭がよかったら、僕だって出世したお金持ちになって、もっとモテたはずなのに!」。

ヤキモチをやくネタには、事欠きません。たまたまオヤツに切ったケーキの、大きいのをもらえたかもらえなかったか、から、「別れる」「別れない」の大げんかになる三角関係まで、事の大小はありますが、人生へのインパクトの大きさに関係なく、心は痛みます。

上手に隠せても、嫉妬は激しい感情なので、この気持ちと向き合うのには、勇気と「知性」が必要だと私は思っています。ヤキモチがいったいどういう感情なのか、「知ってるのと知らないのとでは大違い」ってことです。なので、嫉妬に振り回されて苦しい思いをするよりは、その正体を見据える覚悟で向き合うことをオススメします。

自分のヤキモチの出所がわかると、少々時間がかかっても、乗り越えたらあなたは確実にランクアップしますから。「私がサボっていたところを教えてくれたのね!」と思うほど、自分が本当に「やりたい」ことを、ヤキモチは見せてくれます。

今日は、向上心高めな皆さまのための、嫉妬感情とのつきあい方、です。

 

嫉妬感情をいっぱい持っているのは心が不自由だから

「ヤキモチ」って自分が「やりたい」ことや「欲しいもの」にしか感じない感情です。

例えば、私は、バレリーナに憧れますが、「ヤキモチ」はやいたことがありません。それは、その美しさに憧れても、身体があまりに堅くて、「なりたい」「やりたい」という気持ちが無いので、「なれない」ことを痛みだとは感じないのです。これが、お稽古を続けられるレベルなら、自分より上手に踊れる後輩にヤキモチをやいたでしょうね。

「ヤキモチ」は、同じように「なりたい」し、同じことを「やりたい」のに、「ダメ!、ムリ!」と自分に言い聞かせようとしているときに感じる感情なのです。

つまり、ヤキモチをやくということは、何らかのメがある、ってことです。メがあるのにできないのが、めちゃめちゃ悔しいわけです。

ヤキモチやきさんというのは、自分の「なりたい」気持ちや「やりたい」気持ちに、いろいろな理由をつけて「ムリ」と抑え込んでいる人、ということになります。

「子供が小さいから、自分のやりたい仕事は諦める」とか、「親の好みではないから、大好きな人を諦める」など、「なりたい」「やりたい」と願う心に、素直に生きられていないのではないでしょうか。

そんな「諦め」がたくさんある、ということは、心が「不自由だ!」と怒っているのではありませんか。ヤキモチとは、あなたの心が、どこで「不自由だ!」と感じているかを教えてくれている心の叫び声なのです。

とすれば、嫉妬感情への対処法の一つは、「なりたい」「やりたい」と願う心にもっと素直になってみて!、ということになります。

 

嫉妬感情のルーツを検証してみると切ない恋ゴコロに行き当たります

心理学では、嫉妬感情のルーツにエディプス・コンプレックスがある、と言います。エディプス・コンプレックスとは、私たちが異性の親に対してもつ恋ゴコロが作り出す心の葛藤や思い込みで、その代表的なものが「三角関係」です。

男の子は母親が大好きで、お母さんからお父さんよりも愛されると、自分が父親から母親を奪ってしまったように思い、強い罪悪感を持つようになります。逆に、女の子は父親が大好きで、お父さんからお母さんよりも愛されたいと願います。

例えば、女の子は、子供の頃に「私は大きくなったらお父さんのお嫁さんになるの」と言って、お父さんをホロリとさせた子は多いでしょう。素直に「大好き!」と言える、その罪の無さは、子供が持つ最大の魅力です。お父さんも、この女の子を、命に代えても守りたいと思うほど愛しています。でも、果たして、この女の子は、大きくなったらお父さんのお嫁さんになれるでしょうか?

なれない、のです。お父さんのお嫁さんは、「お母さん」だからです。このときの、「お母さん」に対する、羨ましい、妬ましい、邪魔だからいなくなってほしい(これは感じにくいほど奥に隠れています)という感情こそが、「嫉妬感情」なのです。

お嫁さんになれるくらいに、愛し、愛されているにもかかわらず、諦めなければならない。「他の人(お母さん)は持っていて、私は手に入れられない」のは悔しいですよね。

でも、「お嫁さん」を諦めれば、「娘」としては、お父さんだけでなくお母さんにも、無条件に愛されます。子供が欲しいものの「すべて」を手に入れることができるのです。そんな切ない恋ゴコロが、嫉妬感情の本質です。

ここまで読んで、「気持ち悪い!そんなことを思っているなんてありえない」と嫌悪感を覚えた方もおいででしょう。この異性の親への恋ゴコロは、思春期に入る前に記憶から追い出されます。思春期には、異性の親と距離をとりたいと思い、子供の方から親を嫌い、反抗期を経て自立します。

自立の代償である異性の親との悲恋が、「欲しいのに欲しがってはいけない」、「好きなものや欲しいものは手に入らない」という嫉妬感情の元になる思い込みを作るのです。

 

「ムリ」って思うときは何が「ムリ」なのでしょう?

この嫉妬感情のルーツの話は、ヤキモチという感情をどう理解したらいいかをおしえてくれています。

お父さんとの間に「愛」がなかったわけではないのです。ある意味では「お母さん」以上に愛されているのです。ただ、目標設定が「お父さんのお嫁さん」だったのが「ムリ」で間違っていたのです。

「お父さんのお嫁さん」でなくても「愛」は「ある」のに。「お父さんのお嫁さん」を諦めることができれば、葛藤なく「お母さんの愛」も受け取れます。さらに、お父さんではありませんが、誰か素敵な男性の「お嫁さん」にもなれます。本質的には、何も失うものはないのです。

欲しがるものを間違えて葛藤し、幸せになりにくい目標設定をしているのです。ヤキモチは、「あなたがダメで、できないわけではなくて、間違えた目標設定をしていますよ」ということを、大爆音で教えてくれているのではないでしょうか。

 

あなたは「ホンモノのあなた」になることをサボっている!

ということは、嫉妬感情を感じているときのあなたは、「ホンモノのあなた」になることではなくて、誰か他の人、例えば「お母さん」になることを頑張っていて、「お母さんのようになれない!」と悔しがっているのかもしれません。

あなたは、嫉妬している対象と同じように素晴らしいものを手に入れる(愛される)ことができます。でも、そのための目標設定がズレている可能性があります。人のモノを欲しがってはいますが、自分を育てていないかもしれません。

嫉妬感情に苦しんでいるときは、あなたが人生で本当にやるべきことをやろうとしていないのです。それを願うことを止めてしまっているのです。逆に言えば、自分が本当は何を欲しがっているのか、何をやりたがっているのか、を見直す絶好のチャンスです。

勇気を出して、嫉妬している人やモノに近づいて向き合ってみませんか?もしかしたら、諦めなければならないものが見えるかもしれませんが、それを手放せたなら、あなたが思ってもいないほど大きな幸せのタネを持っていらっしゃることにきっと気づけます。

嫉妬感情に苦しんでいるときこそ、「ホンモノのあなた」になるためにランクアップできるとき。「私が私であること」をサボっていたのかもしれない。そう思ってみると、もう一度、前向きに歩き始められます。

(完)

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