「私(僕)を、必要としてほしい」という不満による浮気問題
誰もが「必要とされたい」「認められたい」という承認欲求を、少なからず持っているものです。
パートナーに不満はないと感じている場合や、周りの人から「そんな素敵な人がパートナーなのに
どうして浮気?」と言われるような場合、もしかしたら承認欲求が満たされないということが原因かもしれません。
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今回、担当させていただく大門昌代です。どうぞ、よろしくお願いします。
よくいただくご相談に浮気問題があります。
パートナーに浮気されたという問題もありますし、自分が浮気してしまったという問題もあります。
また、お付き合いしている人が結婚していて自分が浮気相手になっているというものもあります。
最近では芸能人の方々の浮気問題も、ネットやテレビで取り上げられることも多くありますが、そのような浮気問題の中から、今日は、「え?そんな素敵な妻(夫)がいるのに、どうして浮気しちゃうの?」という案件について解説させていただきます。
人には承認欲求というものがあり、誰かに認めてもらいたいと思っているものです。
また、誰もが誰かの役に立ちたい、必要とされたいと思っています。
認めてもらいたくって、お役に立ちたくって、必要とされたいにも関わらず、パートナーがよくできた人で、お役に立てるポイントがほとんどなく、「私(俺)って、この人にとって必要なのかな?」と、ふと考えてしまうような状況だったとしましょう。
そんな時、以下のようなタイプのうち、どれかに当てはまる人が現れた。
◆「本当に、キミって危なっかしくって一人にできないよね」というようなあぶなっかしいタイプの人。
◆「え!こんなことも知らないの?」と教えなくてはいけないことが多々ある頼りないタイプの人。
◆「ダメだよ!そんなことしたら、周りの人に嫌われてしまうよ」と注意しまくる必要がある、多くの人から嫌われるタイプの人。
◆「そうなんですね!〇〇さんって、なんでも知っているんですね!」とほめてくれるタイプの人。
◆「他の人には言えないのですが、〇〇さんになら相談できるので聞いてほしい」と頼ってくるタイプの人。
◆「〇〇さんといると、安心できます」と甘えてくるタイプの人。
このような時に、浮気問題が勃発してしまうことが少なくありません。
もちろん、このような人が現れたからといって、必ず浮気問題が起こるわけではありません。
でも、夫婦関係が冷め切ってしまっている状態であったり、「私(俺)って、この人にとって必要なのかな?」と悩んでいるような状態のときに、たまたま上記のようなタイプの人が現れてしまうと、心は揺れ動いてしまうことがあるのです。
上記のようなタイプの人というのは、パートナーと一緒に居ても感じることができなくなっている「必要とされている」「私(俺)がいないとダメなんだよね」という感情を与えてくれます。
「え?そんな素敵な妻(夫)がいるのに、どうして浮気しちゃうの?」という場合、浮気しちゃった側というのも、妻や夫というパートナーに対して、大きな不満を持っているわけではないものです。
というよりも、不満を持てないという状態です。
だって、やることはやってくれているし、言っていることは正しい。
何でも頑張ってこなしてしまう努力家だし、素晴らしい人なのです。
だから、そんな人に不満を言うことができないのですが、あえて不満があるとしたら、「私(僕)を、必要としてくれていないよね」ということぐらいになりますね。
この場合の必要とするというのは、経済的なことではなく、心のジャンルのお話しです。
「私がいなくっても困らないよね」
「ボクがいなくても寂しくないよね」
こんな感じで、自分のことをパートナーは必要としてくれていないと思っているのです。
そんな時に、手がかかるというか、危なっかしいというか、自分が面倒をみてあげないといけないように感じる人や、「あなたが必要です」というメッセージを送ってくれる人が現れてしまうと、嬉しくなってしまうのです。
自分の存在を認めてくれて、役に立たせてくれて、必要としてもらえるのです。
「え?そんな素敵な妻(夫)がいるのに、どうして浮気しちゃうの?」という案件の場合、「パートナーに不満は?」という質問をすると、「不満はありません」とおっしゃる方が大多数です。
でもそれは、本当に不満がないわけではなく、「私(僕)のことを、必要としてほしい」という欲求は抱えていて、その欲求が満たされていないと言う状態なのです。
だから、その欲求を満たしてくれるタイプの人と、たまたま出会ってしまうと浮気問題に発展してしまうことになるのです。
そうは言っても、全ての人がその不満を解消するために、浮気するわけではありません。
もちろん、不満はあっても浮気しない人はたくさんいらっしゃいます。
また、不満があるから浮気してもOKということではありません。
「そりゃ奥さんに不満があるよね」
「そりゃご主人に不満があるよね」
というような、周りから見てわかりやすい不満によって浮気するだけでなく、一見すると不満はなさそうだけれど、ヒッソリと抱えている不満によって、浮気問題が起こってしまうこともあるのです。
簡単ですけれど、参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました。
(完)