あなたは雑談が苦手ではありませんか?
一般的には男性よりも女性のほうがオシャベリは得意だと言われますが、「私は雑談が得意です!」と言える人は意外と少ないのでは?今回は雑談が苦手な心理について3つのタイプにわけてお届けします。
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<何を話していいのかわからないタイプ>
「ちゃんと話せているかな?」
「相手は飽きていないかな?」
「変なこと言ってないかな?」
「相手に嫌われないようにしなければ」「不快な思いをさせないようにしなければ」と知らず知らずのうちに自分にすごくプレッシャーをかけているようです。
このタイプの人は何を話していいかわからないので、他人が雑談をしている内容にとても興味をもつことがあります。時々、観察のために耳をダンボにして聞いてみるのです。
すると、他人がしている雑談というのは、“ものすごく盛り上がっている”ように聞こえてくるのです。そして、「自分にはムリだ…」と人知れず落ち込むことがあります。
たしかに実際に盛り上がっているかもしれませんが、自分と他人を比較して「あれぐらい話せなければダメなのか…」とハードルをどんどん上げてしまうのです。
「これでいいのかな?」「間違っていないかな?」と、つねに自分のことを監視しながら話をしていることが多いようです。
例えるのならば、頭のなかで“ひとりボケツッコミ”をしている感じと言ったらよいでしょうか。自分で発した言葉に自分で批判の手を入れてしまうのです。
そして、自分の頭の中のオシャベリがうるさくなりすぎると、目のまえにいる人とのオシャベリに集中できなくなってしまうという結果に…。
普段から真面目で完璧主義な人に多く見られる傾向かと思います。いつのまにか自分を見失い無言になってしまうこともあります。
<私の話なんて時間のムダと思っているタイプ>
「私の話なんて時間のムダじゃないかな?」
「相手の貴重な時間を使って私のことなんか話しても…」
「こんなつまらないことを話して申し訳ない」
「私の話なんか聞いていったい何がおもしろいわけ?」と自分のことをとてもつまらない人間だと思っているようです。
このタイプの人は、ちょっとだけガードが堅いかもしれません。ですが、自分が気を許した人に限って心を開いて話をすることもあります。つまりは“相手を選ぶ”のです。
相手を選ぶというと「ワガママな人なの?」という印象をもつかもしれませんが、むしろ逆です。人に迷惑をかけたくないし負担をかけたくないあまりにそうなってしまう、とても“気遣いやさん”なのです。
このタイプの人に心を開いてもらえたら、とても光栄なことなのです。「あなたになら話せる」と信頼してもらえたということだから。
繊細で人に迷惑をかけたくない人に多く見られる傾向かと思います。ゆえに、話す前から空気を読みすぎて疲れてしまうことがあります。
<話の内容を気にしてしまうタイプ>
「こんな話はつまらないんじゃないかな?」
「なにか気の利いた話をしなければ」
「この話題だと相手を退屈させるかもしれない」
「あれでよかったのかな?」と自分の話した内容を振り返ってしまうクセがあるようです。
このタイプの人は深く考え過ぎるところがあるので、「相手を退屈させたかも」と自分の言動を反省しすぎて苦しくなることも。
何も考えずに気軽に話すことが苦手なのは、話すからには相手を楽しませたいという気持ちがベースにあるから。もともとサービス精神がある人なのです。
相手に気を遣いながら会話の内容にまで気を配っているのですから、頭の中はいつもフル回転になっています。
頭で考え過ぎてうまく話せない人に多く見られる傾向かと思います。ゆえに、相手と別れた後も「つまらないことしか言えなかった」と落ち込んでいることがあります。
●雑談が苦手な人への処方箋
<何を話したらいいのかわからない人へ>
「あなたが苦手だから話さないのではないのです」という表現として、挨拶だけは思いきり愛想よくハッキリした声ですると相手に良い印象を与えることができます。
無理に話そうとしなくても、あなたの笑顔と挨拶を与えることに十分な価値があることを知っておいてくださいね。
<私の話なんて時間のムダと思っている人へ>
自分の話をムダと思うのは、「相手が~と思っているんじゃないか」と想像してしまうから。実際に相手がそう思っているかどうかわからないのに勝手に思い込んでいるのです。
最終的にあなたと仲良くなれるのは「うまく話せないあなたでもOK」と思ってくれる人であることを覚えておいてくださいね。
<話の内容を気にしてしまう人へ>
雑談のなかに正確さや完璧さを持ち込まなくてもいいのです。細かいことは気にせずに大ざっぱな内容を心がけると良いでしょう。「くだらないオシャベリだな」と思えたら、むしろ良い雑談ができていると思っていいぐらいですから安心してくださいね。
(完)