こんにちは。カウンセリングサービス・心理カウンセラー岸本桐佳です。
わたしは、土曜日や日曜日の朝がとても嫌いでした。
わたしがかつて結婚していた頃に住んでいた地域はスーパーマーケットの激戦区でした。
スーパーの激戦区では、それぞれのスーパーが土日に開店時間を繰り上げて週末の売り出しをしていました。
そして、お値打ち品を狙って各スーパーのチラシを見比べながら、
家族総出でまるでテーマパークをはしごするかのように、
たくさんの家族連れで土日のスーパーはごった返していた記憶があります。
スーパーの買い物、特に土日に平日の買いだめをするときなどはカートにたくさんの品物を入れることになります。
そして、土日に特価になるサラダ油やめんつゆ、お砂糖やお塩、小麦粉などはとにかく重たいのです。
そんな、家族連れの中、わたしはひとりで買い物をしているととてもつらくなり、
そのうち、土日の買い物は朝のセールを避けて行くようになったのでした。
あの時のわたしは金曜日の夜、
「明日の朝、一緒に買い物に行ってくれないかな?あなたに重たいものをもってもらえると、わたしはととても助かるの。」
このような言い方で、旦那さんに伝えることができなかったのです。
これは、わたしが心理学を学んでから知った言い方です。
「○○してくれないかな?するとわたしは嬉しいの・とても助かるの」という相手にお願いする言い方です。
この中にはなんとポイントが3つもあるのです。(あの時のわたしに教えてあげたかった)
1つ目は、○○してくれないかな・・・ここには、お願いされた相手が、お願いされたことをするかしないかの選択肢があります。
2つ目は○○してくれるとわたしは△△なの・・・ここには、“わたしは嬉しい(と感じます)”というわたしはどう感じるかという部分を伝えることです。
3つ目は“わたしはあなたを頼っているの”ということをわかるように伝えるということです。
え~っ・・・(心理学を学んで、こんな大事なことを理解していなかった当時のわたしに愕然としたこころの声です)
しかも、当時のわたしなら旦那さんにこう言っていました。
「なんで、休みの日にどこも一緒に行ってくれないの?」
「なんで、休みの日にいっつも寝てばかりいるの?」
「あなたが出かけてくれないなら、一人で出かけてくるよ!」
あちゃ~・・・
これじゃあ、
①一緒に買い物に行きたかったこと(ひとりだと寂しかったこと)
②買い物を手伝ってほしかったこと
③そのことを、相手にお願いしたかったこと
どれも、伝わっていなかったのがよ~くわかりますよね。
さらに、当時のわたしのこころの中では、
・さみしかった
・手伝ってほしかった
・一緒にでかけたかった
・休日を二人で有意義に過ごしたかった
などと、日ごろ旦那さんに伝えたくても伝えられていない気持ちが、少しずつ溜まっていき、いつのまにか相手に対する大きな不満になっていたのかもしれません。
そして、不満を溜めたまま、相手にはそれを伝えていないので“どうせお願いなんて聞いてもらえるはずがない”という思い込みを作りました。
相手に自分の要望を伝えていないので、伝わるはずもないのですが、わたしは伝えることなく“あきらめ”をずっと感じていたのです。
この例のように、相手にきちんと伝わるように言うことで、相手との関係は今よりもさらによくなるのではないかと思います。
また、小さな“思い”は、ため込むよりも、小さなうちに吐き出したり、相手に伝えることも大切なのではないかと思います。
もし、相手の方が受け止めてくれるかどうかが心配なときは、まずはあなたの抱えている思いをカウンセラーに吐き出していただくのもよいのではないでしょうか?
それでは、本日も読んでくださいましてありがとうございました。