君に夢中

「明日、暇ですか?」と1件のLINE
「昼間は空いてるよ」と私
「カレーを作るから、うち来る?」
「行く!!」と即答で答えた。

そんな会話の翌日、おうちに向かった。
玄関先で君は、一瞬きょとんとした表情をみせたけど
その後にっこり笑って迎え入れてくれたね。
向けられた笑顔に嬉しさを隠し切れない私。
(久しぶりに会えたし、これからの時間が楽しみだー♪)

私がカレーを食べていると
君はじっと私を見ていたね
私が食べているところを不思議そうに見ていたよね。
戸惑いながらも「美味しいなー」といいながら食べる私。
それでも君は黙ってこちらを見ているよね。
(見つめられると恥ずかしい…)
見つめられながらカレーを食べたので、味がよくわからなかったよ。

少しくつろいでいると
君は、コップを床に転がしながら
コップが転がっていく方に向かって
あっちへ行ったりこっちへ行ったりで
夢中になって私の存在など忘れているようなんだけれど
私はそんな君を見ていて可愛いなと眺めている時間が心地良かったよ。
時に私の腕の中ではしゃいでみたり、ぐずってみたりしているのも嫌じゃなくて
何をしてもただただ可愛いとしか思えず
一生懸命、君の言動・行動を見ながらご機嫌を取ろうとする私がいるのです。

君は、生まれながらにして知っているんだよね?
「どんな自分も愛してもらえる」と
私の知っている人たちの中で、君が「愛され度NO.1」です。

「そのままの自分で愛される」とは
いいところばかりだけ見せて愛されるだけでなく、自分でダメだと思っているところも愛されること。
自分の存在そのままで愛されるのは、すごく安心することでもあるし、幸せを感じられること。
なんだけれど、そんなことを目の前で自然体で見せている君は、素晴らしい。
ずいぶん年下ではあるけれど、私は君を師匠だと思っているよ。

そして私は今、そんな君に夢中で
君とイチャイチャできるのであれば
お呼び出しがかかる度に、いそいそと君のもとへ行き、尽くしてしまっても平気だよ。
まだまだ続いてほしいな、この関係。
そのうち、もっとおしゃべりしようね。

***

これは私の妄想ではありません。LINEを送って来たのは、息子。
そして、私が夢中の君は7ヶ月の孫の話でした。
小さいながらも日々成長する姿は目覚ましく、今を生きているなとしみじみ思います。
本人にそこまでの自覚はないのでしょうが、見ている私は「今を生きる」ということをあらためて意識させられました。
やはり彼は私の師匠です。

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