相談者名 | カニ猫 |
子供のころから妄想は少しだけしていたんですけど、年を取るにつれアニメをとかを見るようになりそれが引き金になったのか授業にちゃんと集中できないほどに妄想するようになりました。 有名人や(なぜか)学校の先生が家に来る妄想をしては他人が家にいるというのを意識してしまって家の中でも落ち着いてリラックスできない時があります。 妄想のせいで自分の将来に害ができるのではないか?と思うとすごく怖いです。 | |
カウンセラー | 服部希美 |
カニ猫さん、こんにちは。 カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美と申します。 今回のご相談、相当勇気を振り絞って投稿くださったのではないでしょうか? ご相談いただきありがとうございます。 +++ 勉強や日常生活に支障が出るほどに、妄想が酷くなってしまうと困ってしまいますよね。 「どうしたら、妄想を止められるだろうか?」 きっといままで、たくさんたくさん悩まれて、カニ猫さんなりに頑張ってこられたのではないかなと思います。 ご質問にお答えする前に、まず、私がカニ猫さんにお伝えしたいなと思うことは、「妄想力のある方は、豊かな才能と個性」をお持ちだということです。 発想の転換が得意だったり、ありありと状況を思い描ける力、こうなったらどうなるだろう?と想像できる力は、社会でも重宝されるとても素晴らしい才能なのです。 実はこういった文章も「カニ猫さんはどんな方なのかなぁ?」と私なりに「妄想力」をフル稼働して書いていたりするんですよ^^ また、妄想をすることで、安全にストレスを発散ができたりもします。 妄想自体は、悪いものではないのですよね。 でも、そんな妄想が日常を脅かしてしまうときというのはその人なりの「心理的理由」があるのです。 実は、ここが実際のカウンセリングでもポイントで 「妄想」を「ダメなもの」と捉え「やめよう」とするよりも 「なぜ、自分に妄想が必要なのだろうか?」 という視点で、心を整理してあげると ++++ ちなみに「妄想」は、現実社会と自分の心のバランスを取る役割を担ってくれていることが多いです。 たとえば、ですが。 すごく寂しいし、心細い。怖い人が来ちゃったらどうしよう…。 でも、優しくて家族思いなお子供さんほど、仕事から帰ってきても忙しそうな両親を見ていると「お留守番が辛い」って言えなかったりするんです。 でもまぁ、一回だけなら、まだガマンできますよね。 でもそれが、毎日続くとしましょう。 すると次は「どうしたら、この辛い現実を一人でガマンできるだろうか?」と、試行錯誤しはじめるんです。 妄想をしていれば、現実で感じる辛さに直面しなくて済むので、誰にも迷惑を掛けずに、この状況を自分ひとりでやり過ごせる、と考えるわけです。 気が付くと、つい妄想してしまう…。 こういうパターンをお持ちの方の中には、「辛い現実をひとりでなんとかしようとした結果、妄想の世界を作って来た」という方が多かったりするんですよ。 +++ また、妄想は「辛い現実を感じないように、楽しい妄想をする」だけでなく、辛い気持ちでいっぱいいっぱいになっているとき「状況の違う辛い妄想をすることで、感情の処理をしようとする」こともあります。 ちょっと分かりにくいのですが たとえば、周りの期待に応えてあげたい、と思う頑張り屋さんの中には、「学校でいい成績を収めなければならない」というプレッシャーを、ひとりきりで抱えているケースも多かったりします。 親の期待に応えなきゃ。 プレッシャーの中ひとりで頑張る、というのは、とてつもなく不安で辛いことです。 飲み込んだ辛い感情は、どんどん溜まっていくので吐き出したくなるのですが、責任感が強いタイプの方は「周りに迷惑を掛けずに、こっそりひとりで処理をしよう」としがちです。 すると、人に攻撃性を向けたり、ワガママを言う、という出し方ではなく、自分の安全な場所で「学校で感じているような感情を感じそうな妄想」をして、わざわざ感じる状況を作り出して感情の処理をする、ということをやってしまったりするんです。 カニ猫さんはいかがでしょうか? +++ どちらのケースにしても、共通しているのは「周りの人を大事にしたいという思いが強いこと」です。 その優しさから「自分の中だけでなんとかしよう」として、妄想という行動を引き起こしていることが多かったりするのです。 とくに「妄想が日常生活に支障が出ている」ケースの場合、妄想をすることで周りを助けたり、自分を守る手段になっていることで手放せなくなっていることが多いんですよ。 ですから実際のカウンセリングでは、過去や現状のお話をお伺いしていきながら、生き方のパターンを変えていくお手伝いをさせていただいたりします。 その場しのぎの対処法よりも、その部分の心理をひも解き、根本的な部分から見直してあげることが近道になるのですね。 ご興味があれば、カウンセリングをご活用いただけたらと思うのですが、 相談を出来る仲間がいますか? カニ猫さんのことを応援したい人、気持ちを分かってあげたいと思っている人は、かならずいます。 ひとりきりで、頑張りすぎていませんか? 小さなことから、ちょっとづつ。 そうやって積み重ねていくと、カニ猫さんの作った世界を楽しんでくれる人がでてきます。 また、現実にしたい!と感じるような妄想がある場合は、ぜひこの先に現実化していただけたらなと思うのですね。 そのためには、いろんなタイプの大人と触れ合うのも効果的ですよ。 あなたの近くに、尊敬できる大人はいますか? ぜひ、たくさんの大人の見本に触れてみてください。 もちろん、カウンセリングもご活用くださいね。 何を隠そう、弊社所属のカウンセラーは個性的集団の集まりだったりします(;’∀’) 私たちが経験していた道のりが、カニ猫さんのお役に立てたら嬉しいです^^ では、最後にまとめておきますね。 ・妄想自体は悪いことじゃない。むしろカニ猫さんの才能でもある。 すこしでも、カニ猫さんのお力になれたら嬉しいです。 |