男性と仲間として扱われ、女性として見てもらうことができない
男性と仲良くなることはできるし、仲間として親密な関係は築けるのだけれど、なぜか男性からは恋愛対象としては見てもらえない。
もしかしたら、共通の分かり合える部分があるので仲間にはなれても、自分にはない部分を持っているという魅力が欠けてしまっているので、男性から女性として魅力的だと思ってもらいにくいのかもしれません。
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例えば男兄弟がいる場合、少々乱暴な態度であっても「元気でいいわね」と言われる兄弟に対して、女性である自分は「女の子なんだからおとなしくしなさい」と言われていたとか、バリバリ仕事をしているお父さんは、お金や時間を自由に使っていたけれど、専業主婦だったお母さんは、自分の物を何も買わず、自分の時間をもたないで生活していたなどの経験によって、「男は得。女は損」という感覚を持ってしまったとしたら、男性に対して羨ましいという気持ちを持つと競争心も出てきますが、「男の子のようにふるまえば、私もお父さんやお兄ちゃんのようになれるかも?」という方向に進んでしまうこともあります。
女の子と遊ぶよりも、男の子と遊ぶことが多くなり、いわゆるサバサバ系の女性として成長していきます。
効率的な物事の考え方や、仕事の進め方など男性的な考え方が得意になるので、大人になっても男性ととても仲良くできます。
気が合うわけですが、友人として気が合うだけで、恋愛には発展しづらいのです。
相補性というものがあり、お互いが足りない分を補い合うということです。
また、自分が持っていないものに魅力を感じるという側面もあります。
効率的な物事を考えることはできるけれど、情緒を楽しむということが苦手なタイプの男性は、情緒を楽しむことができ、感情豊かな女性に魅力を感じやすい。
食事は外でパパッと済ませればいいと効率的に考えている男性が、じっくり時間をかけて家庭料理を作ることができる女性に魅力を感じるなんて話もありますよね?
だからと言って、決して自分が作ろうとするわけではなく、「この女性と一緒に居ると、こんな料理を作ってもらえるのだ」と自分の不得意な部分を補ってもらえることに魅力を感じるわけです。
決断力がなくて、自分で物事を決めることが苦手な女性がいた場合、自分の意見をキッパリと主張し、即決する男性に魅力を感じたりするのも同じです。
「なんて頼もしいのだろう」と、自分ができない決断をする男性に魅力を感じる。
ところが、強すぎるサバサバ系の女性の場合、男性的な物事の考え方や見方をするので、仲間としては見てもらえても、恋愛対象としては見てもらいづらくなってしまうのです。
また、同じような要素を持っているわけですから、そこで仲間意識の間はいいのですが、競争相手になってしまうことも出てきます。
そうなると、お互いの力を認め合ったライバルという感じで、お互いを認め合うことはできても、やっぱり競争相手ですから、恋愛対象にはなりづらいわけです。
では、このような悲劇を回避するためには、どうすればいいのか?
男性と仲良くできる要素はそのままで問題ありません。
効率的に物事を考え、理論的に話すというのも、才能や魅力の一部ですから、そのままでかまわないのです。
ただ、そのようになるために切り捨ててきたであろう女性的な部分を、取り戻していくといいのです。
もちろん一概には言えませんが、元々男性は、効率的に物事を考え、理論的に話すことが得意ですが、サバサバ系の女性の中には、そもそも得意だったわけではないけれど、女は損だから努力して身につけたということが多いのです。
そのために、元々女性が持っていた、情緒を楽しんだり、感情豊かに表現したりする女性らしい部分を切り捨ててしまっているので、取り戻すのです。
具体的に言うならば、非効率かもしれないけれど、遠回りして出勤して景色を楽しむとか、理屈理論とは反対の感情的な部分「気持ち」を表現するようにするなどです。
サバサバ系の女性は、男らしい男性と仲良くなることは問題なくできちゃいます。
だって、男性の気持ちがわかりますし、気が合うわけですからね。
そこに、男らしい男性が持っていない、情緒を楽しむ部分や、感情を表現する部分などを時々見せることができたとしたら、単なる仲間やライバルではない関係性になっていく可能性も広がってきます。
機能性重視で服を選んでいたのであれば、そこに女性らしい要素としてアクセサリーを追加してみるとか、定食屋さんでパパッと済ませていたランチを盛り付けに凝っているお店も週1回は行ってみるとか、ちょっとしたことからでいいので、いわゆる女性らしい要素というものを取り入れた生活をしてみるといいかもしれませんね。