罪悪感を防衛する心理
アカウンタビリティーの考え方をする時に罪悪感がでてくることがあります。その罪悪感が誰かが悪いストーリーを作ろうとし、それが故に問題の改善が阻まれてしまうことがあります。そんな時は”ミスは訂正をしていくことが必要であり、自分を責めなくても良いんだ!”という考え方を取り入れてみましょう。
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●私のせいじゃない!
例え話です・・・
中華料理店を営むBさんはお店が繁盛していました。そのためアルバイトを雇っていました。
しかし、そのアルバイトの人たちは、仕事を覚えたと思った矢先に辞めていき、また新しい人を雇っても仕事を覚えたくらいのタイミングで辞めていくというのが繰り返される状況でした。
Bさんは、
「最近の若いものは根性がない!忙しいとすぐ辞めていく」
と思っていました。
Bさんは、アカウンタビリティーの視点でアルバイトが次から次へと辞めていくという現象を見ていくことにしました。
※アカウンタビリティーとは、起こった出来事は自分の考え方や、行動が影響してるところもあるんじゃないだろうか?自分にも責任の一端があるんじゃないだろうか?というような責任という視点で出来事を見ていく考え方。
Bさん
「もしも自分の考えや行動が影響していたとしたら・・・。もしかしたら私の態度がアルバイトには威圧的に感じて、それが辞めていく原因だったのかも!いやいや私のせいじゃない!!最近の若者は根性がないのが原因なんだ!!!」
と思う Bさんなのでした。
●罪悪感を防衛する心理
これは例え話だったのですが、アカウンタビリティーの考え方をするときに罪悪感が出てくることがあります
罪悪感が出てくると、
「反省しなきゃなぁ、今すぐ偉そうな態度を改めよう」
というふうにはならずに罪悪感を防衛するために“自分は悪くない誰かが悪いというストーリー”を作ってしまうことがあります。
この例え話の場合は、
「いやいや私のせいじゃない!!最近の若者は根性がないのが原因なんだ!!!」と思う部分ですね。
しかし、そうなっちゃうと、自分の何かを変えることによって状況が変わるかもしれない!という考えができなくなっちゃいます。
罪悪感を防衛するために、自分は悪くない誰かが悪いというストーリーを作るのは、実は自分を責めているから防衛する心の動きが出てくるのです。
という事は・・・
自分を責めるのを緩めると、防衛をする心の動きも緩まるわけです!
その為に、
”ミスは訂正をしていくことが必要であり、自分を責めなくても良いんだ!”
という考え方を取り入れてみてもいいかと思います。
先程の例え話の場合、
「もしかしたら私はそんなつもりはなかったけどアルバイトにとっては威圧的に感じる態度になっていて、それがやめていく原因だったとしたらそれは改めよう!必ずしもそれが原因とは限らないけれど、まずはそこから取り組んでいこう」
Bさんが自分を責めようとせずに、ミスがあれば訂正しようという姿勢で取り組めたとしたら状況が変わっていく可能性もでてくるわけですね。
真摯にミスを認めて訂正するのは成熟さがいることです。
“自分は悪くない誰かが悪いというストーリー”に陥らずに、ミスがあるようならば訂正しようという姿勢になれたとしたら、それは素晴らしいことです!
もしそれができた時は「私やるじゃん!」などとご自身のことを褒めてあげてくださいね。