家族の問題を通して作られた才能
子どもの時期に充分には家庭で恵まれ時期をすごせたとは言えない経験を通して、幸せな家族運営をする力が磨かれることがあります。家族を笑顔にする力、あったかい雰囲気を作っていける力などが磨かれていくことがあります。あなたにもそんなところがあれば自分を肯定するきっかけにしてみてはいかがでしょう?
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●先週のおさらいと今週の内容
先週に記事を公開させていただいた“問題を通して成長した自分を肯定しよう(1)”では、問題を通して、成長した自分や、人間的に魅力的になっていった自分の部分に意識を向けていくことができると、自分を肯定する機会の一つになれるという話を書かせていただきました。
今回は、問題を等して成長した、魅力的になっていった例をあげてみたいと思います。
●問題を通して成長し魅力的になっていくという考え方の例
子どもの頃、家族に恵まれなかったという問題をとおして、幸せな家庭を作る力が磨かれることがあります。
その力、才能のことをHOMEメーカーと呼ぶそうです。
例えば、なんらかの事情で児童養護施設に預けられる方がいらっしゃいます。
預けられた子の中には、家族が迎えにきてくれて、再び家族と暮らすことができたことを考えらる子がいます。
・「迎えにきてくれたら、また家族みんなで食卓を囲んで、お父さんやお母さんと話をしながらご飯を食べるんだ」
・「誕生日の日は、折り紙で作った鎖でお部屋を飾り付けて誕生日会をするんだ」
などなど、再び家族と暮らすことができたことを夢見て、そんなことをたくさん考えられたりするそうです。
そのようなことをたくさん考えてすごすので、ご自身が大人になった時に、家族の笑顔を増やすのにはどうすればいいのか、家族にあったかい雰囲気をもたらすにはどうするればいいのか、などなど、良い家族を作っていく為にはどうすれば良いかというアイデアをたくさん持っていたりします。
そして、大人になって実際に持たれた家族との食事の時間を大切にしたり、家族の誕生日に飾り付けなどをして盛り上がる誕生会を開いたりして、すてきな家族運営していったりします。
上手に家族を運営していくのです。
このような家族との関係で恵まれているとはいえなかった問題があったことを通して、どうすれば家族が良くなるかの考え方や家族を上手く運営していく力が磨かれていった才能のことをHOMEメーカーと呼びます。
●あなたにも家族を運営していく力が成長しているところはありませんか?
例え話として、児童養護施設で育った方の話をしましたが、これは児童養護施設で育った方に限った話ではありません。
なんらかの事情で子どもの時期に充分には家庭で恵まれ時期をすごせたとは言えないご経験をされた方は、もしかしたら読者の中にもいるかもしません。
・両親の喧嘩が多くて安心しにくい環境だった
・両親が夜遅くまで働いていたのでさみしかった経験がある
・両親がイライラしていることが多く、笑顔が少ない家庭だった
などなど、充分に恵まれたとか、満たされた等ではないご経験の方もいらっしゃるかもしれません。
それは、良かったとは言いがたいことかもしれませんが、その経験を通して、
・家族がそろってご飯を食べることが、どれだけ幸せなことか知っている。
・「いただきます」って言ったら、「はい、どうぞ」っと言ってくれる人がいることがどれだけ幸せなことか知っている。
・家に帰ったら「おかえり」って言ってくれる人がいてくれることが、どれだけ幸せなことか知っている。
・今日あった出来事を話しを聞いてくれる人がいる環境が、どれだけ幸せなことか知っている。
・お母さんやお父さんが家で笑顔でいてくれることがどれだけ子どもにとって幸せなのかを知っている。
・嬉しいことがあった時に一緒に喜んでくれる人が家庭にいることがどれだけ幸せか知っている。
・落ち込んでいる時に気にかけてくれる人がいることが家庭にいることがどれだけ幸せか知っている。
などなどを知り、知っているからこそ、家族を笑顔にする力、あったかい雰囲気を作っていける力が磨かれていることがあるかもしれません。
もし、少しでもご自身の家族との問題を通して、幸せな家庭を作っていくのには、こういうものがあると良いかもしれないという物の見方を持っていれば、「自分は問題を通して、幸せな家族を作っていく力や、パートナーや子どもの気持ちを理解する力が成長しているんだなぁ」と、自分を肯定するきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
今回の話が、ご自身を肯定する為の何かのヒントになれれば幸いです。