先日、妻が見たテレビ番組の内容を私に説明してくれました。
とあるテレビ番組に出てていた男性がお父さんが、子どもの頃から怖かったとのことで、 そのお父さんにテレビ局がインタビューをしに行くという内容だったそうです。
そのテレビ番組に出ていたら、インタビューされていたお父さんなる人を妻がコンビニで見たことがあると言うことから、この話題になったのです。
妻が私に話をしていたのを、近くにいた娘が聞いていました。
娘が私たち夫婦の話に加わり、
「そのおっちゃんは話してみたら優しい人かもしれへんで」
と言うのです。
「でも、テレビに出ていた息子さんはお父さん怖いって言ってたらしいやん」
というと、
「 自分の子どもには怖かったかも知れんけど、他の子どもには優しいかもしれへんやん」
と娘は言うのです。
えらく見知らぬおっちゃんの肩を持つなぁ…と思いながら話を聞いておりました(笑)
娘は言うのです、
「基本的におじさんは優しい人が多いから、このおじさんも話してみたら優しいかもしれない」
と。
どうやら、娘の世界観は、”基本的におじさんは優しい”という心のフィルターを通して世の中を見ている模様でした。
そう考えると、そんなフィルターを持っているからか、娘は小さい頃から(今も小さいですけど…)、おじさんとかおじいちゃんというカテゴリーに入る人をあまり怖がること無く接しているように思います。
習い事やら、行事やら、なんやらで出会うおじさんとか、おじいちゃんというカテゴリーに入る人と楽しそうに話しをしたり、抱きついたり、膝の上に座ったりしている娘の記憶が思い浮かびます。
“基本的におじさんは優しい”という目でおじさんとか、おじいちゃん達を見て、接しているからか、おじさんとかおじいちゃんというカテゴリーに入る人に可愛がられていることが多かったように思います。
この心のフィルターを持っていたことが、おじさんとかおじいちゃん達と良い関係を作りやすくなるというプラス効果につながっていたように思います。
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人は心のフィルターを通して世界を見ていることがあります。
“基本的におじさんは優しい”
“男の人は浮気をする生き物だ”
“年上の女性は母性豊かな人が多い”
“女性は人を妬む”
などなど、
人それぞれ、様々なフィルターを通して世の中を見ています。
しかも、自分がそのようなフィルターを通してものを見ているという自覚がなく見ていることって多々あるようです
自分はそのフィルターを通してものを見ているのであって、必ずしも、そうとは限らないと気づくだけでも、思いこみや、誤解からくるストレスは減らしていけたりします。
自分はどんなフィルターを通してものを見ているかに気づき、自覚することって大切なんですね。
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この心のフィルターは、 何らかの体験によって作られます。
例えば、
目上の男性に優しくされる経験をたくさんあることで”基本的におじさんは優しい”という心のフィルターができることがあるかもしれません
また、つきあってきた男性に浮気をされるという体験が何度もあると”男の人は浮気をする生き物だ”というフィルターができちゃうかもしれません。
このような人との体験や、教育で何かを教えられるという体験、何かを見てきた体験など、なんらかの体験が心のフィルターを作ることがあるのですね。
心のフィルターは過去の体験が作るものだけはなく、あなたが、これからする体験で、新たな心のフィルターが作られることもあるでしょう。
また、一度作られた心のフィルターの内容が今後の体験で書き換わることもあります。
(例えば、”男の人は浮気をする生き物だ”という心のフィルターが、”男の人は浮気をする生き物とは限らないし、それはそうそう起こるものではない”というフィルターに書き換わるなど)
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娘の”基本的におじさんは優しい”というフィルターは、 どんな体験がその心のフィルターを作ったんだろう?
と、そんな疑問が浮かびました。
もしかしたら、無くなった義父が娘をたくさん可愛がっててくれたので、そんな心のフィルターができたのかもしれないなぁという思いが、頭に浮かんできました。
そう考えると、亡くなった義父が、すてきな遺産を娘に残してくれたんだなぁと思いました。
義父に感謝です。