「見ざる」「言わざる」「聞かざる」という問題
こんばんは。
神戸メンタルサービスの平です。
仕事柄、みなさんからいろんな恋愛のご相談をいただくのですが、ほとんどがうまくいっていないときのお話になります。
どんな人でも同じだと思うのですが、現在進行中の恋愛は、どんな人でも成就させたいものです。
人によってははじめての恋かもしれませんし、人によっては失恋と恋愛、失恋と恋愛を何回も、人によっては何十回も繰り返した末の今の恋かもしれません。
だからこそ、よくある問題のひとつに「見ざる」「言わざる」「聞かざる」というのがあります。
2人の間の問題に直面する勇気が持てないために、「そのうちわかってくれるだろう」とか「そんなことは彼を疑うことになるから彼を信頼してみよう」というようにあなたがポジティブになりすぎてしまうのです。
もちろん、あなたのただの思い過ごしということもあるのですが、私たちがご相談に乗る問題のほとんどは、以前からうすうすわかっていたけれど、何とか直面しないようにしてきて、それでも直面せざるを得なくなってしまったということが多いようです。
また、人によっては、結婚が決まって、「さぁいよいよ」となったときにはじめて、前からおかしいと思っていたことに直面して、彼に借金があったり、実は正社員でなくアルバイトであったり、といった今まで向き合ってこなかった問題が、噴出すということもよくあります。
また、人によっては、パートナーがあなたの話に耳を傾けない、ということもあります。逆に、あなたがパートナーからの提案に耳を傾けない、ということもあります。
私たちは、絶えず変化を求められているのですが、どこかで変化を怖れています。
パートナーシップでは、お互いが絶えず変化することでのみロマンスは永遠に続いていきますが、変化を怖れて私たちが成長を止めてしまった度合いだけ、2人の関係はとても退屈になってしまいます。
しかしながら、私たちが変化するときというのは、とても怖れが強くなります。
ですから、自分の意見にこだわりすぎてしまって、自分の意見にこだわることでパートナーの提案やパートナーの意見を拒絶してしまうことが多々あります。
多くの人が直感的に2人の未来にある危険を予知していますが、その心の声を無視し、見ないようにし、破滅的な結果に陥ってしまうことはよくあります。
例えば、みなさんが誰かに大事な話をしようとするときには、遠慮深く、ある意味まわりくどく話をはじめることが多いようです。そして、そんなときには、相手がどんな反応をしているのかとても注意深くなりますよね。
相手が自分の話に上手に反応してくれないと、「自分の話し方がなってないのではないか」とか、「この話をするのは今がベストな時期ではないのだどうか?」などとあれこれ悩んで臆病になってしまいますよね。
だからこそ、逆の立場で、あなたがパートナーの話にどういうふうに向き合い、反応することが必要なのか考えてみて欲しいのです。パートナーからの提案は、その提案がどんな提案であったとしても、多くの場合、いろいろと思い悩んだ末の提案であることが多いのです。
そして、その提案に関して一番最悪なことは、その提案にとても軽く反応してしまうことです。
例えば、「それはわかってる」とか、「そんなことよりもこちらのほうが大事だと思ってる」というように、悪気はないのかもしれませんが、パートナーからの提案を無下に拒否してしまうと、パートナーはどんどん意見が言えなくなってしまうのです。
特に、女性の場合は「話をよく聞いてもらえない」と感じてしまうと、「自分がないがしろにされたように」感じてしまい、ものすごく未来を絶望的に感じてしまうようになります。
2人にとってとても大事なことは、例え意見が食い違っていても、どちらが正しいかではなく、2人の中で2人の違いにどれだけ架け橋をかけられるかにかかっているのです。
それが、どんな些細な提案であったとしても「パートナーからの提案」はとても大事に扱ってください。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!