本当にこの仕事をしていて、いいんだろうか。
このまま時間ばかりが過ぎていく生き方をしていて、いいんだろうか。
こんな思いがよくわいてくるというお話をよく伺います。
本当にこのままでいいんだろうか?という思いが、もし自分の内側から聞こえてくる心の声だとしたら。本当はもっと違う生き方がしたいということなのかもしれません。
本当は力を注ぎたい何かがあるサインなのかもしれません。
周りの人たちはいきいきした生き方、充実した生き方をしているように見えるのに、それに比べて自分はぜんぜんだめじゃないかと感じてしまうことがあるかもしれません。
こんな生き方になってしまったのは、いったいどこで間違っちゃったんだろうと原因を探しては、もっと若い頃に戻れたらいいのになどと考えてしまうこともあるかもしれません。
周りと自分を比べて、自分に足りないところばかりに目を向けてしまったり、周りのいきいきとした姿を羨んでいたりしていると、自分の人生が行き詰ってしまってにっちもさっちもいかないような気持ちになったりするものです。
けれど、こんな気持ちになるのも、本来のいきいきとした生き方をしていないからだとしたら……どう思うでしょうか。
人をうらやむ気持ちが出てくるのは、「本当は自分だってそんなふうに生きたいのに」という思いがあるからだとしたら、どう思うでしょうか。
自分が納得できる生き方をするための秘訣があるとしたら。
それは、自分の心が求めていること、心がワクワクすることにどんどん手を出していくことかもしれません。
というのも、このままでいいんだろうかという思いが生き方を変えたらどうかというサインを送ってきていたとしても、何も手をつけずに現状維持をしていたら、いまと何も変わらない時間がただ過ぎることになります。
だから、手を出してみること。
やってみたいと思うことにどんどん手を出してみることが、生き方を変えていくためには大切なのです。
というのも、本当はこんな生き方ができたらいいんだけどなというものが自分の中にあったとしても「だけど叶うわけないよね」と、やる前から諦めていることって少なくないからなんです。
できるわけない、うまくいくはずないという気持ちが心のどこかにあるから、ああいうふうになれたらいいなと思うものがあったとしても手をつけなかったりするんですね。
だけどもし、やりたいことや心がワクワクすることのすべてを叶えることができるとしたらどうでしょうか。
もし、やりたいこと、こんなふうに生きてみたいと思うこと、心がワクワクすることのすべてに手を出して、すべてを叶えることができたとしたらどんな生き方になると思いますか?
想像してみたら、いまより広い世界の中に自分がいたりしませんか?
こんなもんだろうという自分の枠を超えて、広がった世界の中にいるのを感じられたりしませんか?
実は、ぜんぜん無理じゃないかもしれないんです。
いきいきとやりたいことをして生きていくことって、ぜんぜん無理じゃないかもしれないんです。
できるわけないの気持ちを超えるには、手を伸ばしちゃうことなんです。
本当はやってみたいと思っていること、興味があることにまずは手を伸ばしちゃうことなんです。
それについて書かれている本を手に取ることかもしれないし、スクールの説明会や自分がしたいような生き方をしている人の講演会に行ってみることかもしれないし、ショップに行ってみることかもしれないし。
まずは一歩、興味があること、やってみたいことに向かって踏み出してみることなんです。
興味があることややってみたかったことにやり始めてみたら、途中で飽きてしまったとします。
そうしたら「別にたいして興味のあることじゃなかったんだな」とわかります。
一方で、面白かったらだんだんとハマっていくかもしれません。
面白くってハマり出すと、そのよさを人に教えたくなったりするかもしれません。
思いっきりハマる。そして、それを使って社会に還元する。
するとそれが仕事になっていくことってあるんです。
例えば、興味があってマッサージを習い始めてみたらその奥深さにどんどんハマっていき、知り合いに声をかけて施術をさせてもらってみたら好評で、「お金をもらってやっていくこともできるんじゃない?」と言われて、複業で自分のやりたいことを仕事としてスタートするなんてことは大いにありうる話です。
ハマるときはとことんハマってみる。そこから開けていくことって少なくないんです。
それをやっているのが面白くてどんどんハマっていく中で、知識やスキルが自動的に磨かれていきます。
また面白い、これ楽しい、ワクワクすると感じることをハマってやっているとき、自分らしいエネルギーがどんどん出るようになる、つまり自分らしくいきいきとしはじめます。
いきいきしている状態でいるとき、その人らしい魅力があふれるためいろいろな縁もつながっていきやすくなるんですね。
自分にとって心がワクワクすること、やりたいことを自分の生活の中に取り込んで、毎日を生き始めたらどうなると思いますか?
おいしいご飯をつくって食べたい、居心地のいい部屋を作りたい、子どもにサッカーを教えたい、自然の中で過ごす面白さをとことん味わいたい……自分の心がワクワクすることを思いっきりやり、それらを社会にも還元していけたら、それはやりたいことを仕事にしているといえますよね。
思いっきりハマった中で得たものを人に教えたり、紹介したり、体験してもらったりしていくことで仕事になっていったりしますよね。
やっていて面白いことなら、自然にエネルギーがわいてきていいものをどんどん生み出すこともきっとできるはず。
どこかで「できっこない」と思っているものだけど。
いったんできっこないの枠組みを横に置き、やりたいことや叶えたいこと、もしかしたらぜーんぶできるのかもしれないと思ってみる。
そうすると、やっていないことだらけなことに気づきます。やっていないことだらけのまま、生きているとしたらもったいないと思いませんか?
過去を振り返って、あのときああしておけばと感じることの多くは、思い切って手を伸ばさなかったことや自分の力を最大限まで出さなかったことにありませんか?
もの足りなさやこのままでいいのかという気持ち、自分は何にもできてないという気持ちが出てくるのは、本当はしたいこと、やりたいことがあるのにそれに手をつけられていませんよというサインかもしれません。
どんなふうに生きたいですか?
何をしているときに自然と力がわいてきますか?
何をしているとき、心がワクワクしてきますか?
どんなことに好奇心が出てきますか?
やってみたいことにとにかく一歩踏み出してみることは、自分にとって住み慣れた世界からもっと広い世界へ向かう扉を開いてくれます。
やりたいことは、全部やっていい。
手を伸ばすことで、自分の心が本当に望む生き方をつくっていきませんか。