いつも気分よくいるために〜怒るのか愛するのかを選択する〜

怒るのか愛するのかを選択する

私たちは「怒る」か「愛する」かの選択を常にしていると言われます。
「怒る」という選択をしたとき、気分は悪くなりますが、「愛する」という選択をして愛せたとき、気分は最高によくなります。
愛するという選択をして、愛することができるようになるには、心の視野をどんどん広げていくことがとても大切になってきます。

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今回、担当させていただく大門昌代です。どうぞ、よろしくお願いします。

気分が良いとき、人は怒りません。
怒っているとき、人は気分が悪いです。

人生は選択の連続だといわれたりしますが、それは「愛するか」「怒るか」の選択の連続だとも言えます。

ということは、気分が悪いときは、「怒る」を選択した結果ということになります。

「えっ!!怒ることをわざわざ選択してないよ!アイツがああだから・・・」
「アイツがあんな悪いことをしたから・・・」
「アイツがわかってくれないから・・・」

怒ることを自分で選択していると言われてしまうと、いやいや違うよと反論したくなるものです。
でも、一つの考え方として、「自分が選択している」と捉えてみると、「自分で選択したことだったら、選択を変えれば結果が違ってくる」ということになります。
そうは言っても、また「アイツが・・・」とすぐに怒りを選択してしまうものなんですけどね。
そうなったら、また選択しなおすということの繰り返しになってきます。

なんと面倒な!と思うかもしれませんが、どうも私たちは、何度怒りをを選択したとしても、「愛する」という選択をしたいようなのです。

例えば、パートナーが嘘をついたとしましょう。
嘘をつかれてとても悲しい気持ちになります。
何だかバカにされたような気持になるかもしれませんし、何度目かの嘘だったとしたら「もう二人は終わった方がいいのかもしれない」と考え始めたりするかもしれません。

ここで選択します。
「怒るのか」「愛するのか」

怒るを選択したとしたら、パートナーに対して、いかにあなたがひどいことをしたかを説教するかもしれませんね。
悲しい気持ちやバカにされたような気持を知られたくないから、ただただパートナーの間違いを主張するかもしれません。

怒る選択をしたことが間違っているわけではないのです。
でも、怒って気分が悪くなるので、その気分の悪い状態から脱出するために、「愛したい」と無意識のうちに思うのです。
そして、もしかしたら「前から欲しかったバッグと靴を買ってくれたら許す!」ということになるかもしれませんし、「露天風呂付のお部屋に泊まる旅行へ連れて行ってくれたら許す!」なんてことになるかもしれない。

「前から欲しかったバッグと靴を買ってくれたら許す!」
「露天風呂付のお部屋に泊まる旅行へ連れて行ってくれたら許す!」
などは、「私の気分が良くなる案」です。
まさか、高い所が苦手な人が、「高層ビルに連れて行ってくれたら許す!」なんてことにはならないでしょうし、虫が嫌いな人が「虫を大量に飼ってくれたら許す!」なんてことにもならないはず。

「〜してくれたら許す」というのは、「あなたのことを愛したいから、私の気分がよくなることをしてほしい」ということなのです。
だから自分が好きな物や、好きなことを相手に提示するわけですね。
それくらい私たちは、「愛したい」生き物のようなのです。

ただ残念ながら、相手が何をしてくれたところで、気分爽快になれるわけではありません。
私たちは愛していないと、気分が良くならないのです。
罪滅ぼしに何かをしてくれたから気分がよくなるのではないのです。
相手を愛せたときに気分がよくなるのです。

愛するというのは、相手に興味を持って、理解しようとすることです。
誰かの行いを正すことでもなく、言動を変えさせることでもないのです。
あなたが愛そうとしても、相手の言動は何も変わらないかもしれません。
でも愛すると選択することによって、確実にあなたの気分はよくなっていきます。

いつも良い気分でいるためには、どれくらい心の視野を広げられるかが重要になってきます。
「嘘をついたのは、私のことがどうでもいいと思っているからだ」という解釈しかできないとしたら、怒ってしまうかもしれませんが、「私だって知られたくないことがあって嘘をついたことがあるよな」とみることができたら、「嘘をつくにはそれぞれの訳がある」と解釈できるかもしれません。
そうすると、怒らなくてすみます。

物事は見る角度を変えることで、理解できることが増えてきます。
心の視野を広げるというのは、物事を様々な角度から見ることができるということです。
世の中には、少々のことでは動じない、怒らないおじいさんやおばあさんがいますが、長い人生経験から広い心の視野を手に入れておられるのかもしれませんね。

心の視野を広げられたら、どんな時でも「愛する」ということを選択しやすくなります。
あんな人も、こんな人も愛すると選択できる人というのは、大きな愛の持ち主ということになりますね。

簡単ですけれど、参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。