この先にある、巣立ちの時のために

この前、青井あずさカウンセラーのお宅でYouTube配信用の動画を撮影しました。
とても良い雰囲気の中で撮影することが出来ました。
カメラと照明を設置して、ソファに座って撮影しただけです。
なのにとてもいい雰囲気の絵面になりました。
そのとき確信しました。
“良いリビングは良いスタジオになる”
(動画は既に配信されているので良かったら観てみてくださいね。私のブログのリンクから観る事が出来ます。)

すると欲しくなります。
良いリビングが。

良いものはすぐには手に入らないことも多いものです。
だから、じっくりと、まずはどんなソファーが良いかな?と思い、ソファーを探してみることにしました。

わたしが好きな場所の一つに東京都内の”目黒通り沿い”があります。
ここにはたくさんの家具屋、雑貨屋があります。
おしゃれな物を置いてあるお店が沢山あります。
なので、ちょっと息子と一緒に家具屋巡りに行ってみました。

通り沿いまで車で行きました。
コインパーキングに車を停めて車から降りようとすると、それまで寝ていた息子が少しグズります。

「眠いからオンブして~」

その言葉にホッとします。

『まだ、甘えてくれるんだ』

わたしが息子と同じくらいの頃は(7,8歳の頃)、記憶は定かではありませんが、もう誰かに甘えるということを諦めていたところがあったと思います。
だから、甘えてくれてホッとしました。
嬉しかった。

息子をオンブして通りを歩きます。
でも、息子はもう軽くはありません、途中で背中から降ろします。
そして歩こうとすると、息子は手を繋ごうと手を差し出してくれました。
そして手を繋いで歩きます。

わたしは知っています。
息子は同年代の子が多いところでは、以前ほど手を繋ごうとはしないことを。
“恥ずかしい”という感覚がしっかり芽生えてきているという事を。
ちゃんと成長しているという事を。
もう少ししたら手を繋がなくなるという事も。

だから手を差し伸べてくれると嬉しいんです。
そしてホッとします。

「今日はまだ手を繋げれる」

やがて来る、この手を手放すとき。
それを想像すると切なくなります。
まるで別れが訪れるような気持になります。
すると今までの誰かとの別れの記憶、あの時の想い、あの時の傷が少しだけチクっとします。
そこに繋がりがあるからこそ、それが無くなってしまいそうで切なさや寂しさが溢れ出て来ます。
繋がりは無くならないのに。

カウンセリングでも子育てに関するご相談をよく受けたりします。
子供を叱ってしまうことが多くなった。
子供にイライラしてしまい怒りをぶつけてしまう。
子供を以前のように愛したいのに以前のようには愛せない。

子供は成長していきます。
その成長の速度はわたしたち大人とは桁違いです。
でも、ふだんから一緒に居るとその成長には気づけないこともあります。
子供が成長すれば成長するほど自分の住む世界(家庭)が狭く感じるようになります。
居心地が悪くなってきます。
すると親と自分(子)の世界が干渉してくるので喧嘩や意見の衝突も増えます。
そうすると上記のような事が増えてくるんです。

全部順調なんですよね。
全部、子供が成長しているからこそなんですよね。
そして、親が成長するタイミングでもあるんです。
成長にはちょっとした痛みを伴うこともあります。
それが、手を放す痛みだったり、なにか繋がりが切れてしまう感覚なのかもしれません。

全ては順調。
ちゃんとみんな前へ進めている。
繋がりは切れたりしない。
だから大丈夫。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、夫婦問題(不倫、浮気、セックスレス、離婚)、人間関係の問題を扱うのを得意とする。 どんな事でも受け入れてもらえる、話して楽になった、理論的な視点がわかりやすいと定評である。 自信の経験をもとに、過去の傷を癒し、本来の自分、魅力を取り戻すカウンセリングを軸としている。