相談者名 | TN |
私には彼氏がいます。 けれど、ハッピーではありません。 彼氏のことをどこまでも疑ってしまい、安心することができないからです。他の女性がいるはずだとしか思えず、彼氏の行動が怪しいために止めてもらいたいこともあります。 それは、一緒にいる時にスマホを触られることです。 また、私自身に来るLINEも、やりとりが続かない時があると『他の女性と会っている合間に送ってきているのだろう』と思って疑いの目で見てしまいます。 そして『私と出会えたからもう止めたよ』と言ったはずの婚活アプリも、隠れて続けているので止めてもらいたいです。 禁止は欲求を生むと聞きます。 | |
カウンセラー | 嶽きよみ |
TNさんはじめまして。 ご相談ありがとうございます。 今回担当させていただきます、嶽きよみと申します。>彼氏のことをどこまでも疑ってしまい、安心することができないからです。 きっと、疑いが強い分、TNさんは彼のことが大好きで、大切におもっていらっしゃるのでしょうね。 * * * TNさんが疑いの気持ちをもったきっかけ、それは何だったのでしょうか。 >他の女性がいるはずだとしか思えず、彼氏の行動が怪しいために止めてもらいたいこともあります。 と書いてくださっているので、なにか怪しいと感じる彼の行動が気になりだしたのがきっかけだったのかもしれませんね。 TNさんのご相談を読ませていただくと、今はその疑いの心がどんどん大きく膨れ上がり、今にもそれに押しつぶされそうになっているTNさんを想像してしまいました。 きっと、疑ってしまう自分自身も辛いでしょうし、彼に対しても、素直に好きな気持だけでいさせてくれない苛立ちもあるかもしれませんね。 その悪循環が繰り返されると、せっかくのお二人の関係が悪くなってしまう可能性もあるので、今のうちに方向転換していきましょうね。 TNさんがまずお知りになりたいのは、 >止めて欲しい場合、禁止にならず、さらなる欲求も生まず、私にとって良い方向に向かいやすい伝え方や解決方法はないでしょうか。 ということかなと思うので、まず、結論から言うと、 1.TNさん自身の疑いの元に向き合う という順番がおすすめかなと思います。 なぜ、先にTNさん自身に向き合う必要があるかというと、 >彼氏のことをどこまでも疑ってしまい、安心することができないからです。 と書いてくださっているように、たとえば、TNさんが、それをどんなに上手に伝えたとしても、疑いを持ってしまうのは、TNさん自身の心だからです。 実際に彼の行動(LINEを見るとか)を止めさせることができたとしても(とはいえ、人の言動を変えるのはなかなか難しいことですが)彼の言葉や行動をどう受け止めるか、というのはあくまでTNさんです。 TNさんがご自身の疑う気持ちをどう処理するかは、TNさんの選択にかかっているからなんです。 少し詳しく説明していきますね * * * 1.TNさん自身の疑いの元に向き合う「疑い」の根っこには不安や怖れがあります。 あ、ちなみに、疑いを持つ、というのはけっして悪いことではありません。 疑いというのは、アラートが出ている、なにか危険信号を察知したから注意しろ、というようなサインなんです。 ただ、私たちは、過去の経験やトラウマ、思い込みなどから、その反応が敏感すぎたり、誤作動してしまうことがあるんですね。 これはTNさんのことではありませんが、 例えば、自分に自信が全くなかったり、自己価値がとても低かったり、また、過去にとても辛い恋愛をして心に深い痛みがまだ残っている場合などは、心が傷つかないために、不安アラートが強い反応をしてしまったりするんですね。 もし、TNさんの心に、そんなアラートが出やすいポイントがあるようでしたら、まずはそれを見つけて向き合うことが大事かなと思います。 * * * 2.彼にやめてほしい行動をお願いしてみるTNさんも十分におわかりかと思いますが、他人の言動を変えるのは非常に難しいことです。 >それは、一緒にいる時にスマホを触られることです。 たしかに、これってすごく嫌ですよね。 ただ、一緒にいるときにスマホを触るのを止めてくれたとしても、もしトイレに行ってスマホを触るならいいのか、ってことになるとちょっとそれはそれで、、って思いませんか? 相手がどういう気持ちでそうしているのかはその人にしかわかりません(時には、本人もわからず無意識にやっていることもあります)が、少なくとも「疑い」の感情を解消してもらうために何かを禁止すると、相手には「疑われた」という感覚が残りやすくなると思います。 ちょっと話が飛んでしまいますが、例えば、TNさんが人に嘘をつこうとしていると仮定して・・・ 自分を疑っている人と、自分を信じている人とだと、どちらのほうが嘘をつきやすいでしょうか? もちろん人による部分はありますが、一般的には、 そういう心の働きを加味して考えると、 むしろ、TNさんが、彼の行動に対してどんなふうに感じてしまうか、だから、できればこうしてもらえたら嬉しい、のように、あくまで「お願い」してみるかたちのほうが、彼にとっては受け入れやすいのではないかと思います。 ただ、これは何度も繰り返すと効果が減ってくるので、いちど、きちんとしっかり話し合う、というのが大事かと思います。 また、お二人の関係などをもっと詳しくお聞きしないとお答えするのも難しいのですが、場合によっては、こうなってほしい相手に誘導していく、というのがより効果的だったりもします。 つまり「褒めて育てる」のような感じで、これは日常的にこつこつ積み上げていくのに適した方法です。 いずれにしても、そもそも相手を変えることはとても難しいんだ、ということ、アタマの片隅においておいたほうがいいと思います。 * * * なかなか回答だけではうまくお答えしきれていないかと思いますが、よかったら参考にしていただければ幸いです。 もし、不明な点や詳しくお聞きになりたい部分などがありましたら、気軽にカウンセリングでお待ちしておりますね。 今回は、勇気を出してご相談ありがとうございました。 |