「思うような仕事につけていない」
「自分は他の人ができることができない」
「大した実績をあげてない」
「また仕事で失敗してしまった」
仕事をしている時間というのは、私たちが過ごす時間の中で、1,2を争う長さです。
ですので、仕事にまつわることというのは、私たちの心身の健康に大きな影響を与えます。
特に、ストレスが大きくなるのが
「仕事上での評価や実績=自分の価値」
だと思い込んでしまう時です。
◆実績は実績、価値は価値
仕事がうまくいかなくてストレスを感じる場合、たいていこう考えています。
例えば、
「仕事の実績をだせない自分は、ダメな人間だ」。
「え、そうなんじゃないの?」と思われるなら、
「仕事の実績があがらない」
↓
「実績があがらないことは良くないことだ」
↓
「そんな良くないことをする人間はダメな人間だ」
と考えていませんか?
この考えの流れには問題があります。
「そんな良くないことをする人間=ダメな人間に違いない」というように、生活の一部にすぎずまた行為や行為の結果である仕事の実績や評価と自分の人格や価値をイコールで結びつけてしまっていることです。
仕事の実績は仕事の実績、仕事の評価は仕事の評価にすぎず、あなた自身の価値と=(イコール)ではありません。
仕事に関する評価とあなた自身の価値を一緒にしているなら、分けて考える必要があるのです。
仕事の評価=自分の価値だと思っていると、仕事がうまくいかないと大抵罪悪感から自分を責めてしまうので、仕事に対して必要以上のプレッシャーを感じて空回りしてしまったり、逆にモチベーションが下がってしまったり、ということになってしまいます。
職場の人から「きっとダメな奴だと思われている」と居づらさ感じてしまうこともあります。
◆ダブルスタンダードに気づく
「でも、仕事の実績を上げている人こそ人としての価値があるんじゃないの?」と思われるかもしれませんね。
では、あなたの職場にとてもミスが多い人がいたとします。
あなたのその人の仕事に対する評価は低いかもしれませんが、だからといって、その人を人としてダメな人とか、価値がない人だとは思わないものです。
私たちは、どこかで「厳しいことは良いことだ」と思っているのか、他の人にはしないような厳しい判断を、自分に対してしてしまうのです。
仕事の評価と人の価値というのは全然違うものですし、もっというと、人の価値というのは生まれた時から死ぬときまで変わらないものです。
◆仕事への依存度を下げる
そうはいっても、仕事に対する依存度が高い分だけ、
仕事の評価=自分の価値
になりがちです。
もし、あなたがそうなっているなら、仕事以外で自分の価値を感じることを探してみましょう。
あなたの家族や友人はあなたのことをどう思っているでしょう?
私たちは楽しいことをしていたり喜びや充実感を感じることができると
「自分はダメだ」「自分は劣っている」とか
自分の価値についてあれこれ考えないものです。
これからは生涯現役の人が増えるかもしれませんが、だからこそ、仕事があなたを悩ませるなら、仕事は仕事、自分は自分というように分けて考えることが大切です。
仕事は私たちの生活の大切な一部ですが、全てではありません。
仕事と上手につきあっていきませんか?