ミッドライフクライシス（中年期の危機）は苦しいから

こんにちは、カウンセリングサービスの福野てるすけです

ミッドライフ・クライシス（中年期の危機）という言葉を御存知でしょうか？
ミッドライフ（中年）とは、30代後半から、50代前半までの時期を指します。

多くの方が人生の転換期を迎えるこの時期に、

「自分は何のために生きているのだろう…」
「自分はこのままでいいのだろうか…」
「他の人は自分より出世していくけど…」
「あの人は自分より活き活きしてるけど、わたしは…」

などなどと深く悩むことがあります。
日常でも起こり得るこの中年期の危機はビジネスの現場（職場など）でも起こります。

若い頃はただがむしゃらに頑張ることが出来たかもしれません。

「誰かに評価されたい」
「出世したい」
「自分ならやれるはず」

そんな想いを抱き頑張ってこられた方も多いでしょう。
しかしそのペースをずっと維持することは困難です。

自身が歳を重ねていくと周りの期待に応えることが出来ないこともあります。
出世競争に負けることもあります。
自分の能力の限界に直面することもあります。
自分の思い描いていた人生と実際の自分の人生との開きに気づいてしまう場面が増えてきます。
するとこんな思いがムクムクと出て来ます…

「こんなはずじゃなかった…」

この感情はしんどく、とても苦しいものです。
どうしていいのか、どうやったら逃れられるのか解らないことも多いでしょう。
苦しい時、その苦しさが長く続いている時というのは何か変化が必要な時と言えます。

ビジネスの現場はここ１０〜２０年ほどであらゆる事が目まぐるしく変化しています。
昔と今では全く別の世界と言っても過言ではないでしょう。
定年まで同じ職場に属し、給与も上がって行く。
そんな時代では無くなりました。
昔は土曜も学校や仕事がありました。
（若い方はご存知無いかもしれませんね、そんな時代があったのです。）
そんな昭和の時代が去って行きました。

そんな目まぐるしい変化に私達は追従出来ているでしょうか？
中年期である私達の親は昭和ど真ん中の世代です。
昭和の価値観の中に生きてきた方々です。
その子供たちである私達はその昭和の価値観の中で生きてきた親の影響を否が応でも受けます。
そのやり方が正しい、そのやり方しか無いと思い込んでしまう事も多いものです。
その考え方、生き方に疑問を抱かないで来たのかもしれません。

しかしです。
その昭和のやり方、生き方、考え方が今の社会、ビジネスの現場（職場など）、そして今の自分自身にマッチしているかというと、もうそうでは無いことも多いものです。

＊　＊　＊

わたしももう10年以上前のことでしょうか。
ちょっと早い中年期の危機を迎えました。
それまでのわたしはこう思っていました。

「仕事で頑張れば報われる、だから頑張ろう。」
「ちゃんと結果を出せば会社は自分にその対価を与えてくれる。」
「一つの仕事に長く就いて頑張っていれば報われる、認めてもらえる。」
「出世競争に負けたら終わりだ。」

だから当時はそれこそ、本当に仕事を頑張っていました。
入社後の歓迎会での余興も頑張りました。
仕事の面でも深夜0時を超えるまで仕事をしていた時期もありました。
朝方まで仕事をして、帰宅してまた出社してプレゼンをやって、そのまま海外出張なんて時期もありました。
今では考えられません。
でも、時代は昭和ではありません。
会社に期待して頑張っても自分が欲する全てが手に入るわけではありませんでした。
（昭和の時代ではそれが可能だったかもしれないですけど。）
そうすると、あの想いがムクムクと出てきました。

「あれ？こんなはずじゃない…」

そこから何年かは地を這うような感覚が伴っていました。
そして、紆余曲折の中、ふとそこから抜け出た時がありました。
それは…

「自分の為に生きていいんだ」
「もっと自由に生きてもいいかもしれない。」

やっとその思いにたどり着くことが出来た時でした。
やっとそんな変化を迎えることが出来ました。
そこから少しづつ
「頑張りたいことは頑張るけど、そうでなければ頑張らなくてもいい。」
そう思えるようになり、徐々に自分を縛っていたものから解放されていきました。
今までより自由に生きることが出来るようになりました。
そしてその自由への歩みは今も続いていると思います。

わたしのその時の変化は
「自由に生きてもいいんだ。」
そう思えるようになった事です。

あなたがもし、
仕事でもプライベートでも、
そして家庭でも、
どこか苦しさがずっと続いるのなら、あなたにはどんな変化が必要なのでしょうか？
ひょっとしたら、あの頃のわたしと同じように古い感覚、生き方に囚われているかもしれません。

そんな事、考えた事が無いかもしれません。
思いをはせたことが無いかもしれません。
やった事が無くても構いません。

それに取組んてみませんか？
遅すぎる事はありません。

今の時代にあった
今のあなたにあった生き方があるはずです。

最後までお読み頂いてありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー