ときめくってステキ!

先月、久しぶりに友人から連絡があり会うことになりました。
彼女と知り合ったきっかけは、母体の神戸メンタルサービスのヒーリングワークでした。
同じ場で心理学を学ぶことから彼女は離れてしまったけれど大切な友人で、年に1、2度会うことが続いています。

初めて彼女と出会った頃の私は一番どん底にいて、辛くて泣いてばかりというような状態でした。
そんな私にいつも声をかけてくれて、励ましてもらっていました。
しょっちゅう連絡を取り合うわけではないけれど、いつでも私のことを気にかけ応援してくれているのは10年以上たった今でも変わりません。

さて、会うことは決まったけれど何をしようかとなった時、彼女は手仕事が好きで、手芸のお店に付き合うことが多いのですが、今回は会う日が水曜日だったからか、めずらしく「見たい映画があるの。チェリまほって知ってる?」とLineがきました。

最近でこそ、昔より映画を見るようにはなったものの、どんな映画が上映されているのかは情報もなく私は知らないことが多いんです。
時間つぶし的な感じで一人でみることがほとんどなので、誰かと映画にいくなんてどれくらいぶりだろうって感じです。

ホラー映画とか戦争ものでなければ、誰かに誘われたときは基本的には断ることはないので、私は聞いたこともないタイトルで、どんな映画かなと思いながら、「いいよ~」と速攻返事をしながら、その映画を検索してみました。

そうするとでてきたのは、『チェリマは THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるなしい~』というもの。
この『30歳まで~』というタイトルは、TVerのドラマ特集にあがっていて、その頃よく目にしていたもでした。
ちょっと衝撃的なタイトルで、何、このタイトル? どんなドラマなのと思いながら気になってはいたのですが、出演者を見ても知らない人だし、見る気がしないままいたのでした。

でも、Tverに全話があがってたのは、映画の宣伝のためだったのね・・と思いながら、せっかく映画を見に行くのだから、見ておいた方がいいよねと思い、そのドラマを見始めました。

それは、30歳まで童貞だと触れた人の心が読めるようになってしまったというさえない主人公(安達くん)が、なんでも完璧にこなすイケメンでかっこいい同期(黒沢くん)の自分に対する思いをその魔法の力で知ってしまうところから始まるBL(ボーイズラブ)のお話でした。(原作はマンガらしいです。)

あまり気のりせず見始めたわけですが、1、2話をみて引き込まれて、なんと全話(30分x12話)をいっき見してしまいました!

女性とつきあったことがない安達くんが自分のことを好きになってくれた黒沢くんの想いを受け容れてハッピーエンドになる物語ですが、黒沢くんがハンサム(あえてイケメンではなく私はハンサムと言いたい)で、優しく思いやりにあふれていて本当にカッコいいのです。
この二人のやりとりにキュンとしたり、クスッと笑えたり、そうそうこんな気持ちになるよね~、本当にこんな人がいたらいいのになあ、と思ったりしながら全話を見てしまったわけです。
(誘ってくれて、このドラマを知るきっかけを与えてくれた友人のMちゃんに感謝です。)

このドラマを見ている間、心がほのぼのしたり、優しくなったり、黒沢くんや二人のやりとりにときめいたり、顔がニヤニヤしてしまう自分を心のどこかで笑いながら、しっかりはまってしまいました。
映画が始まると、TVerでの配信は終了するので、残り2日くらいの間にもう一度観るくらいはまりました。(寝る間を惜しんで観た感じです・・)

なぜそんなにハマったのかというと、BLの話ではあるのですが、こんなふうに相手のことを想えると幸せな関係が築けるだろうなということを感じさせるお話でした。
人を人として尊重して大切に扱う、そんなことをみせてくれたように思いました。
元夫に対して、黒沢くんのような気持ちをもっともっていたら、何かが変わっていたかもなあ、と思ってみたり、誰もが相手を、自分を大切にしていたら、きっと温かく優しい世の中になるんだろうなあ、なんて思わせてくれたドラマでした。

そして、映画がすごく楽しみになり、ワクワクしながら友人と観に行きました。
話はスピーディに進み、やはり黒沢くんはカッコいいし、自分に自信がもてなかった主人公の安達くんは、自分自身を変えていく勇気を持ち、二人の絆や関係をもっと良くしたい人間に変わっていました。
現実ではこんなにスムーズにはいかないかも・・と思いながら、観おわったあとはやはり気持ちがほっこち温かくなる映画でした。

そして、もしかすると未来は、この映画のようにいずれパートナーに性別って関係なく、人としてその人を愛することが当たり前になる時代がくるのかもと、ふと思う映画でもありました。

映画の後は友人とランチをしながら、映画の感想を話すのがこんなに楽しいなんてと思いました。
感想といっても、黒澤くん、カッコいいねとか、安達くんがかわいかったね~とか他愛ない話が大半ですが、たいていは一人で映画を見ていたので、誰かと映画をみて、こうして話せることが本当に嬉しい時間でした。

20代の女性かというくらいアラカン女性ふたりが、キャピキャピときめきながら話をしていたのですが、そんな時間がとても心地よかったのです。
ときめきを感じるって、心がこんなに元気になるんだなと改めて思いました。

ドラマや映画にときめくって、人によっては、ファンタジーだとか現実をみていない、と思う方もいるかもしれません。
でも、心が弾む何かがあることで、また頑張ろうという気持ちも湧いてくると私は思うんです。
気持ちがときめいたり、ワクワクしたり、ハートがあたたかくなる。
ちょっとしたことにそんな気持ちを感じられると、人は優しくも強くもなれるのではないかな。
こんなときめきを感じられる自分もいいんじゃない、単純でいいよね、と私は感じています。
(自己肯定感もその時はアップします。)

今、あなたは何かにときめいていますか?
元気にしてくれるものを持っていますか?
推しのアイドルでも、心地よい風や空であっても、どんなものでも、ちょっとした何かでも、あなたをときめかせ元気にしてくれるものをたくさん持てるといいですね。

私は、最近 Netflixにこのドラマがあるのに気がついたので、当分それを楽しみたいと思っています。

ときめきは心のビタミンのようなもの。
あなたも、私も、ときめくことを大切にして、イキイキと毎日を過ごせますように。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。