好きなのに他の人に目移りしてしまうと、幸せな時間をぶち壊してしまいます。
また、愛するよりも、愛されようとする思いが強すぎる場合も、隣の芝が青く見えてしまって目移りしてしまいます。
好きな人とお付き合いできたら、本当に幸せだし、嬉しいものです。
大好きで付き合い始めたのに、しばらくしたら「あの人の方がよかったかも？」「もっと他に良い人がいるかも？」と、パートナーではない別の人に、目移りしてしまって、恋愛が長続きしないなんてことがあります。
付き合うまでは、その人だけだった心の中に、あの人も、この人もと他の人が入り込んでくるような感じ。
パートナーのことが嫌いになったわけではないのに、目移りしまくってしまう。
これはもしかしたら、喪失してしまう恐れかもしれません。
過去に大きな喪失を経験した場合、大切な人であればあるほど、相手のことが好きであればあるほど、二度と喪失したくないと思います。
大切な家族を亡くしたり、大失恋を経験したり、喪失した経験があると、その時と同じように傷ついてしまわないために、複数の人を求める気持ちが出てきてしまうことがあるのです。
付き合う前までは、その人だけだった時代は、相手がまだ自分と親密な距離感にない状態です。
とろこが、晴れてお付き合いすることになったら、二人の関係は親密になりますよね。
親密になって、失うのは、とっても怖いのです。
意識的ではないですが、失った時の準備のために、保険のように他の人に目移りしてしまうなんてことがあります。
目移りしてしまったことに、罪悪感を持ちますから、「こんな罪深い私は嫌われてしまうかも」という恐れを抱くことになって、余計に喪失してしまう恐れが強くなってしまうこともあります。
その結果、さらに目移りしてしまうなんてことにもなりかねません。
この場合は、過去に経験した喪失感を癒していくことが必要になってきます。
その時の悲しみを、誰かに受け止めてもらったり、喪失したことは悲しいことだったけれど、そばに居てくれた人、応援してくれていた人がいたことに気づいていったり、喪失したことで何を学んだのかということに気づいていくことで、だいぶ気持ちは違ってくるものです。
失いたくない気持ちよりも、目の前にいる人を、大切にしたいという気持ちが強くなるといいんですけどね。
また、「愛してもらおう」「幸せにしてもらおう」という気持ちが大きすぎる場合も、好きなのに目移りしてしまうなんてことが起こります。
誰だって、愛してもらいたいし、幸せにしてもらいたいとは思うものですが、その度合いが強すぎて、自分が愛する、二人で幸せになるという思いが小さくなってしまっていると、相手に求めるものが大きくなりすぎてしまいます。
相手に１００パーセントを求めてしまうわけです。
そうすると、相手のことは好きだけれど、粗探しをしてしまうのです。
「やさしさが２０パーセント足りない」
「誠実さが１０パーセント足りない」
そんな風に粗探しをすると、完璧な人間はいないので、必ず足りない部分は見つかるわけです。
そうなると、あの人なら１００パーセントかもしれない、この人なら１００パーセントかもしれないと目移りしてしまうのです。
「こっちの人は、１００パーセントかもしれない！」と目移りして、付き合ってみると、また別の人に目移りしてしまうなんてことも多々起こる。
隣の芝は青く見えるのです。
足りないものを探すのではなく、相手が与えてくれているもの、そこにあるものに気づくことも大切。
「やさしさが８０パーセントある」
「誠実さが９０パーセントある」
あることに目を向けてみる意欲が必要です。
また、自分から愛そうとすることも大切ですし、二人で幸せになろうとすることも大切です。
相手に求めすぎていないか？をチェックしてみる必要がありますね。
（完）
1.恋愛がうまくいかない問題色々（１）〜好きなのに近づけない問題〜
2.恋愛がうまくいかない問題色々（２）〜好きなのに疲れてしまう問題〜
3.恋愛がうまくいかない問題色々（３）〜好きなのにケンカをふっかけてしまう問題〜
4.恋愛がうまくいかない問題色々（４）〜好きなのに目移りしてしまう問題〜
About Author
恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。
