社会的恋愛分布図

それはまるでB-29に竹槍を持って立ち向かうがごとくの戦いだった

こんばんは。

神戸メンタルサービスの平です。

長い間、独身生活を続けていたクライアントの女性が、先日、ようやく結婚してくれました。

彼女はとても面食いなうえに年下好み。

いつもかなり厳しい恋愛に立ち向かい、そして、そのたびに玉砕し、私がその骨を拾い、弔う‥‥という関係が長く続いていたのです。

そんな恋愛を続けてきたわけですから、彼女は「恋愛とは、とても高いリスクが伴うもの」と考えていました。

そして、そのように高い代償を払わねばならないのなら、「イケメンで、高学歴・高収入の男でないと割に合わない!」と考え、無謀なチャレンジに精を出していたわけです。

若いみなさんにはわからないかもしれませんが、それはまるでB-29に竹槍を持って立ち向かうがごとくの戦いだったのでした。

とくに30を超えてからの戦いはより厳しく、30をずーっと超えてからは、そもそも年下で先ほどの要件を満たす男性を求めていたわけなので、いっそう厳しい戦いになってしまいました。

しかしながら、私も昔からこのようなご相談は、多数取り扱ってきましたので、最近は世の中の男女関係の仕組みがだいぶ見えてくるようになりました。

それを、このたび、発表いたしたいと思います。

まず、この世の中には「モテる15%の男性とそれに群がる70%の女性」という構図があるようです。

もう少し詳しくいうと、このモテる15%の男性の下には、ちょっぴりモテる15%の男性たちがいます。

したがって、少し俯瞰して見ると、「30%のモテ系の男性に群がる70%の女性たち」という構図が浮かび上がるわけです。

この、モテる15%の男性たちというのは、小学校の時代からずーーーっとモテっぱなしです。

結婚してからもずーーーっとモテっぱなしで、「この15%の男性の半数は、浮気を経験しているのでは?」と個人的には考えております。

15%の半分ですから、7.5%が浮気男ということになりますが、このまた3分の1の2.5%は、女王蜂の男性版であるかのように、たえず女性をきらすことのない存在といえるようです。

話は戻りますが、30%の男性に70%の女性が群がるということは、失恋して傷つく40%の女性たちができているわけです。

どうりで、私の仕事が忙しかったはずです。

では、そのころ、残りの70%の男性‥‥実際はややモテる男性の半分もこちら側なので、77.5%の男性といっていいと思いますが、彼らはいったいどうしているのでしょう?

この男性たちは、昔からほとんどモテてこなかったし、義理チョコ以外のチョコをもらったこともほとんどないので、男どうし、いつもつるんで遊んでいます。

べつに女性がいない生活も苦にしておらず、それなりに人生を楽しんでいるわけです。

しかしながら、年ごろになると、親たちから「結婚!」とうるさく言われるようになり、また、本人も「なんとかしよう」と自覚するのですが、なにぶん恋愛経験もさほどなく、ウブな男である場合が多いのです。

その結果、こういう男性たちがどこでなにをしているかというと、どうやら、結婚紹介所や真面目な結婚サイトなどに生息しているようなのです。

私の個人的なリサーチによれば、とくに一流大学の理系卒の男性にこのタイプが多く、男女関係の経験があまりない、ウブなイケメンがけっこうこうした場所にそろっているようです。

先日、結婚した彼女にも、「一度、そういうサイトに登録してみては?」と提案してみたわけです。

本来ならば、そのようなアドバイスにはまったく聞く耳をもたない彼女だったのですが、ちょうど大失恋し、沈み込んでいるときだったせいか、「“それだけはイヤ”ということをやることで、自分のパターンが変わるのだよ」という私の説得を初めて聞き入れてくれたのです。

彼女にとっての“それだけはイヤ”は、真面目なところであれ、結婚サイトに登録することだったのです。

ちなみに、この種の結婚サイトを利用する際、最初にもっとも大切なことは、あなたの写真をプロのカメラマンに撮ってもらうということです。

この写真の出来映え一つで、男性からのアクセス数が一桁変わってまいります。

彼女も私のアドバイスどおり、ヘアもメイクもきめ、プロの写真家に撮ってもらい、そして、今回の彼氏と結ばれることになったのです。

ゲットしたのは、この手のサイトでは典型的な、理系のイケメンで、恋愛にはウブなだんなさまです。

いろいろな失恋を経験する中で、彼女自身も成長し、顔ばかりではなく、人柄というものの評価ができるようになっていました。

昔はウブな男性というのをすごく嫌い、また、誠実さや真面目さはおもしろくないものと感じていた彼女ですが、いまではそれも大事な魅力と思えるようになったのです。

そして、ようやく嫁にいってくれたというわけです。

こんなふうに、結婚サイトには意外といい男が生息しているのです。

みなさんもまずは、お試し期間だけでも試してみたらどうでしょう。

そのときは、くれぐれも写真にはこだわって。

では、来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。