罪悪感を愛に変えて、大切な人との絆を育もう
こんにちは。
今日の心理学講座はカウンセリングサービス『服部希美』が担当します。
現在のパートナーシップ間だけでなく、かつてのパートナーとの関係で抱いてしまった罪悪感が、今のパートナーシップに影響を及ぼしていることは少なくありません。
たとえば、
かつて、浮気をしてしまった経験があるとか。
激しい喧嘩をして、パートナーを泣かせてしまった経験があるとか。
お別れした後に、依存しすぎていたことや寂しがらせていたことに気づいたとか。
元パートナーとお別れした時に、見捨ててしまった、と感じてしまったとか。
大なり小なり「いま振り返ると、本当にあの人には申し訳ないことをした」と感じるような経験をされたことがある方というのは、少なくないのではないでしょうか・・。
*罪悪感は愛する人との距離を作る
罪悪感とは「悪いことをした」「申し訳ない」と思う気持ちのことです。
人を傷つけてしまったり、大切にできなかったな、迷惑をかけてしまったなと感じると、私たちは罪悪感を感じて苦しくなりますよね。
そんな自分を許せないという気持ちでいっぱいになってしまうかもしれません。
そんなふうに「自分は悪い人だ」と思っていると、幸せになってはいけないと感じますよね。自分は愛される価値なんてない、罪を背負って生きていかなければいけないと感じます。
すると、あなたと一緒に歩んでいきたいと思ってくれているパートナーの愛や優しさが、受け取れなくなることがあるのです。
たとえば、好きになられると嫌いになったり、気持ち悪いと感じてしまう。
パートナーが欲しい、結婚がしたいと頭では思っているけれど、なかなかうまくいかない。
恋愛なんてもうこりごり。人と一緒にいるよりも、ひとりでいるほうが私には合っているわと感じて、恋愛自体を諦めてしまう。
「きっと自分といるよりも、他の人と一緒にいた方が幸せになれるだろう」と本当は一緒にいたいのに、自ら身をひいてしまうこともあるかもしれません。
また、パートナーがいらっしゃる方であれば、パートナーから愛情を示されたとしても、愛されにくい態度をとって自らそれを遠ざけてしまったりすることもあるかもしれません。
でも、罪悪感って「大切な人を愛したい、幸せにしてあげたい、相手にとって喜びの存在でありたい」と願う気持ちがなければ出てきませんよね。
そこには相手のことを思う、あなたなりの優しさや愛があったはず。
でも、罪悪感のままで持っていると、自分の心も、あなたの幸せを願う大切な人の心も傷ついてしまうのですね・・。
*罪悪感で自分を責めて罰しても、誰も幸せになれないとしたら。
もしもあなたが、本当の意味で、大切な人を愛したい、相手にとって喜びの存在でありたいと願うなら・・罪悪感を愛に変えて「今、自分が大切だと思う人に対して、ベストを尽して」みましょう。
大きなことでなくても構いませんよ。
たとえば、パートナーに何かしてもらった時には、素直に受け取って「ありがとう」と感謝を伝えるとか。
自分なりに、パートナーが喜びそうなこと、笑顔になれそうなことを考えて、やってあげるとか。
パートナーがいらっしゃらない方であれば、毎日ちょっとだけ人に親切をしてみるとかでもいいと思います。
自分を責めることを止めて「愛を与える・受け取る」ということに、ベストを尽くしてみてください。
そうやって「与える・受け取る」という意識で過ごしていると、自分にも人を喜ばせることができるのだと感じられるようになったり、かつての手痛い失敗から学びを得た、より大きな愛を持った自分を感じることができるようになると思います。
人は、失敗から多くのことを学びますし、失敗からでしか学べないこともたくさんあります。
そしてあなたと同じように、大切な人もまた、失敗をしてしまうこともあるでしょう。
もしあなたが、この罪悪感を愛に変えることができれば、その経験から大切な人を許し、支え合い、絆を育むこともできるようになると思いますよ。
よかったら参考にしてみてくださいね。
*愛されること、許されること
私たちは自分を罰し責めている時、こんな自分が誰かから必要とされているということ、自分と一緒にいると幸せになれる人がいるということ、自分が幸せになると泣いて喜ぶ人がいることを信じられませんが
そんな自分をも許し、愛し合える日が来ることを待っていてくれている人も必ずいてくれたりするものです。
どうぞ、その愛を受け取って、あなたの大きな愛を2人の幸せに使ってみてください。
応援しています。
(完)