こんにちは、カウンセリングサービスの福野てるすけです。
カウンセリングでも仕事先、職場での人間関係のご相談を承ることは少なくありません。
多くいただくご相談の一つに
「職場の上司(先輩)が私の事を苛めるんです!」という内容の物があります。
職場には様々な方がいらっしゃいます。
楽観的な人、否定的な人、自己肯定感が高い人、自己肯定感が低い人、罪悪感が強い人、他人に興味がある人/無い人。
そういった様々な人が居るので苛めやハラスメントが起きてもその原因はこれです!と言い切ることはなかなか難しいものがあります。
ただ、そういった苛めやハラスメントをする上司の方や先輩がどんな感情を感じているかに目を向けると共通する点があることはとても多いんです。
その共通するポイントとは
「自分の事を良く思っていない」という点です。
たいていの場合、誰かを苛めている、ハラスメントをしている人はその自覚がある程度はあるものです。
良くないこと、悪いことをしている自覚はあるものです。
でもしてしまう。
それにはその人なりの理由があります。(苛めやハラスメントを肯定しているわけではありません)
この「自分の事を良く思っていない」という点がポイントで、人は誰しも“良く思われたい”生き物です。
でも、そう思いたいけど一番そう思えないのが自分自身(苛めている本人)という構図がそこにはあるんです。
でも、“自分の事をよく思っていない自分”を自分自身が感じるのはとても辛いこと、しんどいこと、不快なことです。
そんな苦手な感情、感じたくない感覚を自分から遠ざけるために苛めやハラスメントの行為が行われたりエスカレートしたりすることも多いんです。
誰かを責めたり、貶めたりしている間はそんな嫌な感情を自分から遠ざけることが出来ますから。
私の前の職場でもそんな苛めやハラスメントがありました。
その時のわたしは既に心理学の知識がありました。
そこで、こんな風に考えました。
「このハラスメントがこの人の不快な感情を感じたくないが故のものだとしたら、どうしたらこの人がその感情をなるべく感じなくて済むように出来るかな?」
「どうやったら自分(私の)の気苦労、心の負荷を最小限に抑えつつそれが出来るかな?」
そこで私は2つの事を実施してみることにしてみました。
私的心理学の実験です。
1つは毎朝、毎夕しっかりと挨拶をすることにしました。
「おはようございます」と「お疲れ様でした」それだけです。
もちろん、何かしてもらう、お世話になる機会がある場合は「ありがとうございます!」は忘れずに。
挨拶は基本です。大事なのは雰囲気です。基本は軽く笑顔で。
「私はあなたの敵ではありませんよ〜」
「だからあなたの事を攻撃しませんよ〜」
そんな感覚が伝わると良いですね。
あともう一つは
「帰省したときや、どこか旅行に行った際に職場にお土産を買ってきてそれを本人に手渡しする。」というものでした
この上記の二つの手法はなかなか効果がありました。
苛めやハラスメントをしている人は
「こんな事をする自分は嫌われて当然だ」という感覚がどこかあるものです。
でも上記の事柄を自然にするとこんな効果があります。
「あれ?俺は俺が思っている程この人には嫌われていないかも?」
たったこれだけの感覚なのですが、これが自分を責めてれば責めている人ほど、自分が嫌われていると思っていれば思っている人ほど自分を嫌っていないかもしれない存在は失いたくないものなんです。
そんな存在になる。そんな影響力を少し発揮するだけでもとても効果があるんです。
よかったら参考にしてみてくださいね。
最後までお読み頂いて
ありがとうございました