人は嘘をついているときなど、自分に都合がわるいときなどに、目を逸らすということがあります。
他にも、あまり関わり合いになりたくないときや、一人にしてほしいときなど、人と距離をとりたいときにも、目をあわさないようにします。
だからと言って、目をあわせてくれないのは、嫌われているからである、避けられているからであるとはなりません。
目をあわさない人の都合により、目をあわせていないことも多々あるのです。
目は口ほどにものをいうと言います。確かに私たちは目から、相手の情報をたくさん得ていますが、目がすべてでもないのです。
心の距離感である親密感も、目線には大きく影響してきます。
話をしてみる、関わってみることで、相手のことを知ることができるようになりますので、目線だけで判断せずに、実際に関わってみることをおすすめします。
◎リクエストを頂きました◎
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小学生の母です。
授業参観などで学校に行くと、同じクラスや知り合いなのに絶対に目を合わせないお母さん達が結構います。目があったら挨拶しようと思って見ていてもなかなか目が合いません。他の人とは喋ったりしているのを見かけるのですが、目線を合わせないと言うのは私が避けられているんでしょうか?意図的に視線を合わせない心理を教えてください。
(一部、頂いた内容を編集させていただきました)
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リクエストありがとうございます。
今回、担当させていただく大門昌代です。どうぞ、よろしくお願いします。
目は口程にものをいうと言われるくらいに、私たちは目から相手の情報をたくさん得ています。
「目が笑っていない」
「目が泳いでいる」
「目が座っている」
など、私たちは普段から、こういった表現を使っているくらいですから、目から様々な情報を得ているのです。
とは言っても、目がすべてではありません。
リクエスト文にもあるように、目を意図的にあわさない人というのもいます。
「話しかけないでほしい」
「関わらないでほしい」
このように、人とあまり深く関わりたくない人は、目をあわさないことも多いものです。
ですが、だからと言って、目を合わさない対象の人のことを嫌っているとか、避けたいとは限りません。
じっと一人で考え事をしているから、誰にも話しかけられたくないときもありますし、何か隠したいことがあるから、関わらないでほしいときもあります。
目を合わさない人の都合によって、目線を外しているだけであって、その対象の人のことが、嫌いだとは限らないのです。
極度の人見知りの人などは、よほど親密にならない限り目線をなかなか合わせてはくれませんし、それは相手のことが嫌いというよりは、人と親密になるのが怖いからであったりします。
自分を知られるのが怖い人もまた、視線を逸らすことがあります。
嘘をついている人は、そのことを知られるのが怖いですので、目をあわせません。
でも、これについては、男性は目線を逸らすけれど、女性は反対に目を凝視するという説もありますね。
多くの場合、関わりを持ちたくないときに、目線を逸らすことになるようです。
それは、無意識で逸らすこともあれば、意識的に逸らすこともあります。
ただ、先ほどもお伝えしたように、目線を合わさないのは、その人の都合によることもありますので、即、相手のことを嫌っているとは限らないのです。
人は、親密な関係性であれば、多くの場合目線を合わせて話をします。
でも、全く知らない赤の他人であれば、なかなか目を合わそうとはしません。
例えば、電車に乗っているときに、目の前に立っている知らない人とは、目線をあわしませんが、恋人同士なら目線をあわせます。
お友達同士であっても、目線をあわせて話をしますよね。
これは、親密感の違いなのです。
普段からよく話をする人とは、親密感を感じているけれど、めったに合わない人とは、親密感を感じていないという場合などは、どちらと目線をあわせるかというと、当然、普段からよく話をする親密感を感じている人ということになります。
普段から、どれくらい親密に関わっているかも、目線をあわせるあわせないには、大きく関わってくるものです。
警戒心の強い人は、よほど親密にならないと、なかなか目線をあわせないものです。
人によって、親密感をどの程度感じるかは、まちまちですから、なかなか目線だけで避けられているのかどうかを判断するのは難しいですね。
よくお伺いする話しなのですが、「私は視力が悪いので、人違いをしたら嫌だから、人の目は見ないようにしている」というのがあります。
近くまできて、ハッキリとお友達だ、知り合いだと認識できれば、安心して目をみることができるようなのですが、少し距離がある状態だと、人違いをしてしまうことを怖れるのです。
様々な理由から、人は目をあわさないという行動をとるのです。
代表的なものとしては、「嘘をついている」「関わり合いたくない」「知られたくない」「考え事をしている」「一人になりたい」という感じになるかもしれませんね。
上記の代表的なものは、あくまでも参考までにということです。
避けられているから目線をあわせてくれないということもありますが、100パーセントそうだとは、限らないのです。
(完)