多くの子どもは、赤ちゃん時代を過ぎると初めての社会である幼稚園(保育所)に行くようになり、そしてやがて小学校、中学校と成長していきますね。
私たち親は、子どもの成長と共に、自分も赤ちゃんと触れ合っていた時代をすぎて、我が子から少しずつ手を放す時期がやって来ます。
でもそれは、子どもを可愛がってきた親にとっては、まるで失恋のような痛みが走るときもあるんですよね。
言わなくとも、「私からさっさと離れていかないで、まだ一緒に過ごして欲しい。」って思ってしまうような悲しさです。
今回はそんな気持ちにもなってしまう、子どもの自立と親の自立を考えて行きましょうね。
■子どもの自立について
・自立とは
自立とは、自分のことを自分で出来る力のことですね。
自分がしたいことを自分で見つけていくことや、責任感を持って自分から行動していくことなどです。
子どもが幼い頃は、私たち親がいっぱいサポートしますよね。
こうしましょうね。ああしましょうね。
これはダメだよ。あれは危ないよって。
何も分からないまだまだ幼い頃ならこれは必要なことですが、子どもが成長していくとともに、
「嫌。」という意思表示をし出し、
「自分で。」と意欲的に頑張る姿勢を見せて来ますよね。
この頃から自分で考えて自分の思いを発言し行動することがいっぱい出て来ると思います。
自分のことを自分でやろうとする力。
自立の始まりですね。
・親の思い
私たち親は、そんな我が子を応援しながらも、多くのお母さんは、子どものやることをついつい心配してしまうものです。
見守ってあげたい気持ちもありながら、一方ではすごく心配してしまうのね。
つい誰かと比べるようなことを言ってしまったり、
間違ったことをしているようなら口を挟んでしまったり、
余計な手助けをしてしまったり。
わかってる。わかっているんだけど、口を出さずにはいられない。
そんなときもあると思います。
■親の自立について
・私たち親は、自分の親から自立をしているか
もしかしたらこれは多くの親御さんが一度は感じたことがあるんじゃないかと思うことですが、子育てをしているとね。
「私の子どもの頃はこうじゃなかった。」とか、「私もこんなふうにお母さんに言って欲しかった。」とか、
そんなことを感じてしまうの。
それが思い出の一つとして、時折ぽんと出て来る程度ならいいのですが、例えばまだ自分の親に言われた言葉をずっと気にしていたり、そこに恨みつらみがあったり、また、経済的な援助を求めている状況だったり…。
それは、親の方も自分の親にまだ甘えているということなのね。
すごく親を嫌っていたとしても、どこかで期待をしてしまっているんです。ひとりの子どもとして。
だけど、私たちも成長したのだから、親に対しては大人同士、対等な目線で関わること。
自分も親になり、子の親になることへの大変さを経験しているのだから、自分の親を理解していく。
自分も親から自立することは、とても大事なことなんですよね。
・自分の親に対してはゆっくり向き合う意識を
それでも今でも親への何らかの辛い思いがあるのならば、自分にとってそれは子ども時代の強烈な体験で、その時の傷は深いと思います。
ただ、それをずっと持っていると、やっぱり自分が親になった今、子どもに影響はしてしまうものです。
私は親にまだ恨みつらみがあるけど、あなたはどんなことがあっても理解してね。
なんて、子どもには言えません。
親が自立できていない状況で、子どもが上手に自立するのは難しくなるの。
自分の子どもとの関係って、自分の親子関係とは大きく影響するものだから、少しずつでも大人の目で親を理解することを意識して見て下さいね。
誰が親になったとしても、そこに完璧さや完全さはないのだし、親も自分も間違うことだってある。間違ってしまった理由だって、子ども時代の私には分からなかったけど、きっとあったんだろうな・・・という受け入れ方をして欲しいと思います。
それは、自分に痛みがあればあるほど難しいことかもしれません。
そんな時は、私たちカウンセラーを頼ってみて下さいね。
このお話が、子育て中の皆さんにとって、少しでも楽になる記事であれば小川は嬉しく思います。
11月4日(金)は、高塚早苗カウンセラーです。
どうぞお楽しみに。