忙しすぎるのは困りますが、そこそこやることがあるのは結構なことかもしれません。
特にビジネスの場合、仕事のない苦しみはかなり辛いものですよね。
一方で普段からやることがそこそこの量でちょうど良い位であればいいのですが、そうではなく過剰になる時もあると思います。
やる事がたくさんあると言う事は意識を向けるものが多いという事でもあります。
それが多すぎると、意識の分散が起こりがちです。
例えば、
1つのことに取り組んでいる。
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やるべきことが多く他のことも気になる。
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そこで隣の事にも手をつける。
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その結果、最初にやっていた事は中途半端な状態で止まってしまう。
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他のことがさらに気になって1番目に手をつけた事にも集中できない。
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さらに次のことに手をつける。
こういった悪循環を招いてしまうケースが考えられます。
この悪循環にはまってしまうと前にやっていたことも忘れてしまい結局は殆ど1からやり直しのような状態に陥る場合もあるかもしれません。
「段取り8分の仕事2分」と言う言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
事前にきちんとした段取りさえしておけば、仕事の8割は完了したと言うことです。
仕事に取り掛かる前に、具体的に仕事を進める手順をしっかりと決めておけば、それだけ仕事の質とスピードは上がります。
先に述べた悪循環にはまる原因は、この原則に反し、頭の中で漠然としたままにして以下のような状態に陥っている時かもしれません。
やるべきことが頭の中で曖昧としている
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正体がはっきり見えない
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実態以上にやることが多いように感じる
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あれもこれもしなければいけないといろいろ気になりだす
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1つのことに集中していても別のことが気になる
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結局1つのことに集中ができない
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結果として大幅に作業効率が低下する
私たちは正体不明の物や得体の知れないものなど実態が見えないものに対して不安や恐れ、リスクなどを感じやすいといいます。
だからはっきりしない度合いだけ何かやらなければならないことがたくさんあるように感じてしまうんですね。
では、それを解消するにはどうすれば良いのでしょうか?
答えの一つとして言えるのは、曖昧とした状態を解消することではないでしょうか。
そして曖昧とした状態を解消するには、頭の中で考え続けるよりも思い切って書き出してみると良いと思います。
頭の中に置いたままであればそこに意識を合わせる分、余計なエネルギーを使わなくてはなりません。
しかし、書き出してしまえば、その分余計なタスクはなくなるわけです。
それに頭の中で曖昧ぼんやりとしていたものがシャープに見え始めクリアになります。
先ほど述べた曖昧でぼんやりした正体不明なものに対する不安がここで少し解消出来るかもしれません。
或いは書き出して見た結果、意外に重複しているものが多く、実際にはそんなにやることは多くないかもしれません。
また、その実態の数が把握できると言う事は、はっきりしないものの正体をしっかりとらえることで、見えないが故に感じる不安を軽減できると言う効果もあります。
まずは、ペンを手に取って頭の中にあることを書き出してみませんか?