子育てがひと段落、からの〜自分の人生

私たちは全員、自分の人生を、主人公として歩いています。
主人公のはずで、その足で歩いているはずなのですが、子育て中のママたちは、目の前の子どもに必死です。自分の人生についてなんて、考えている暇はありません。

そりゃそうですよね。
一番余裕のない時なのですから。

でも、子育てがひと段落する頃、子育てに注ぎ込んでいたエネルギーは、子どもに手がかからなくなった分、だんだんと余ってきます。

余ったエネルギーで、できること。
それは、自分の人生を、主人公として、どう生きるか、一生懸命模索し、そこにエネルギーを回すっていうことなんです。

そんなママたちの、壮大な移行のプロセスについて、お話ししたいと思います。

 

■子どもが小さい頃のハード育児

妊娠、出産、そのままの勢いで、生まれたての新生児子育てへ突入。
なんの練習もなく、いきなり24時間体制の超ハードな子育てがスタートするのですから、女性というのは、なかなかタフな生きものですよね。(必死ですけれどね)

「子育て」と一括りに言っていますが、心体ともに、さまざまな変化が起こる、このスタート時期がもっともハードなのではないでしょうか。

全神経を子どもに集中させておかないといけないし、どんどん成長する時期なので、我が子の成長具合を、周りと比べては、悩んでしまったり、どんな早期教育をするといいんだろう、賢く育てるには、健康に育てるには、などと考え、迷い、悩んだりもするでしょう。
自分自身は、寝不足でふらふら、夫のことも放って置けないし、家事もやることがいっぱい。そんな状況では、自分のことは、徹底的に後回しになるのではないでしょうか。

きっと後回しにしていることにも、気づけないくらいだと思います。

でも、それが一生続くわけではないんですよね。

 

■子育てひと段落の頃に起こること

子どもは、親が忙しいとか、お金がないとか、シングルママだとか言っていても、そんなことは、おかまいなしに、年々大きくなっていきます。

必死に育ててきた子どもたちですが、だんだんと手が離れていきます。
手伝わなくても、自分でできるようになって、どちらかといえば、構うな、放っておいてくれ、みたいな感じになっていきます。

それは、楽になるし、嬉しいことでもあるけれど、ちょっと寂しくもあります。
でも、そうやって、ママたちの手は空いていくんです。

仕事を始める人もいるでしょう。ママ友さんとランチに行く回数が増える方も、趣味や習い事を始める方もいらっしゃるかもしれませんね。

これらは、いいエネルギーの使い方です。
良いものに、使っているからです。

ところが、こんな使い方をしてしまう方もいらっしゃるんです。

ご近所さんともめる。
子どもの担任ともめる。
ママ友さんともめる。
塾の先生ともめる。

などなど、何かしらのトラブルに関わってしまうんです。
または、些細なことを、深刻に考えてしまったり・・

問題を大きくして、長く悩み、自分の時間をたくさん使ってしまう、ということが起こったりします。
実は、それをすることで、せっかく余裕のできてきたエネルギーを使ってしまうことになるんですね。

ただただ、浪費しているようなものです。
ここには、そのエネルギーを使って、「自分の人生を生きる」ということへの怖れがあるのかもしれません。

 

■子育てで隠れていた自分の人生

子育てをしていると、自分のことより、子どもを大切にするので、自分のことに無関心になったり、犠牲的になりやすくなります。もちろん、それが喜びであるとも言えるのですけれど。

自分の人生や生き方についても、考える余裕はなかった時期といえるでしょう。

先述したように、子どもから手が離れ、自分に余裕ができてきた時、やっと、自分の時間が持てるようになり、やりたいことができたり、何か新しいことを始めようと思えたりします。

将来のことを考えられるようになることで、パートナーとの関係についても、目が向くようになる方もいらっしゃいます。

子どもが巣立って、また夫婦ふたりの生活になることで、よりよい関係になりたいと、パートナーシップに取り組む方もたくさんいらっしゃいます。

これからの人生を、自分らしく幸せに生きるには、どうしたらいいだろう。
「私」をどう生きようか、子育てで隠れていた、あなたの人生が今、再び目の前に広がっているような感じでしょうか。

誰のものでもない、あなたの人生です。
子育て、おつかれさまでした。大きな偉業をやり遂げたことは、すごいことです。

子育てのステージから、新しいステージへ。

さあ、あなたらしく、楽しく幸せに生きることを、がんばってみてください。
「自分ファースト」は慣れていないかもしれませんけれど。

あなたが楽しそうに人生を生きていることは、子どもたちにとっても、大きな喜びになれるのですから。

最後まで、お読みくださって、ありがとうございました。
お役に立つことがあれば、嬉しいです。

来週金曜日は、いしだちさカウンセラーがお送りします。
どうぞお楽しみに。

[子育て応援]赤ちゃんの頃から、思春期の子、そしてそんな子どもたちに関わる親とのお話を6名の個性豊かな女性カウンセラーが、毎週金曜日にお届けしています。
この記事を書いたカウンセラー

About Author

「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。