やりたい仕事が分からないときに大切にするといい視点 〜失敗を許す〜

仕事を選ぶ基準は人それぞれ違いますね。
生活費や家族を養うための収入を得ることが目的だから、仕事の内容は二の次。収入さえ良ければどんな業務内容でも構わない。そんな方もいらっしゃれば、趣味やプライベートを思う存分楽しむために都合の良い職場を探して働いていらっしゃる方もいるでしょう。
また「この分野で働きたい!仕事で活躍したい!社会に貢献したい!」と仕事に重きを置いている方もいらっしゃると思います。

いまは、仕事も生き方も選べる時代ですから「やりたい仕事」が明確であれば、それにあう仕事を探せばいいと思うのですが、中には「これから、どんなことをやっていきたいかが分からない」「どんな仕事がやりたいのか分からない」そんなふうに悩む方も少なくないようです。

今日は「やりたい仕事がわからない時に大切にするといい視点」をひとつご紹介したいと思います。
参考になれば幸いです。

”失敗を許す”という視点

人生には失敗はつきものですが、あなたは「失敗」をどのように捉えていらっしゃるでしょうか。

「情けないこと」「みっともないこと」「劣っていること」「人から馬鹿にされる」「がっかりされる」「見捨てられる」「取り返しのつかないことになる」「人の迷惑になる」など・・
このようなネガティブなイメージばかり抱いてしまい「失敗」を怖がりすぎていませんか?
失敗をしてしまった自分、分からないことがある自分、ダメな自分を責めてばかりいませんか?

誰しも失敗は怖いものではあると思うのですが、怖がり過ぎてしまうと「チャレンジ」することがとても怖くなってしまいますよね。
さらに、せっかくチャレンジしたとしても、良い結果がでなければ「また失敗したらどうしよう」「今度こそは、結果を出さなければならない」良い結果が出たら出たで「今回は大丈夫だったけれど、次回はまた失敗するかも知れない」と、自分に過度なプレッシャーをかけて続けてしまうかもしれませんね。

そうやって自分を追い込んでいくと、本当はやりたいことや、やってみたいことがあったとしても「自分の心がこれ以上傷つかずに済むように」”もっともらしい言い訳”を作って、心の中で打ち消してしまうようになることがあるのです。

「いやいや、そんな仕事したって食べていけないよ」
「噂では、すごくブラックな業界だって聞くし」
「親が反対しているし」「この歳からは無理よ」
「私みたいな未経験ができるわけない。苦労するだけ」

その結果「やりたいこと」「やってみたいこと」が分からなくなってしまうのですね。

責任感が強く、人の期待に応えたい、人の立ちたい、そんな意欲がある方ほど、失敗をしてしまった時に激しく自分を責め「失敗を恐れる気持ち」が強くなるようです。

でも、そんな方ほど、その時々でベストを尽くしていらっしゃると思うのです。
そして今日の日まで、失敗を含めたいろいろな経験から、たくさんのことを学んでこられたと思うのですね。

こんなときには、すこし時間をとって「あなたが失敗から学べたこと」を思い出してみるといいかもしれませんね。
頑張り屋さんのあなたのことです。きっと、たくさんあるはずですよ。

・新卒のときは電話対応がうまくできなくて、よく叱られていたけれど、今はそれほど意識せず対応できるようになった。
・会議の日程を間違えたことがあった。それ以来、手帳でしっかり管理するようになった。
・すぐに辞めてしまったけれど、接客業のバイトをしたことで、裏方仕事を知ることができた。

仕事関連以外のことでもいいですね。

・小学生の頃の友達とのケンカで、人の痛みを知り優しくなれた。
・手痛い失恋を経験して、人を愛することを学んだ。
・テストで赤点を取って再試になり、再度勉強をしなおした結果、あやふやだった知識が深く身についた。

私たちは、何も知らない赤ちゃんの状態でこの世に生まれてきます。
どれだけ立派に見える先輩たちも、どれだけダメダメなところがある自分も、たくさんの失敗を重ねて、できることを増やしてきたはずです。

失敗することは誰でも辛いですし、成功できるようベストを尽くすに越したことはありませんが、
失敗を恐れすぎて自分の可能性や願望をとじてしまうのは、もったいないことかもしれませんね^^

あなたが失敗を恐れずチャレンジするとしたら、どんな仕事がしたいでしょうか。
どんな分野に興味があるでしょうか?
どんなふうに、どんな人と働けたら楽しいでしょうか。

毎日を頑張るあなたの参考になれば幸いです。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係の改善、自分が本当に望んでいる人生へのシフトチェンジへのサポートを得意とする。 特に「さびしさを笑顔に変えるカウンセリング」をテーマに掲げ、30代女性の生き方、恋愛・婚活サポートを精力的に行っている。 高い共感力を活かした「共に考え、併走する」カウンセリングスタイルが好評。