あなたの正義感、押し付けになっていませんか?
正義感のある人とは「ルールに反したことは許さないという気持ちを持ち、正しさや秩序を大切にして行動をする人」のことをいいます。
たとえば、まじめで曲がったことが大嫌いで、ルールをちゃんと守る人。
自分の立場が悪くなるかもしれないという状況でも、怯まずに、自分の意見を伝えることができる勇敢な人。
困っている人がいると、率先して助けに行く、情熱的で思いやりのある人。
こういう人のことを「正義感のある人」だというのだと思うのですね。
正義感があること自体は、素晴らしいことですし、そんな正義感あふれる人に救われた人もたくさんいると思うのです。
ですが・・人によっては「正義感が強過ぎて」トラブルになってしまうこともあるようです。
たとえば、どれだけ些細なことでも、ルール違反をした人や失言に対して激しすぎる怒りを感じてしまい「絶対に許せない!」「もっともっと罰を与えるべき!」そんな思いに駆り立てられ関係を壊してしまったり
よかれと思ってやったことが、相手に正しさを押し付けた形になってしまい、周囲に理解をしてもらえず孤立してしまう、なんてこともあったりするよう。
また「こんな自分でいるべきなのに」と自分にも正義感を求め過ぎ、つぶれてしまうことも・・。
正義感があることは素晴らしいことですし、魅力でもあるのですが、こういったトラブルが起きている時には、自分のためにも周りのためにもバランスを取っていく必要があるみたいです。
*正義感が強すぎる人は「自分に厳しすぎる」のかも?
では、どうしてそんなに正義感が強くなってしまうのでしょうか。
いろいろな要因が考えられるのですが、ひとつとしては完璧主義からくる「自分に対する厳しさ」があげられるかと思います。
私たちは、自分に厳しくルールを課している分だけ、そのルールを人が破っていたり、無視をしている人を見ると許せなかったり、相手や自分の気持ちよりもルールを押し通してしまう傾向があるといわれています。
つまり、人にルールを守ることを求めるのと同じ度合いだけ、自分自身に対して「完璧にルールを守りなさいよ!」とプレッシャーをかけているということなんですね。
しきたりや規則、ルール、慣習・・守ることは大切なことではあるのですが・・「かならずこうでなければならない」と考えてしまいがちではありませんか?
自分にものすごく厳しくしてしまうのも、ルールを守らなければならないと思うのも「よりよい自分でありたい」であったり「大切な人を守れる人間でありたい」「みんなに優しい世界が作りたい」というあなたの愛そのものからきていると思うのです。
ですが、
「〜すべきだ」
「こうあるべきだ」
「こういうものだ」
「〜しなければいけない」
自分に完璧を求め厳しい目を向け続けてしまうと、自分も苦しくもなってきますし、人にも同じ頑張りを求めたくなってしまうのですね。
*あなたの作りたい世界を作るために大切なこと
正義感が強くなり過ぎている時には、あなたの正義感が自分や周りのプレッシャーとしてではなく、愛として伝わるように「かならずこうでなければならない」をすこし緩めていけるといいかもしれません。
オススメは「ベストを尽くす」という視点を取り入れることと、人それぞれに正義があることを受け入れること。
「かならずこうでなければならない」ではなく「ルールを守れる自分でいたい」「人に優しくあれたらいいな」「そのためにベストを尽くそう」と思ってみる。
たとえば「ルールは守るべきもの」ではなく「ルールを守れる自分でいたいから守ろう」「ベストを尽くそう」こんなふうに少し置き換えてみるのです。
そうすると、投影の法則から、周りの人もあなたと同じように「ベストを尽くそう」とがんばっていることにも気づけるようになってきますし、人や自分が間違えてしまったときに、責める気持ちだけでなく「もしかしたら何か事情があるのかもしれないな」と感じることができるようになってくると思います。
そして、人それぞれに正義があるということ。人それぞれ正義は違ったりするという視点。
正義感が強い方ならすでにご存知のことだとは思いますが、あなたにはあなたの正義があるように、人それぞれ、大切にしている正義がありますよね^^
正義感が強過ぎるときって、熱くなり過ぎて、ついつい周りの人の正義が見えなくなってしまいがちですから^^;ときどき原点に戻ってもらえたらと思いますよ。
良かったら、参考にしてみてくださいね。
(完)