子供の感情は子供のものなのですがそうはなかなか思えず、子供が悲しんでいる時子供以上に自分も悲しくなる方多いかもしれません。
あるいは悲しみに浸っている子供にいつまで泣いているのよ!と怒鳴り散らしてしまう方も多いかもしれません。
子供が幼い頃は一緒に過ごす時間が多いと思いますので、子供が何に悲しんでいるのか分かり易いとは思います。
しかしながら子供が成長するにつれ何に悲しんでいるのかわからないと、色々と想像してしまい苦しい気持ちになってしまう事あると思います。
子供の感情に振り回されてしまうと、自分の日常生活が子供主体となり自分の人生そのものが生きられなくなってしまいます。
子供の感情に振り回されない為にはどうすべきかお話したいと思います。
■子供と自分の心の境界線を意識する
人は本来共感する能力が個人差はありますが誰にでもあるものです。
ですが共感し過ぎると共感疲労になり、日常生活が苦しいものになってしまいます。
共感疲労とは自分以外の人の悲しみや苦しみに接した時、感情移入しすぎてしまい、無気力状態や心身の疲弊、などを招く状態のことです。
子供の存在は自分の分身のように感じる親は多いともいます。
なので子供の感情により共感してしまうのは致し方がないかもしれません。
子供は子供で自分とは別人格と心の境界線を意識するといいのですが、境界線といっても目に見えるものではないので、どうしたらよいの?と思うかもしれません。
▪心の境界線を引く為にはどうすべきか?
心の境界線を引く為に大事な事は主語を大事にする事です。
普段からあえて主語をつけて会話をする癖をつける事で、子供と自分の感情の区別がつきやすくなります。
心理学では境界線の事をバウンダリーといいますが、バウンダリーが曖昧な時は主語がなく話をしている時が殆どです。
バウンダリーが曖昧の時って「子供はいったい何を考えているのか?」「子供は〇〇のことをどう思っているのか?」などと主語が「相手」になるのです。
すると、自分の感情よりも相手の感情を優先しがちで、相手次第で振り回されるようになります。
自分の感情でありながら感情のコントロール権が子供にあるということになりがちです。
ですから普段から私はこう思うと「私」という主語を大切にしていきましょう。
■心の余裕を持つ事で感情に振り回されない
▪自分の為に時間を確保する
子供が悲しみに浸っている時、自分の心に余裕があると子供感情に振り回され過ぎず悲しみを受け止める事が出来ると思います。
自分に心の余裕がないと、子供に対して「いつまでめそめそしているの!」とイライラした気持ちをぶつけたりし後で「私ってひどい親よね」と一人反省会をしがちかもしれません。
もしくは子供以上に悲しみに浸りすぎて自分の悲しみなのか、子供の悲しみなのか共感疲労まっしぐらになってしまう場合もあると思います。
人間は不完全な生き物ですのでイライラする事が悪いわけではありませんし、共感する事が悪いわけではないのですが、心に余裕を持つ事で子供の感情に振り回され過ぎなくなります。
子供が幼いと自分の為の時間をとる事は難しいかもしれませんが、あえて意識して時間の確保をしようと意識してみる事はお勧めします。
▪自分を責めない
子供が悲しみに浸っていると、傍にいる親としては自分の子育てが悪いからと自分を責めてしまう方いると思います。
子供としても親が自分のせいで悲しんでいるとしたら、もっと悲しい思いになっていきます。
子供が5歳の頃私に「こんな話をしたらママ悲しむかな」と言われた事があります。
「そんな事はないよ」と涙を必死でこらえながら子供に言いましたが、親に悲しむ思いをさせたくないという幼心がある事にもびっくりしましたし、胸が痛みました。
人として悲しい気持ちを感じずに生きて行く事は難しく、もし悲しいと感じた事がないという大人がいるとしたらそれは悲しみという感情を無視して生きてきたという事になります。
親である自分を責めても子供の感情に振り回されてしまう事が止められるわけでもありません。
子供を愛する気持ちがあるがゆえに、子供の感情に振り回されてしまうものかもしれませんね。
貴方の子育てを応援しています!
最後までお読みくださりましてありがとうございました!
次回は、吉村ひろえカウンセラーです。
どうぞお楽しみにしていてくださいね。