「そのまま何もしなくても笑顔という自分の魅力が消えることはない」ことに気づき続ける
我慢の恋のひとつ、「笑顔がやめられない」。
パートナーの前で笑顔でいることは、とても大切で素晴らしいことですが、苦しみや悲しみを我慢するために笑顔で隠しているような場合は、このことが恋愛に問題を起こすこともあります。
◇笑顔が大切だと思ってがんばっていたのに
例えば、カウンセリングでこんなご相談を伺うことがあります。
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彼と付き合った時に、私を選んでくれた理由が「君の笑顔が素敵だから」だった。
だから、彼の前では笑顔でいつづけよう、と思い、仕事で辛い時も、疲れている時も、彼の前では笑顔でいた。
でも、ある時「君のことは今も好きだけど、僕の助けを必要としている人ができた」と彼が言い出した。
どうしたらいいんだろう。
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こんなこと彼に言われたら、とてもショックを受けますよね。
こうした時にさらに苦しいのは、
「彼が私のことをこんなにもわかっていなかった」
という気持ちがあるからなんです。
ここには、笑顔の後ろに苦しみ悲しみを隠していた、という我慢の苦しみがあります。
ここに気づいてもらえていなかったことが、とんでもなく苦しいのです。
◇笑顔で苦しみを隠すのにはちゃんと理由があることに気づく
この我慢は、わかっていたとしても簡単には止められません。
止められるものなら、とっくに止めているはずです。
では、どうしたらこの我慢を手放していけるかというと、
まずは、この我慢をしているのにはちゃんとした理由があること、に気づいて、そんな自分の受け入れてあげるところから始めていきます。
今回のようなケースでは、笑顔でいた自分のことを自ら全否定された気持ちになります。
しかし、笑顔で我慢しているのを隠していたのには、きちんとした理由があるのです。
そのことに気づくことができると、この全否定を和らげることができます。
そして、そのきちんとした理由を見つけていきます。
その理由のひとつは、
辛いのを我慢して笑顔でいることが辛いのは、自分の暗いところ弱いところを見せたら彼に嫌われるのではないか
ということ。
この気持ちになるのは、必要以上に自分にダメ出ししているところ、つまり、自己価値を感じられていない時に起こりやすいんですね。
でも、ダメな自分を隠したくなるという心理は誰もが持っていることに気づいてください。
さらに、自分の価値は自分では気づきにくいけれど、周りの人はよく知っていてくれます。
自己価値の設定を自ら低くしすぎていることに気づく必要があるんです。
そして、理由の二つ目は
笑顔が好きな彼のために、どんな時でも笑顔でいたい
ということ。
自分のためではなくて、彼のためにやっていることなんです。
しかも、それがどんなに苦しくても、疲れていても、がんばれていることが大切です。
これは、彼への愛情が大きいことはもちろんですが、そもそも、優しさ、愛情がとても大きい心を持っていないとできることではありません。
このことに気づけることが、自分の価値に気づくチャンスになります。
自分の中の優しさと愛情の大きさに気づいて、そして、自分を労ってあげてください。
今までよくがんばったね。
こんなにがんばれたのは、自分の中に大きな優しさと愛情があるからなんだよ。
こんな風に自分自身に伝えてあげてください。
◇笑顔という自分の魅力が消えることはない
我慢している時というのは、その雰囲気から、相手に「自分のせいで何かしら苦しめているのではないか」と感じさせてしまうことが結構あります。
それが彼に別の人に目を向かせる理由になっていることもあります。
相手のためにしている我慢ですが、そのことで相手を苦しめていることもあるのですね。
そもそも、彼が笑顔が素敵と言った理由は、我慢して笑っている顔ではなくて、あなたがそのままの自分で笑っている顔なんです。
もともと、笑顔という魅力を持っているから、笑顔で我慢を隠すこともできます。
そのまま何もしなくても、笑顔という自分の魅力が消えることはないことに気づいてあげてください。
辛い時や悲しい時はそれを伝えていいし、嬉しい時楽しい時は笑ったらいいのです。
自分の優しさと愛情の大きさをいつも忘れないようにしながら、今まで我慢していたことを彼に伝えてみるチャレンジに意識を向けてみてください。
これをやるのが難しい場合も多いので、そんな時は、彼を頼りにする、手伝ってもらう等をやってみてましょう。。
例えば、仕事で最近悩んでいることがあるのだけどアドバイスもらえないか、と頼んでみるとか、自分がやりやすいところから彼を頼りにしてみます。
ここをきっかけに、辛い時や悲しい時には気持ちを少しずつ伝えたりしながら、今まで自分が我慢していたことを伝えていく準備をしていきます。
そして、そのまま何もしなくても笑顔という自分の魅力が消えることはない、ことをいつも忘れないでいようと思ってください。
このことが自分を幸せにしてくれる鍵になります。
(続)