怒りによるトラブルを減らす3つの言葉
●正当性があっても怒りの表現によりトラブルになることがある
カウンセリングで怒りの感情をぶつけたことで人間関係がトラブってしまったというお話をお聞きすることあります
それはパートナーシップでのトラブルのバージョンもあれば、職場の人間関係のバージョンもあれば、親子関係のバージョンもあります。
例えば、パートナーシップだとこのようなケース・・・
「私は夫が会社に着ていくYシャツにいつもアイロンをかけてあげています。
先日は子どもの行事の用意やら何やらで、アイロンする暇がなかったで形状記憶シャツだから一度くらいかけなくてもいいかなぁと思ったんです。
そう思ったのでアイロンをかけなかったら旦那はアイロンがかかってないよて不満げに言うんです。
こっちだって忙しいのにホント、ムカつきます。
ムカついたんで文句があるなら自分でしろ!って怒ったんです。
そこから夫とは険悪な雰囲気になって口を聞かない日々がずっと続いてます」
文句があるなら自分でしろというのはごもっともかもしれませんね。
しかし、正しいことかもしれないでですが、怒りという形で表現することで、この例のような雰囲気が悪くなる、口を聞かなくなる等のようなトラブルになってしまうことは多々あるようです。
他にもこんな展開に・・・
・口をきかない等、仲が悪くなってしまう
・攻撃的な言葉が増える関係になる
・精神的にストレスがかかる状態になる
・協力を得にくい関係になってしまう
・人間関係が終わってしまう(友達の縁が切れる、お別れ、離婚、等々)
などなどのような展開もあり、
仮に正しい言い分だとしても、トラブルになってしまうとご本人が損になる展開は多々あるようです。
そしてトラブルになった関係との、その後の関係修復に莫大な労力(エネルギー、時間、お金)を使う展開になるお話もよくお聞きします。
●怒る代わりに3つの言葉を
わかってほしい、助けてほしい、愛してほしいを言うかわりに怒ってしまうことがあります。
逆に言うと、
怒りで表現する代わりに、わかってほしい、助けてほしい、愛してほしいという形をとって表現することができるシーンがあるという言い方もできます。
先ほどの例えの夫にアイロンをかけてよと言われてムカついた人だったら、「文句があるなら自分でしろ!」と言う代わりに、下記のような形でわかって欲しいを訴えることもできるかもしれません。
「いつもアイロンをかけているのに今回はかけていないのはわけがあるのよ。
アイロンがかける暇がないくらい忙しかったの。
子どもの行事の用意があったりすると、てんてこ舞いになるくらい私も忙しくなるの。
私の忙しさも分かってほしいし、忙しいんじゃないかと気にかけてくれたら嬉しい」
というように、怒るかわりに、わかってほしいという言い方に置き換えることができます。
相手の気持ちあってのことなので、わかってほしい、助けてほしい、愛してほしいという言い方をしたからと言って、わかってくれるとは限らないですし、助けてくれるとも限りません。
愛してくれるとも限らないです。
しかし、怒りで表現するよりもトラブルになる確率は低くなると思いませんか?
また怒りで表現するよりも、わかってもらえる、助けてもらえる、愛してもらえる確率が高くなるとは思いませんか?
カウンセリングでクライアントさんからお聞きしていると、トラブルになる確率は低くなり、わかってもらえる、助けてもらえる、愛してもらえる確率は高くなっている模様です。
●あなたが損をしないように余裕があれば考えてみよう
怒りというのは感情です。
感情的になっている時に思考を動かすことが難しいこともありますが、もし思考が働く余裕がある時は、あなたが損することを減らせるように一呼吸置いて下記の3つを考えてみてもいいかもしれません。
怒る代わりに、わかって欲しいという表現にできないだろうか?
怒る代わりに、助けて欲しいという表現にできないだろうか?
怒る代わりに、愛して欲しいという表現にできないだろうか?
そして、あなたの為に怒りの表現の代わりに、わかってほしい、助けてほしい、愛して欲しいの表現に置き換えて伝えてみることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
あなたが損をする展開が減ることを祈っています。
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