私たちが生きている限り、感じるであろう感情。その種類は様々ありますが、その中でも怒りという感情は、抑え込んでしまいたくなるものでもありますし、何とかコントロールしようとしてしまう感情の代表格かもしれません。
しかし、怒りという感情は、抑え込んで飲み込んでしまうと、やがて自分自身をも傷つけてしまう結果になってしまうやっかいな感情なのです。
ですから、抑え込んだり、コントロールするのではなく、上手にお付き合いし、対処する方法を知っておくことは大切なのです。
少しイラッとする程度の小さな怒りから、何十年も抱え続けることになる大きな怒りまで、怒りにも様々なものがありますので、その大きさによって、違った対処法を使い分ける必要があるのです。
怒りという感情にも、レベルというか、大きさの違いがあります。小さな怒りならば、簡単な方法でため込まずにすみますが、大きな怒りになると、ちょっと深いレベルでの対処法が必要になってきます。
普段イラッとする程度の、比較的小さな怒りの場合は、相手に怒りをぶつけるのではなく、自分の気持ちを上手に表現することで、ため込まずに、なくしていけるようになります。どう表現していくか?が、大切なことになってくるのです。
私たちが、持てあます感情の一つに「怒り」というものがあります。
怒りと言っても、色々なレベルがあり、何か言われたり、されたりしたときに、ちょっとイラッとする程度のものから、一晩寝れば忘れられる怒り、何年何十年と忘れることができない、憎悪を伴うような怒りまであります。
怒りも感情の一つですから、感じるなと言われても、感じてしまいますし、グッと怒りを我慢したところで、それは怒りを持った相手にぶつけなかっただけであって、怒りの感情自体が消えてなくなったわけではありません。
嫌だと思っても、理不尽な対応をされる、否定される、失礼な態度をとられるということがあったときに、自動的に感じてしまうものでもあります。
ところが、この怒りを、怒りを感じた相手にぶつけてしまうと、社会で生きていく上で様々な不都合が出てきてしまいます。
ですから、私たちは社会で生きていくために、怒りを相手にぶつけることを我慢します。
怒りを、トゲトゲした針だと思ってみてください。
相手にぶつけると、相手を傷つけることになりますし、傷つけたということで、そんな自分のことも嫌になってしまいます。
また、ぶつけられた相手は、反撃に出ることもあるでしょう。
では、怒りを我慢した状態というのは、どういう状態になるのか?
トゲトゲした針を、身体の中に閉じ込めたと思ってみてください。
ちょっと想像しただけで、痛そうですよね。
ちょっと動いただけで、身体の内部のどこかに触れるでしょから、痛いです。
ということは、たくさん怒りを我慢していると、そのうち自分をものすごく痛めつける結果になってしまいますね。
自分自身がものすごくダメージを受けてしまうのです。。
相手にぶつけてもろくなことにはならないけれど、さりとて我慢しても、ろくなことにはならないのが怒りなのです。
この怒りの対処法は、カウンセリングでもよく話題にのぼります。
一つ目の怒りの対処法は、怒りレベルで言うと、ちょっとイラッとする程度のものへの対処法です。
誰かが言った言葉が、癇に障ったとかした場合です。
例えば、わからないことがあったの、家族や友人にきいてみたろころ「そんなこともわからないの?」と言われてイラッとした。というような場合です。
イラッとはするけれど、一日中そのことで、落ち込んだり、気分を害するほどのこともない程度の怒り。
我慢しないことが大切です。
「今の言葉で、イラッとしてしまったんだよね。なんだかバカにされたように感じたので、もう言わないでね」と伝えてみましょう。
「たいしたことないから」「これくらいで怒るのも大人げないし」と、我慢しないほうがいいのです。
だからと言って、「あなたの言葉で、傷ついた!謝ってよね!」という具合に、相手を攻撃しないことです。
「私はイラッとした」
「私はバカにされたように感じた」
「私はもう言われたくない」
これを伝えればいいだけなのです。
怒りを我慢しようとすると、このことも一緒に我慢してしまうことになります。
でも、そう感じたのは事実ですよね。
だとしたら、相手に正当に伝えていいのです。
ポイントは、相手のせいにしないということです。
感じたのは、私です。
ですから、きちんと主語を私(僕)にして伝えましょう。