あなたが見つけたよろこびを、パートナーに分かちあう
こんばんは
神戸メンタルサービスの平です。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、緊急事態宣言が日本全国へと拡大しだれもが旅行や買い物やレジャーに出かけるのを控え、家でじっとしていてた時期がありました。
このような状況に置かれると、私たちはいったいどれほど“外的な要因”に心をよろこばせてもらっていたのかということに気づきます。
子ども時代の私たちは、とてもクリエイティブでした。
私は昭和30年代生まれですが、子どものころはビデオもなければ、テレビゲームもありませんでした。
現在の子どもたちを取り巻く環境に比べると退屈な時代であり、子どもたちは創造力を働かせざるを得なかったのです。
みんなで楽しくなるように工夫したり、熱中できるようなことを創り出したりしながら遊んでいたように記憶しています。
それから時代は進み、私たちのまわりには、自分を楽しませてくれる人・モノ・コトがどんどん増え、自分ではさほど工夫しなくても、楽しみやよろこびが手に入るようになりました。
ところが、現在の自粛生活では、外的な人・モノ・コトにふれあう機会が激減しますから、自分自身の気分をよろこばせる方法もワンパターンになっていきがちです。
すると、退屈したあなたには2つの選択肢が生まれます。
一つは、「おもしろくない!」とだれかに不満をぶつけること。
もう一つは、自分自身がクリエイティブになることです。
中には、不満の表現の一形態として、「寝る」という逃避のパターンを使う人も現れるでしょう。
一方、クリエイティブになる人には、パートナーや子どもたちを巻き込んで、一緒に楽しんでいこうというタイプもいれば、一人我が道を極めるというタイプもいるものです。
ある知り合いは、子どものころに遊んでいたテーブルゲームを久しぶりに倉庫から出してきたそうです。
人生ゲームや野球盤、さらに、バーに付いた人形を操って対戦するサッカーゲームなどがあったそうで、家族で遊んでみたところ、「子どもたちも意外と楽しそうだった」とのこと。
それがきっかけになり、すごろくなどを買ってみたところ、これまた自宅待機に飽き飽きしていた子どもたちがハマり、毎日、大盛り上がりしているのだそうです。
一方、一人我が道をいくタイプにも、いろいろなパターンがありますね。
女性の場合、編み物や洋服づくり、アクセサリーづくりなどが好きな人はこちらのタイプでしょう。
また、私の友人の一人は、いまの若い人たちはほとんど使うことのない時刻表のマニアです。
毎月、JRとJTBから発行される、日本全国の列車の運行表が記載された冊子なのですが、この電話帳ほども分厚い冊子のページをめくりながら、空想の鉄道旅行の計画を練ったりするわけです。
私などは、このコロナ禍が収束したら、ふたたび温泉行脚に出たいと考えています。
そのときは、どこをどんなルートで回ろうかと考えると、この停滞した毎日も少しは楽しくなるわけです。
私たちはいま、従来のパターンを変えなければいけないときに来ているようです。
もしも、あなたが「だれかによろこばせてもらおう」と考えるタイプだとしたら、あなたの人生によろこびがあるかないかは、パートナーなどその「だれか」次第ということになります。
反対に、恋愛や人生の達人といわれる人は、自分自身で人生を楽しくしていく方法をいろいろと知っています。だから、ネガティブな状況にあるときも、なにかのせいやだれかのせいにすることはありません。
一人でも楽しいけど、二人ならもっと楽しい。
それは、あなたが見つけたよろこびを、パートナーに分かちあうということです。
たとえば、「おいしいレストランがあるんだ。きみにもぜひ一度、食べさせてあげたい。行ってみない?」と言われて、いやな気分になる人はいませんものね。
あなたの楽しみを、パートナーやまわりの人たちへ。
よろこび上手になったあなたなら、きっとそれができるはずです。
来週の恋愛心理学もお楽しみに!!