時には主導権を手放し、白黒ハッキリさせない曖昧さが隙を作る
ですが、残念なことに女性の場合、この要素は、隙のなさになってしまい恋愛において不利に働いてしまうことが少なくありません。
隙がないと言われて恋愛がうまくいかない場合、一体どうすれば良いのでしょうか?
「しっかりしているね」
「頼り甲斐があるね」
というのは、ある意味褒め言葉なのかも知れませんが、様々なものと戦い続けている女性にとっては
「またか・・・」と、ガッカリしてしまう言葉なのかもしれません。
本当は、しっかりなんてしたくないと思う時だってあるし、誰かに頼りたいことだってある。
でも、そう褒められてしまうと、しっかりと頼り甲斐のある自分で居続けようとしてしまう自分もいたりする。
「しっかりしている」「頼り甲斐がある」という要素は、ビジネスの場面では、なかなか強力な武器となります。
リーダーシップを発揮してチームをまとめることだってできるし、部下や後輩を持つことだってできる要素ですからね。
でも、残念ながら女性の場合、しっかりしていて頼り甲斐があるという要素は、恋愛においては、不利に働いてしまうことが少なくありません。
しっかりしていて頼り甲斐がある状態というのは、言い換えると「隙がない」状態とも捉えられるのです。
だって、隙だらけだと、決してしっかりしているとは言われないわけですし、隙だらけだと頼りないなと思われがちになりますからね。
隙がないと、男女関係においても常に主導権を握っていることになります。
ちょっといい雰囲気になった人と食事に行ったりしても、自分のペースで仲良くなろうとするので、二件目のお店に行くのか行かないのかも、相手が誘ってくる前に、前のめりで誘ってしまったりもしてしまう。
別に誘ってもいいのですが、相手のことが気に入って、「もっと話したい!」「もっと一緒にいたい!」と思っている自分の気持ちが恥ずかしくって、その恥ずかしさから早く逃れようと、「次、行きましょうよ!」と前のめりにちょっと強引な感じになってしまうことも少なくありません。
そんな二件目で、良い雰囲気になんてなってしまうと、その雰囲気が耐えられなくなってしまう。
なんぜなら、「しっかりしている」「頼り甲斐がある」自分が崩壊しそうになるからです。
彼にメロメロになってしまって、自分で自分の気持ちをコントロールできなくなってしまう恐怖に襲われます。
自分の気持ちをコントロールできなくなるということは、しっかりも、頼り甲斐もまるでない自分になるということです。
そんな自分を知られるのが、ものすごく怖いし、恥ずかしいので、良い雰囲気をぶち壊すようにおどけてみたり、ガハハ笑いをしてぶち壊してしまったりする。
全ては、コントロールを無くすことや、恥ずかしすぎて普段見せていない自分を知られてしまうことへの恐れからなのですが、雰囲気をぶち壊して、関係性が発展することもなく帰宅する。
良い雰囲気をぶち壊すというのも、コントロールをなくさないようにという手段なのです。
そうやって、知られたくない自分を隠し(恥ずかしすぎるので)、「今日はこの辺で失礼します」と、場をコントロールすると、「彼女には隙がない」と言われて、恋愛とは縁遠くなってしまったりする。
では、そもそも隙がないってどういうこと?って思いますよね。
人に委ねられないということや、曖昧なことに耐えられないで白黒ハッキリさせてしまうのが、隙のない状態かもしれません。
人に委ねられないというのは、お願いできない、頼れないということになります。
そんなつもりはさらさらないのですが、お願いできなかったり、頼れないというのは、周りの人をあてにしていないと見られてがちになります。
全てを仕切ろうとしているように取られられることもあるし、他の人のやり方を認められないのだと受け取られることもあります。
仕事では、そんなことできないかもしれませんが、恋愛においては、多少隙がある方が、うまくいったりするのです。
二人で食事に行って、なんだか良い雰囲気になったら、自分がその場をコントロールするのではなく、相手に委ねてみる。
「私のこと好きなの?」「もっと居たいと思ってる?」「よくわからない!」と、曖昧な雰囲気であったとしても、白黒ハッキリさせようと勢いづかないこと。
そんな普段とは違う自分で居続けることって大事です。
コントロールせず、白黒ハッキリさせないなんて、普段の自分とはまるで違うはずです。
きっとソワソワしちゃうでしょうね。
そのソワソワが、隙になったりするのです。
相手に主導権を握ってもらう隙です。
強いと言われることが多い女性は、主導権を自分以外に手渡すのが苦手なのです。
だから、ずっと主導権を握りしめてしまうわけですが、その殺気が隙のなさになってしまう。
強いと言われ、しっかりしている、頼り甲斐があると言われ、隙がないことで恋愛がうまくいかなくてお困りであるならば、ぜひ相手に主導権を渡すことを意識してみてください。
そして、白黒ハッキリさせたいかもしれませんが、曖昧さを受け入れてみる。
ソワソワして落ち着きがない自分は、お嫌いかもしれませんが、それが相手から見ると、魅力的だったりしますからね。
(続)
- 戦う女性の困り事(1)〜隙がない編〜
- 戦う女性の困り事(2)〜ピンクとピラピラ編〜
- 戦う女性の困り事(3)〜結婚か自由か編〜
- 戦う女性の困り事(4)〜鎧が脱げない編〜